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全日本ロードレース選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本ロードレース選手権に関する情報をお届けします。

Rd.03 5月20-21日 SUGO・宮城

RACE DATA

■大会名称:全日本ロードレース選手権 第3戦 スーパーバイク in SUGO
■開催日:2023年5月20日(土)・21日(日)
■会場:スポーツランドSUGO(3,621km)

■開催日:2023年5月20日(土)

JSB1000 レース1
■周回数:22周 ■天候:曇り ■コース:ウエット 
■PP:中須賀 克行(1分36秒945/ヤマハ)
■FL:岡本 裕生(1分26秒290/ヤマハ)

ST600 レース1
■周回数:20周 ■天候:曇り ■コース:ドライ
■PP:阿部 恵斗(1分40秒491/ヤマハ)
■FL:鈴木 光来(1分30秒650/ホンダ)

■開催日:2023年5月21日(日)

JSB1000 レース2
■周回数:22周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■PP:中須賀 克行(1分37秒399/ヤマハ)
■FL:岡本 裕生(1分26秒360/ヤマハ)

ST1000
■周回数:18周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■PP:榎戸 育寛(1分29秒172/ホンダ)
■FL:榎戸 育寛(1分27秒971)

ST600 レース2
■周回数:14周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■PP:阿部 恵斗(1分40秒615/ヤマハ)
■FL:伊達 悠太(1分30秒800/ヤマハ)

REPORT

JSB1000 レース1
岡本が中須賀を大逆転、JSB1000で初優勝達成!

レース序盤でミスをしたYAMAHA FACTORY RACING TEAMの岡本裕生だったが、レース中盤でファステスラップを連発すると、トップを行くチームメイトの中須賀克行を猛追。22周レースの20周目、第1コーナーで中須賀をパスした岡本が、JSB1000クラスで初優勝を達成した。

午前に行われた予選はウエットコンディションとなり、中須賀がレース1、レース2ともにポールポジションを獲得。午後のレースは、路面はドライコンディションとなり、22周レースのホールショットはセカンドグリッドの星野知也(BMW)が奪い、中須賀、岡本が続く。そして裏のストレートで中須賀がトップに立ち、岡本も2番手に浮上した。その後、4周目のシケインで、岡本が水野涼(ホンダ)に先行を許すが、5周目には再び2番手の座を取り返す。

トップの中須賀選手はペースを上げて独走体制を築いたが11周目、12周目に岡本はファステストラップを記録すると徐々に中須賀との距離を縮め始める。さらに岡本は15周目にもファステストラップをマークすると、最大2.5秒あったタイム差が0.8秒へ。さらに中須賀よりも早いペースで周回する岡本は、20周目の第1コーナーで中須賀を捉えてトップに浮上。その20周目から岡本はラップタイムを1分26秒台に乗せると、1分27秒台の中須賀との距離を広げることに成功。最終的に3.961秒の大差をつけて、岡本がJSB1000初優勝を達成。一昨年から続く中須賀の連勝記録を止めることに成功した。

連勝こそ途切れた中須賀も2位として、開幕から続くワンツーフィニッシュは、このレース1でも継続することとなった。

JSB1000 レース2
激走の中須賀が岡本を下して今季5勝目

YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行と岡本裕生の2人が、後続を20秒以上引き離す異次元の速さを見せつけ、中須賀が優勝、岡本は2位でチェッカーを受けた。

ホールショットを奪ったのはポールシッターの中須賀で、岡本が2番手で続く。そしてこの2人は2周目に早くもラップタイムを1分26秒台に乗せる。そして4周目に中須賀が1分26秒663のファステストラップを記録すれば、5周目に岡本が1分26秒493を叩き出し、ファステストラップを塗り替える。後続のラップタイムが1分27秒台だったことから、9周を終えた段階で、2人は3番手のライダーに10秒の大差を築き上げていた。

その後も2人は速いペースで周回を続け、15周目の第1コーナーで岡本が中須賀をパスしてトップに浮上する。しかし、中須賀はハイポイントコーナーで仕掛けると逆転に成功。首位の座を奪い返す。

19周目に岡本がファステストラップ1分26秒360を記録して、再び中須賀逆転に挑む。しかし、21周目の第3コーナーで岡本選手のマシンが振られてしまい、さらにS字でもペースが乱れて失速。21周目を終えた段階でトップ中須賀選手とのタイム差は約1秒となり、ここで勝負は決着。中須賀が今季5勝目を挙げ、岡本選手は2位でチェッカーとなった。

