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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.07 6月25日 オランダ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第7戦ダッチTT(オランダGP)
■開催日:2005年6月25日(土)決勝結果
■開催地:オランダ/アッセン(1周5.997km)
■観客数:90,000人
■周回数:19周(113.943km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:23度 ■路面温度:30度
■PP:V・ロッシ(ヤマハ/1分58秒936)
■FL:V・ロッシ(2分00秒991)

REPORT

YZR-M1のロッシが5連勝達成!

エドワーズとそろって表彰台!

【速報】

ゴロワーズ・ヤマハ・チームのV・ロッシが、ダッチTT75周年の記念すべき大会において、最高峰クラスでのヤマハライダー初となる5連勝を達成。チームメイトのC・エドワーズも3位を獲得し揃って表彰台に上った。ロッシはスタートでやや遅れ5番手となったが、10周目にM・メランドリ(ホンダ)をパスしてトップに立つと徐々にリードを広げてそのままチェッカーを受けた。

エドワーズは序盤、ロッシについていく格好。その後レースペースをつかむとトップグループに接近。そしてロッシがトップに立った次の周にS・ジベルナウ(ホンダ)を捕らえて3番手に浮上、さらに2位を目指したが届かなかった。

フォルトゥナ・ヤマハ・チームのR・チャウスは12位。ラスト3周で自己ベストラップを記録するなど、周回を重ねるごとにリズムが良くなり、最終ラップまでJ・ホプキンス(スズキ)と競り合い、わずか数メートルの差で抑え込んだ。T・エリアスの代役としてGP3レース目を迎えたD・チェカは、他車が跳ね上げた石が腕に当たり負傷。走りに影響があったが完走し15位を獲得した。

【レポート】

先行するメランドリを中盤10周目に抜き首位にたったロッシは、その後もトップを守りきり最終ラップにファステストラップ2分00秒991を叩き出すなどメランドリを約1.5秒突き放して優勝。予選6番手2列目スタートのエドワーズは、序盤7番手を走るが確実に追い上げ11周目に先行するジベルナウを抜いて3番手に浮上すると、その後もポジションをキープし表彰台を獲得した。

きれいなスタートで始まった決勝。メランドリをトップに、以下へイデン、ジベルナウ、中野、ロッシ、カピロッシ、エドワーズ、ホフマンらが続く。3~4周目はトップ集団9台が約2秒半の中に入る編隊走行。4番手につけていたロッシは、6周目ヘイデンをパス、8周目にジベルナウをパス、10周目にメランドリを抜き去りトップに浮上する。一方エドワーズは、7周目に4番手に浮上すると11周目にジベルナウをパスして3番手に上がる。

10周目以降は、ロッシとメランドリが僅差の首位争いと、やや間隔を置いてエドワーズ、ヘイデン、ジベルナウの3番手争いが焦点となる。終盤にかけてロッシは2分01秒台で首位固め。2番手メランドリとの差は12周目の約0.2秒から、約0.9秒、約1.1秒、約0.9秒、約0.8秒、約0.6秒、約0.5秒・・・で最終ラップを迎えるが、ロッシは最終周でファステストラップを出しメランドリとの差を約1秒半として優勝。一方のエドワーズは、ヘイデンの追い上げを振り切り16周目以降単独3番手をキープ。そのまま3位でチェッカーを受けた。

また、チャウスは12位、チェカが15位でチェッカーを受け、前回のカタルニアGPに続きYZR-M1ライダー全員がポイント圏内で完走した。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 V・ロッシ Gauloises Yamaha Team Yamaha 38'41.808
2 M・メランドリ Movistar Honda MotoGP Honda 1.583
3 C・エドワーズ Gauloises Yamaha Team Yamaha 7.643
4 N・ヘイデン Repsol Honda Team Honda 10.128
5 S・ジベルナウ Movistar Honda MotoGP Honda 14.795
6 M・ビアッジ Repsol Honda Team Honda 21.575
7 A・バロス Camel Honda Honda 22.725
8 中野 真矢 Kawasaki Racing Team Kawasaki 26.477
9 C・チェカ Ducati Marlboro Team Ducati 30.221
10 L・カピロッシ Ducati Marlboro Team Ducati 30.465
11 T・ベイリス Camel Honda Honda 43.802
12 R・チャウス Fortuna Yamaha Team Yamaha 49.864
13 J・ホプキンス Team Suzuki MotoGP Suzuki 50.830
14 玉田 誠 Konica Minolta Honda Honda 53.370
15 D・チェカ Fortuna Yamaha Team Yamaha 54.965

