全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.06 10月17日 もてぎ
RACE DATA
■大会名称:2010全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦もてぎ大会
■カテゴリ:JSB1000クラス
■開催日:2010年10月17日(日)
■開催地:ツインリンクもてぎ(4.801km)
■観客数:13,000人
■天候:曇り ■コース:ドライ
■周回数:20周 ■出走台数:25台 ■完走台数:23台
■PP:秋吉 耕佑(1分49秒019/Honda
■FL:伊藤 真一(1秒49秒708/Honda)
REPORT
中須賀克行が2位でゴール。チャンピオンシップでトップに!!
YSP Racing Team with TRCからヤマハYZF-R1を駆る中須賀克行が、ツインリンクもてぎで2位に入ると、チャンピオンシップでポイントリーダーに躍り出た。
ノックアウト方式の予選で3番グリッドを獲得した中須賀は、『好スタートからトップに立ち、レースをコントロールしたい』と、いつも通りの作戦だ。そしてその決勝レースでは、スタートこそやや出遅れるものの、第2コーナーまでに3番手にポジションを上げ、さらに第5コーナーではトップに躍り出る。
オープニングラップをトップで終えた中須賀は、2周目まで首位をキープ。しかし、3周目の90度コーナーで、ポールシッター秋吉耕佑(ホンダ)に逆転を許してしまう。さらに、6周目の第3コーナーで、中須賀は伊藤真一(ホンダ)にもパスされて3番手にポジションを下げる。
8周目、2番手の秋吉が第4コーナーでコースアウト。転倒せずにコースに復帰するが、これで大きくポジションダウン。この秋吉のコースアウトで中須賀が再び2番手に浮上するが、9周目の第3コーナーで今度は亀谷長純(ホンダ)が中須賀をパスして2番手に上がる。しかし、11周目に亀谷を逆転した中須賀は、今度は亀谷を突き放して単独2位の座を確立。優勝した伊藤には、約6秒差をつけられてしまったが、このレース前にポイントリーダーにつけていた高橋巧が6位に終わったことから、中須賀が逆転でポイントリーダーに立つことになった。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 伊藤 真一 | KeihinKoharaR.T. | Honda | 36'57.952 |
2 | 中須賀 克行 | YSP Racing Team with TRC | Yamaha | 37'05.082 |
3 | 亀谷 長純 | Honda DREAM RT 桜井ホンダ | Honda | 37'15.446 |
4 | 秋吉 耕佑 | F.C.C.TSR | Honda | 37'22.553 |
5 | 柳川 明 | TEAM GREEN | Kawasaki | 37'25.681 |
6 | 高橋 巧 | MuSASHiRTハルク・プロ | Honda | 37'30.152 |
7 | 出口 修 | PLOT PANTHERA | Suzuki | 37'45.986 |
8 | 須貝 義行 | チームスガイレーシングジャパン | Ducati | 38'18.585 |
9 | 今野 由寛 | MotoMap SUPPLY | Suzuki | 38'18.585 |
10 | 東村 伊佐三 | RS-ITOH&ASIA | Kawasaki | 38'23.315 |
11 | 清水 郁巳 | ホンダドリームRT高崎 B’WISE R.T | Honda | 38'28.862 |
12 | 中村 知雅 | 中村Eng&ジャパンプランニング | Honda | 38'51.353 |
13 | 藤田 拓哉 | DOG FIGHT RACING | Yamaha | 36'58.635(?1Lap) |
14 | 高田 速人 | Tras&NKB+881OR | BMW | 37'07.474(?1Lap) |
15 | 久保山 正朗 | Honda浜友会浜松エスカルゴ | Honda | 37'09.712(?1Lap) |
16 | 井上 健志 | 炎R | Honda | 37'10.057(?1Lap) |
17 | 大貫 貴彦 | ロケットケロタン+ネオラグーナ | Honda | 37'15.956(?1Lap) |
18 | 戸田 隆 | G-TRIBE | BMW | 37'19.049(?1Lap) |
19 | 澤村 元章 | 磐田レーシングファミリー | Yamaha | 37'19.963(?1Lap) |
20 | 原田 洋孝 | R.S.ガレージハラダ姫路 | Kawasaki | 37'26.538(?1Lap) |
21 | 塩原 弘志 | 角力斗雲&J'Sおやじ組 | Suzuki | 38'00.607(?1Lap) |
22 | 吉井 秀美 | 福島眼科医院TEAMJUMBO | Suzuki | 38'05.022(?1Lap) |
23 | 岡田 州生 | Deluxe&グリーンイーグル | Ducati | 38'46.109(?1Lap) |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 中須賀 克行 | Yamaha | 110 |
2 | 高橋 巧 | Honda | 104 |
3 | 柳川 明 | Kawasaki | 102.5 |
4 | 秋吉 耕佑 | Honda | 97 |
5 | 亀谷 長純 | Honda | 94 |
6 | 伊藤 真一 | Honda | 82.5 |
10 | 武田 雄一 | Yamaha | 49 |
16 | 藤田 拓哉 | Yamaha | 19 |
COMMENT
中須賀克行選手談(2位)
「とにかくスタートでトップに立つことに集中していましたが、今回は第1コーナーを制することができませんでした。しかし、第5コーナーでトップに立ち、ここからレースをコントロールしたかったけれど、最終的に伊藤選手に離されてしまいました。亀谷選手との2位争いにりましたが、あの時はタイヤを温存することを心がけていました。少しペースが落ち過ぎたけれど、その後にうまくリズムを戻せました。このレースの結果、ポイントリーダーになりましたが、チャンピオンを意識すると余計な力が入ってしまうので、考えないようにしています。それよりも、今年は1勝もできていないので、最終戦の鈴鹿では、とにかく勝つことだけを考えて戦います」
高橋正光監督談(YSP八王子)
「今大会は、V3チャンピオンに向けて正念場のレースでしたが、しっかりと2位に入り、ポイントリーダーに立ってくれました。レース中盤から後半でラップタイムが上がるなど、中須賀選手の走りは着実に進化していて、見ていて本当にすごいし、逞しく思います。今回は、ピットでモニターを見ながらレースを追いましたが、とても緊迫していて、いい経験をすることができました。残り2レース、ぜひチャンピオンを獲ってほしいですね」
平忠彦チームマネージャー談
「今回は2位という結果でしたが、レース序盤から中盤以降まで1分50秒台で周回し、いいペースを保っていました。また、レース途中でタイヤを温存するなど、大事に走ってくれたのも2位になれた要因です。今大会の結果、中須賀選手はポイントリーダーに立ち、V3チャンピオンに向けて、いい流れになってきました。残りは鈴鹿サーキットでの1大会2レース。しっかりとサポートして、いい結果に結びつけられるよう頑張ります」