なお、ST1000クラスでは、DOG FIGHT RACINGの豊島怜選手が8位。Team GYTRの前田恵助選手はレース序盤の第1コーナーで転倒。また、10位にYAMAHA GENBLU RACINGTEAM ASEANのカスマ・ダニエル・カスマユディンが入った。

JSB1000 RESULT Race.1

JSB1000 RESULT Race.2

ST1000 RESULT Race.1

ST600 RESULT Race.1

ST600 RESULT Race.2

JSB1000 RIDERS RANKING

ST1000 RIDERS RANKING

ST600 RIDERS RANKING

COMMENT

JSB1000 レース1

YAMAHA FACTORY RACING TEAM

岡本裕生選手談(優勝)

「本当に嬉しい。この一言に尽きます。レース序盤でミスをして順位を落としたけれど、そこから落ち着いて、自分のペースで挽回できたのが良かったです。雨上がりだったことからコースコンディションが良くなくて、走行ラインを外すと滑りやすく、いつも以上に抜くのが難しい状況でしたが、中須賀選手を抜いた時は、タイミングを見計らってフルブレーキで前に出ました。残りの周回では常にプッシュを続けて勝つことができました。自分のことではないくらいに嬉しいです。ただ、明日もレースがあるので、浮かれずに、しっかりと戦います」

中須賀克行選手(2位)

「今回は、本当に岡本選手が速かったですね。自分も100%の力を出し切って負けたので、まったく悔いはないし、心の底からおめでとうと言えます。岡本選手の優勝は、これまで頑張ってきた結果と言って間違いありません。ただ、明日もレースがあるので、負けた理由をしっかり考えて、修正すべきところは修正して臨みます。明日は絶対に勝ちます」

吉川和多留監督

「まず、JSB1000で初優勝した岡本選手におめでとうと言いたいです。条件が整えば、しっかりとした速さを見せていたので、レース前に、若者らしくクリーンなレースで中須賀選手を抜いてこいと送り出しましたが、今回はすべてがうまくいきました。中須賀選手の後ろについて、そして抜くというのは簡単なことではなく、それができたので、いい勉強になったと思います。
もちろん中須賀選手も十分に速かったし、今回は岡本選手に負けましたが、自分と岡本選手のデータを見て、違いを見極めるなど、まだまだ速くなろうと貪欲です。岡本選手にとっても、中須賀選手にとっても、明日の一戦は重要になりますが、レース2も両選手が素晴らしいレースをできるよう、チームも一丸で送り出したいと思っています」

JSB1000 レース2

YAMAHA FACTORY RACING TEAM
中須賀克行選手(優勝)

「昨日は、本当に岡本選手が速かったので、今回はとにかく岡本選手の前に出て抑える作戦でした。昨日、負けて、ちょっとしたプレッシャーから解放されたけれど、やはり勝負なので悔しさが込み上げてきたし、絶対に連勝はさせないという強い気持ちでレースに臨みました。22周のレースでしたが、毎周で全力走行でした」

岡本裕生選手談(2位)

「100%の力を出し切りました。そして完敗です。改めて中須賀さんの強さを思い知らされました。昨日、中須賀さんの連勝を止めることができましたが、今日、勝つことができず、中須賀さんが築いた27連勝はものすごいことだと再認識しました。昨日、中須賀さんの第1コーナーでのブレーキングを間近で見ましたが、やはりすごかったし、いい経験になりました。次のレースからまた中須賀さんに挑戦していきます」

吉川和多留監督

「2人とも本当にナイスファイトでした。岡本選手は確実にワンランク上がったレースを見せてくれましたし、中須賀選手も本当に力強い走りを見せてくれて、2人とも後半戦ではまだまだ上を目指していけると確信しました。とくに岡本選手はいいところまで成長してくれていて、監督としても2人の戦いが楽しみで仕方ありません。
応援していただいたスポンサーのみなさま、そしてファンのみなさまに、1-2フィニッシュのご報告ができることを嬉しく思っています。これまでとは確実にレベルが上がってきていますので、今後もさらに素晴らしい内容のレース結果をお伝えできると思います。引き続き応援、よろしくお願いいたします」

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