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全日本ロードレース選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本ロードレース選手権に関する情報をお届けします。

Rd.06 9月2-3日 オートポリス・大分

RACE DATA

■大会名称:全日本ロードレース選手権 第6戦スーパーバイクレース in 九州
■開催日:2023年9月2日(土)・3日(日)
■会場:オートポリス(4,674 km)
■観客数:2日:2,700 人 /3日:4,100 人

■開催日:2023年9月2日(土)

JSB1000 レース1
■周回数:15周 ■天候:曇り ■コース:ドライ 
■PP:岡本 裕生(1分47秒323/ヤマハ)
■FL:中須賀 克行(1分48秒220/ヤマハ)

ST1000 レース1
■周回数:12周 ■天候:曇り ■コース:ドライ
■PP:渡辺 ―馬(1分50秒152/ホンダ)
■FL:榎戸育寛(1分51秒026/ホンダ)

■開催日:2023年9月3日(日)

JSB1000 レース2
■周回数:18周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ 
■FL:中須賀 克行(1分47秒707/ヤマハ)
■FL:中須賀 克行(1分49秒179/ヤマハ)

ST1000 レース2
■周回数:15周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■PP:渡辺 ―馬(1分50秒602/ホンダ)
■FL:園峰 啄磨(1分51秒195/ホンダ)

ST600
■周回数:15周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■PP:長尾 健吾(1分52秒705/ヤマハ)
■FL:長尾 健吾(1分53秒547/ヤマハ)

REPORT

JSB1000 レース1

最終ラップまで続いた中須賀と岡本の接近戦
0.045秒の僅差で中須賀が優勝

YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行と岡本裕生がスタート直後から最終ラップまで接戦を繰り広げ、0.045秒差で中須賀が優勝を掴んだ。

レース開催の1週間前に行われた事前テストでは、岡本がベストタイムで中須賀を僅差で上回り、アベレージタイムも速いタイムを刻んでいた。岡本自身、オートポリスのレースに自信を持っており、「いいレースができると思う(岡本)」と手応えを掴んでいた。

予選で最速タイムをマークしたのは岡本で、レースでのポールポジションを獲得。対する中須賀は2ndベストタイムでトップとなり、レース2でのポールシッターとなった。

9月2日(土)のレース1。スタート直後のアクシデントで仕切り直しとなったが、周回数は変わらず15周。好スタートからホールショットを決めたのは岡本で、中須賀はこれに続いて1コーナーに飛び込んでいく。

岡本と中須賀はすぐにペースを上げると、1周目にして後続に1秒7のタイム差を築く。そして周回を重ねるごとにタイム差は広がり、5周を終了した時点で2番手の中須賀は3番手に6秒もの大差をつけていた。

6周目に入った1コーナーで中須賀が岡本を捉えてトップに浮上。しかし7周目には岡本が逆転してトップに返り咲く。そして9周目には再び中須賀が首位に立つなど、2人は白熱したトップ争いを展開した。

14周目の1コーナーで岡本がトップを奪うが、第2ヘアピンで中須賀が岡本の前に出るなど、レース終盤になっても2人の激しい戦いは続き、結果、中須賀が優勝のチェッカーを受けるが、岡本はわずか0.045秒差の2位となった。

JSB1000 レース2

中須賀と岡本がテールtoノーズの優勝争いを展開し0.067秒差で中須賀が優勝

YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行と岡本裕生が、レース1と同様にオープニングラップからペースを上げるとマッチレースを展開。岡本は何度となく中須賀の前に出るが、0.067秒差で中須賀が岡本を抑えて今季8勝目を記録した。

レース1よりも3周多い18周で争われたレース2。天気も快晴で路面温度は50度前後にまで上がり、タイヤに負担のかかるコンディションとなった。

ポールポジションは中須賀で、セカンドグリッドに岡本がマシンを並べる。そしてスタートでは岡本がタイミング良く飛び出してホールショットを奪い、中須賀がこれに続く。2周目から2人はラップタイムを1分49秒台に上げると、1分50~51秒台で周回する3番手以降を一気に引き離し、4周目を終えた段階で岡本と中須賀の2人は後続に5秒8の大差をつけていた。

