全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.05 9月26日 岡山国際
RACE DATA
■大会名称:2010全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦岡山大会
■カテゴリ:JSB1000クラス
■開催日:2010年9月26日(日)
■開催地:岡山国際サーキット(3.703km)
■観客:7,000人 ■天候:曇り ■コース:ドライ
■周回数:20周 ■出走台数:29台 ■完走台数:27台
■PP:伊藤 真一(Honda/1分29秒574)
■FL:伊藤 真一(Honda/1秒29秒346)
REPORT
中須賀克行が今季最高位の2位を獲得
ランキングはトップに1ポイント差の2位に浮上
YSP Racing Team with TRCからヤマハYZF-R1を駆る中須賀克行は、予選2番手から好スタートを切るとホールショットを獲得してレースをコントロールした。その後、伊藤真一(ホンダ)にパスされてしまうが、今季最高位となる2位でゴール。ランキングでは、オートポリス以来の2位浮上したが、ポイントリーダー高橋巧(ホンダ)に1ポイント差に迫った。
土曜日に行われた予選は、雨によるウェット路面から、急速に乾き始めるという難しいコンディション。こうした状況下で中須賀は、着実にタイムを上げると2番グリッドを獲得。マシンが順調に仕上がっていることを証明した。
「スタートダッシュを決めて、レースをコントロールしたい」とレース前に語っていた中須賀は、その言葉通りに好スタートを切り、第1コーナーにトップで進入。さらにオープニングラップからペースを上げると、2番手の伊藤に0.6秒差をつけた。そして中須賀は、2周目から自身の予選タイムを上回る1分29秒台で周回を重ねて行くが、このスパートに対して2番手の伊藤もラップタイムを上げ、同じく2周目にベストタイムとる1分29秒346を記録。そしてこの二人は、見る間に後続を引き離してマッチレースとなった。
その後も中須賀は、リズムを乱すことなく、各コーナーをハードに攻め続けるが、4周目に伊藤にパスされてしまう。そして中須賀は、6周目に自己ベストタイムを出して反撃するが、トップの伊藤を逆転するには至らない。結果、レース中盤以降で中須賀は単独2位となるとそのままチェッカー。今季最高位で、ランキングでも2位に返り咲き、ポイントリーダー高橋に1ポイント差に迫るものとなった。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 伊藤 真一 | KeihinKoharaR.T. | Honda | 30'03.809 |
2 | 中須賀 克行 | YSP Racing Team with TRC | Yamaha | 30'06.987 |
3 | 秋吉 耕佑 | F.C.C.TSR | Honda | 30'27.544 |
4 | 柳川 明 | TEAM GREEN | Kawasaki | 30'40.393 |
5 | 高橋 巧 | MuSASHiRTハルク・プロ | Honda | 30'42.515 |
6 | 出口 修 | PLOT PANTHERA | Suzuki | 30'49.824 |
7 | 高橋 英倫 | BEET RACING | Kawasaki | 31'11.796 |
8 | 須貝 義行 | チームスガイレーシングジャパン | Ducati | 31'23.069 |
9 | 今野 由寛 | MotoMap SUPPLY | Suzuki | 31'28.680 |
10 | 亀谷 長純 | Honda DREAM RT 桜井ホンダ | Honda | 31'30.152 |
11 | 光元 康次郎 | ウッドストック&Garage414 | Honda | 30'03.833(-1Lap) |
12 | 清水 郁巳 | ホンダドリームRT高崎 B’WISE R.T | Honda | 30'04.159(-1Lap) |
13 | 谷 誠士郎 | BMS RACING | Honda | 30'08.984(-1Lap) |
14 | 寺本 幸司 | SRAクレバーウルフレーシング | Yamaha | 30'14.275(-1Lap) |
15 | 吉田 光弘 | Honda緑陽会熊本レーシング | Honda | 30'18.645(-1Lap) |
16 | 田村 武士 | テイクアップOIRF | Suzuki | 30'21.273(-1Lap) |
17 | 原田 洋孝 | R.S.ガレージハラダ姫路 | Kawasaki | 30'29.521(-1Lap) |
18 | 佐藤 大輔 | SRFクラブRAIJO+1.5 | Honda | 30'41.890(-1Lap) |
19 | 柚木 力 | ホンダドリームRT高崎B'WISER.T | Honda | 30'41.983(-1Lap) |
20 | 宇佐見 保弘 | チーム・エッチングファクトリー | Yamaha | 30'42.505(-1Lap) |
21 | 水澤 保 | 山科カワサキKENRACING | Kawasaki | 30'49.765(-1Lap) |
22 | 飯田 将人 | ホンダ緑陽会 熊本レーシング | Honda | 30'54.389(-1Lap) |
23 | 戸田 隆 | G-TRIBE | BMW | 31'03.117(-1Lap) |
24 | 藤本 悦生 | TeamFuji☆LunRei | Suzuki | 31'06.719(-1Lap) |
25 | 和多瀬 邦治 | DOGFISHオーテック鈴鹿 | Honda | 31'18.948(-1Lap) |
26 | 吉田 剛規 | FASTER RACING | Yamaha | 30'44.835(-2Lap) |
27 | 藤田 拓哉 | DOG FIGHT RACING | Yamaha | 30'03.343 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 高橋 巧 | Honda | 89 |
2 | 中須賀 克行 | Yamaha | 88 |
3 | 柳川 明 | Kawasaki | 86.5 |
4 | 秋吉 耕佑 | Honda | 79 |
5 | 亀谷 長純 | Honda | 74 |
6 | 高橋 英倫 | Kawasaki | 58 |
7 | 伊藤 真一 | Honda | 57.5 |
10 | 武田 雄一 | Yamaha | 49 |
22 | 藤田 拓哉 | Yamaha | 11 |
COMMENT
中須賀克行選手(2位)
「スタートダッシュが決まって、本当に予定通りだった。できれば10周目くらいまでトップをキープしたかったけれど、甘くはなかったですね。4周目に伊藤選手に抜かれましたが、自分が想定したタイムよりも速く周回していたので、ついて行くのが精一杯でした。2位という結果には満足できていないけれど、うまくマシンを仕上げてくれたチームに感謝しているし、自分の走りに関しても満足しています」
掛水義男監督談(YSP高知)
「レース前にピット内を見させていただきましたが、コンマ数秒の戦いとなるロードレースでは、ミリ単位のミスが許されず、緊張感が漂っていました。中須賀選手の表情もとても良く、優勝してくれるのではと期待していたのですが、2位に終わりました。それでも、スタートダッシュの迫力、トップ走行、優勝争いと、いいレースをしてくれて、応援団も本当に満足していると思います。優勝はできませんでしたが、最高の2位でした。これを弾みにして、ぜひともV3チャンピオンを獲得していただきたいと思います。これからも、みんなで応援しますので、頑張ってください」
平忠彦チームマネージャー談
「事前テストから、いい形でマシンを仕上げることができました。予選では、ウェットからドライへと路面状態が変化する難しいコンディションでしたが、中須賀選手の巧みなライディングで2番手を獲得することができました。決勝レースでは、スタートでトップに立って、レースをマネジメントすることができ、優勝はできませんでしたが、YSP応援団のみなさんに、いいレースを見せられたと思っています。今年、残りは3レースとなりましたが、チームをさらに良い状態にして、V3チャンピオンを目指して頑張ります」