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 V・ロッシ Yamaha 170
2 M・メランドリ Honda 107
3 M・ビアッジ Honda 87
4 S・ジベルナウ Honda 84
5 A・バロス Honda 74
6 C・エドワーズ Yamaha 73
12 R・チャウス Yamaha 28
16 T・エリアス Yamaha 15
21 D・チェカ Yamaha 4

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Yamaha 170
2 Honda 141
3 Kawasaki 68
4 Ducati 58
5 Suzuki 27
6 Blata WCM 4

COMMENT

V・ロッシ選手談(優勝)

「いつものことだが、今日も非常に激しいバトルになった。朝方の雨のせいでタイヤがうまくグリップせず、スタートで少し出遅れてしまったため、まずカピロッシと中野をパスして、それからトップのホンダ勢を追走。調子はとても良かったので、彼らを抜いたあとは、かなり楽に走ることができた。メランドリが今日は絶好調で、とくに最終ラップは100%の力を振り絞って集中しなければならなかった。そしてその時に、僕はノーミスでファステストラップを記録することができたんだ。マシンもタイヤも最高、本当に好調だった。チームの雰囲気もとても良くて、おかげで気分的にリラックスできる。ヤマハにはこれまでにもアゴスティーニ、ローソン、ロバーツ、レイニーと偉大なチャンピオンがたくさんいるから、そのなかで僕が初めての5連勝だなんて信じられない」

C・エドワーズ選手談(3位)

「良いレースだった。セッティングが非常にうまくできて気分良く走ることができた。スタートは失敗。バレンティーノも遅れているのがわかった。1コーナーで数台パスしたが、そのあとの裏ストレートは大変な混乱だった。バレンティーノについて行こうとしたがジベルナウの後ろにつけてしまい離されそうになった。最後の4周、メランドリを追ってぎりぎりまで攻めたが、2度も転倒しそうになったので3位ゲットに切り替えた。クルーチーフのロマニューリに感謝。そして次はラグナセカだ!」

D・ブリビオ、ゴロワーズ・ヤマハ・チーム監督談

「二人そろっての表彰台。今回はメランドリとのバトルだったが、このような良いレースを見ることができて非常にうれしい気持ちになった。エンジニアもチームスタッフも本当によく働いてくれて、ヤマハはさらに進歩を続けている。このチームの代表でいられることは誇りだし幸運なことだと思う。ヤマハ50周年を祝う今年、このように好調で、次のレースを迎えられることがうれしい」

R・チャウス選手談(12位)

「スタートを失敗して序盤はなかなかうまくいかなかった。何かが噛み合ない感じで思うように走れなかった。玉田に抜かれたあと、抜き返すのに少し時間がかかってしまったが、その後はベイリス、ロバーツ、ホプキンスとバトルをし、ようやくリズムがつかめてきた。今後は序盤の5周でリズムをつかめるようにしなければならないと思う。このところの数戦はいずれも、終盤でようやく攻め始める感じだったからね」

D・チェカ選手談(15位)

「序盤はとても調子が良かった。後続を引き離し、玉田とルーベンの前に出ることもできたんだ。でも玉田がまた僕を抜こうとした時に石を跳ね上げ、それが当たって調子が狂ってしまった。その後もベストを尽くしたが、最後の数周は加速&減速が通常通りにできなかったので無理はしなかった。今回が最後になってしまうのが非常に残念だ」

中島雅彦談(技術開発室MotoGPグループYZR-M1プロジェクトリーダー)

「ここオランダのアッセンはテクニカルでライダーの技量、マシンの運動性能が問われる最も難しいサーキットの一つです。珍しく好天のプラクティスから決勝日の朝は気温が10℃以上に下がる寒い雨模様、雨は上がったものの雲が厚くコンディションの変化に神経を使いました。レースはセットアップの仕上がりが良かったロッシ、エドワーズが1・3位と表彰台を占める活躍でYZR-M1の戦闘力の高さをアピールできたとうれしく思います。チャウス選手、代役として3戦目のチェカ選手も確実にポイント重ねてくれました。次戦ラグナセカは11年ぶりにアメリカで行われる、我々にとっても非常に重要なGPです。厳しいレースになることが予想されますし、現状に慢心することなく頑張りたいと思います」

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