5周目に入った1コーナーで中須賀が岡本をパスしてトップに立つ。しかし、岡本は離れずについていき、7周目の1コーナーでは今度は岡本が逆転に成功する。その後もテールtoノーズの状態が続き、2人は何度となく順位を入れ替えたが、16周目にトップに立った中須賀が、その後は見事に岡本を抑え切って、今季8勝目をあげた。

ST1000レース1

前田が8位を獲得

この日にレース1が行われたST1000では、Team GYTRの前田恵介が8位、DOG FIGHT RACINGの豊島怜が9位で、いずれもポイントを獲得している。

ST1000 レース2

豊島が今季最高の6位入賞、前田は9位でシングフィニッシュ

この日にレース2が行われたST1000では、DOG FIGHT RACINGの豊島怜が6位。Team GYTRの前田恵介は9位でレースを終えた。

JSB1000 RESULT Race.1

JSB1000 RESULT Race.2

ST1000 RESULT Race.1

ST1000 RESULT Race.2

ST600 RESULT Race.1

JSB1000 RIDERS RANKING

ST1000 RIDERS RANKING

ST600 RIDERS RANKING

COMMENT

JSB1000 レース1
YAMAHA FACTORY RACING TEAM

中須賀克行選手(優勝)

「事前テスト、レースウイークと岡本選手がずっと調子が良くて、アベレージタイムもお互い似たタイムでした。だから厳しい戦いになることは予想していたし、案の定、激しい戦いになりました。九州は地元だし、とにかく勝ちたい気持ちが強くて、レース1で勝てたことは本当に嬉しいけれど、同時に、後輩の岡本選手とこれだけ接近戦ができたことも嬉しく思っています。明日のレース2もハードな戦いになると思うけれど、しっかりと戦って勝ちにいきます」

岡本裕生選手談(2位)

「レース1は、すべてを出し切って戦えたので、2位は悔しいけれど完全燃焼できてスッキリしています。やはり中須賀さんは強いという印象ですが、これだけのバトルができたのは自信になりした。クリーンなバトルで、本当にいいレースでした。同じマシンだけれど、乗り方の違いでお互いの速い場所、遅い場所が分かったので、明日のレース2では、レース1のようなバトルをして、勝ち切りたいです」

吉川和多留監督

「本当にクリーンでいいバトルでした。事前テストやレースウイークに入ってからの2人の走りを見ていると、ラップタイムでも、アベレージタイムでも似たような数字が出ていました。だから、2人ともスタートにはこれまで以上に集中していたと思いましたし、2人ともうまく決めてレースを作りました。若い岡本選手は、果敢に中須賀選手に勝負を挑みましたし、ベテランの中須賀選手は、その岡本選手の走りを見て、さらに自分を高めようとしているのが分かりました。明日のレース2では、再び2人の次元の高い戦いが見られることを期待しています」

JSB1000 レース2
YAMAHA FACTORY RACING TEAM

中須賀克行選手(優勝)

「昨日のレース1で、お互いの速い場所とそうでない場所など手の内は分かっていました。岡本選手の前に出た時に一度ペースを落としてみたけれど、すぐに抜かれてしまい、その後は全開勝負になリました。お互いクリーンでいいレースができたし、地元九州のレースで連勝できてホッとしています」

岡本裕生選手談(2位)

「昨日と同じような展開になり、中須賀選手を抜ける時には抜くという作戦でしたが、前に出ても引き離すことができず、結果は2位で、本当に悔しいです。昨日のレースで学んだことをレース2で全部出し切ることを考えて戦いましたが、中須賀選手の引き出しの多さには驚くばかりです。でも、今回の2レースで学ぶことがたくさんあったし、これを今後の3レースに生かして、結果にこだわっていきます」

吉川和多留監督

「レース2では、気温が上がり、路面温度も50度を超え、レースウイークでいちばん厳しいコンディションでした。ただ、このコンディションは事前テストで経験していて、その時のデータを生かすことができ、中須賀選手、岡本選手とも、レース1と同様に素晴らしいレースを見せてくれました。レース内容は、本当にハイレベルなものでしたし、お互いクリーンな戦いで、観ている方たちもきっと興奮したのではないでしょうか。今大会の2レースでは、岡本選手の成長も見て取れましたし、中須賀選手のベテランとしての意地も要所で見ることができました。今シーズンも残すは2大会3レースとなりましたが、目標であるチャンピオン獲得に向けて邁進いたしますので、より一層のご声援をよろしくお願いいたします」

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