全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.04 8月29日 SUGO
RACE DATA
■大会名称:2010全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦SUGO大会
■カテゴリ:JSB1000/J-GP2クラス
■開催日:2010年8月29日(日)
■会場:スポーツランドSUGO(3.7375km)
■観客:12,850人(2日間合計)
■天候:晴れ ■コース:ドライ
■周回数:25周 ■出走台数:30台 ■完走台数:28台
■PP:伊藤 真一(ホンダ/1分27秒523)
■FL:秋吉 耕佑(ホンダ/1分27秒767)
■( )内はJ-GP2での順位
REPORT
中須賀克行は苦しいレース展開のなかで6位入賞!
YSP Racing Team with TRCからヤマハYZF-R1を駆る中須賀克行が、アグレッシブなライディングでレース序盤を制するが、その後にマシントラブルが発生。我慢のレースの中で6位入賞を果たした。
ノックアウト方式の予選でフロントロウ3番手からスタートした中須賀は、「スタートで前に出て、レースをコントロールする」との作戦通り、第2コーナーから第3コーナー、そしてヘアピンからS字コーナーでトップに立つと、秋吉耕佑(ホンダ)に0.6秒差をつけてオープニングラップを制した。そして中須賀は2周目までトップを守り通すが、3周目に入ったメインストレートで伊藤真一(ホンダ)にトップの座を明け渡してしまい、5周目の第1コーナーでは秋吉にもパスされてしまう。
レース中盤以降は、伊藤と秋吉がマッチレースを展開。秋吉が24周目の馬の背コーナーでコースアウトして、伊藤が今季初優勝を遂げる。そして再浮上を目指す中須賀だったが、ラップタイムが安定せずに苦戦を強いられてしまい、6周目に柳川明(カワサキ)に、15周目には亀谷長純と高橋巧(いずれもホンダ)に相次いで抜かれて6番手までポジションを落とすと、そのままチェッカーを受けることになった。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 伊藤 真一 | KeihinKoharaR.T. | Honda | 37'02.483 |
2 | 秋吉 耕佑 | F.C.C.TSR | Honda | 37'18.315 |
3 | 柳川 明 | TEAM GREEN | Kawasaki | 37'21.570 |
4 | 高橋 巧 | MuSASHiRTハルク・プロ | Honda | 37'29.889 |
5 | 亀谷 長純 | Honda DREAM RT 桜井ホンダ | Honda | 37'30.361 |
6 | 中須賀 克行 | YSP Racing Team with TRC | Yamaha | 37'34.032 |
7 | 出口 修 | PLOT PANTHERA | Suzuki | 37'56.355 |
8 | 須貝 義行 | チームスガイレーシングジャパン | Ducati | 38'04.080 |
9 | 高橋 英倫 | BEET RACING | Kawasaki | 38'04.341 |
10 | 武田 雄一 | TAIRA Racing | Yamaha | 38'17.232 |
11 | 民辻 啓 | MotoMap SUPPLY | Suzuki | 38'24.240 |
12 | 清水 郁巳 | ホンダドリームRT高崎 B’WISE R.T | Honda | 38'24.527 |
13 | 中村 知雅 | 中村Eng&ジャパンプランニング | Honda | 37'04.759(-1Lap) |
14 | 東村 伊佐三 | RS-ITOH&ASIA | Kawasaki | 37'08.444(-1Lap) |
15(1) | 山口 辰也 | モリワキクラブ | Honda | 37'18.432(-1Lap) |
16(2) | 小西 良輝 | MuSASHiRTハルク・プロ | Honda | 37'22.455(-1Lap) |
17 | 坂本 弘正 | ブラビッシモwith夏堀歯科 | Suzuki | 37'49.203(-1Lap) |
18 | 津田 一磨 | aprilia D.D.BOYS | Aprilia | 37'51.449(-1Lap) |
19 | 井上 健志 | 炎R | Honda | 37'58.260(-1Lap) |
20 | 戸田 隆 | G-TRIBE | BMW | 37'58.752(-1Lap) |
21(3) | 生形 秀之 | エスパルスドリームレーシング | Suzuki | 38'01.640(-1Lap) |
22(4) | 宇井 陽一 | 41PLAN/PRO-TEC | Yamaha | 38'08.705(-1Lap) |
23(5) | 高橋 江紀 | バーニングブラッドRT | Honda | 38'08.783(-1Lap) |
24 | 原田 洋孝 | R.S.ガレージハラダ姫路 | Kawasaki | 38'29.577(-1Lap) |
25(6) | 及川 誠人 | 伊藤レーシング GMDスズカ | Yamaha | 38'33.988(-1Lap) |
26 | 北川 敏 | ドリームチェイサーRT | Honda | 37'21.723(-2Lap) |
27(7) | 朝比奈 正 | アサヒナレーシング | Kawasaki | 37'22.390(-2Laps) |
28(8) | 小口 亘 | ALLMAN&GBS&OWR | Yamaha | 38'27.729(-2Laps) |
DNF | 藤田 拓哉 | DOG FIGHT RACING | Yamaha | -11Laps |
DNF | 吉広 敦 | CLUBNEXT&中村Eng | Honda | -12Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 高橋 巧 | Honda | 73 |
2 | 柳川 明 | Kawasaki | 68.5 |
3 | 中須賀 克行 | Yamaha | 66 |
4 | 亀谷 長純 | Honda | 63 |
5 | 秋吉 耕佑 | Honda | 59 |
6 | 武田 雄一 | Yamaha | 49 |
COMMENT
中須賀克行選手(6位)
「オープニングラップでトップに立ち、レースをコントロールすることが作戦だったので、スタートはこれ以上にないほどに集中した。そして作戦通りに前に出ることができたのだが、レース前半でマシントラブルが発生してしまい、思うようにコントロールできずに悔しい結果になってしまった。次戦の岡山国際は、過去にチャンピオンを決めるなど験のいいサーキットなので、ここから巻き返しをはかりたい」
五十嵐博監督(YSP酒田)
「今回で2回目の監督を務めさせていただきますが、やはり緊張感はものすごかった。中須賀選手は、6位という結果で、本人は納得できていないようだが、スタートは良かったし、その後の第2コーナーからS字でトップに立ったシーンなどは、十分に魅せていただいたし、応援に来たファンの方々も満足している。これからシーズン終盤に入って、チャンピオン争いが激しくなってくるが、十分に気をつけて頑張ってもらいたい」
平忠彦チームマネージャー
「中須賀選手は、素晴らしい集中力でクラッチミートを決め、見事なスタートダッシュによりオープニングラップでトップに立ってくれた。しかし、レース前半でマシントラブルが発生してしまい、彼の頑張りに応えられず、さらに応援していただいたファンのみなさんや、関係者の方々に申し訳なく思っている。次戦は岡山国際だが、ここは、一昨年、昨年とチャンピオンを決めたサーキットなので、仕切り直して準備を整え、万全の体制でレースに臨むので、応援よろしくお願いします」