全日本ロードレース選手権 JSB1000

RACE DATA

■大会名称：2010全日本ロードレース選手権シリーズ第3戦オートポリス大会
■カテゴリ：JSB1000/J-GP2クラス
■開催日：2010年5月22日（土）、23日（日）
■会場：オートポリスサーキット（4.674Km）
■天候：雨 ■コース：ウエット
■PP：柳川 明（カワサキ／1分50秒193）
■決勝は雨の為中止。獲得ポイントは予選順

REPORT

決勝は雨で中止。予選2位の中須賀は11ポイント獲得、ランキング2位をキープ

23日（日）に予定されていた第3戦の決勝は大雨のために中止となった。競技規則により、前日22日（土）に行われた予選順位に沿って決勝獲得分の半分のポイントが与えられ、予選2番手だったYSP Racing Team with TRCの中須賀克行は11ポイントを獲得した。

22日（土）に行われたノックアウト方式の予選。クオリファイ1、クオリファイ2は、ほぼドライ路面でのアタックとなったが、最終のクオリファイ3では、スタート直前に雨が降りはじめ、レインタイヤを選択するかドライ用タイヤでアタックするか微妙な路面状態となった。結局中須賀を含むすべてのライダーがドライ用のスリックタイヤでコースイン。滑りやすい路面に対し細心の注意を払ってタイムアタックした中須賀は、柳川明（カワサキ）に次ぐ2番手タイムを記録して予選を終了した。

翌日の決勝レースは、九州各地に大雨洪水警報、オートポリス周辺にも大雨注意報が発令され、この日に予定されていたすべてのレースが中止となった。これにより、予選上位25名に、通常のレースで得られるポイントの半分が与えられることになり、中須賀は11ポイントを獲得した。

COMMENT

中須賀克行選手談（予選2位）

「予選では、決勝を想定したタイヤでアタックしましたが、サイドグリップが思うように得られず厳しい状況でした。そこで予選用タイヤを装着したところ、良いフィーリングでタイムアタックすることができました。クオリファイ3では、走行直前に雨が降りはじめて難しいコースコンディションになりましたが、目標のフロントローを獲得できタイム的にも満足でした。決勝レースは中止となりましたが、予選で頑張った甲斐がありました」

平忠彦チームマネージャー談話

「予選のクオリファイ1、2、3ともに、中須賀選手は的確に状況を把握し、タイムを出すタイミングも最適でした。決勝では、この中須賀選手の走りを多くのファンのみなさんに見ていただきたかったのですが、雨で中止という残念な結果になりました。今回で、シリーズ前半3レースが終了しましたが、次のSUGOまでには時間があるので、この間にマシンの戦闘力をさらに上げ、シリーズ後半の4レースに改めて気を引き締めて臨みます」

吉田昇監督談（YSP長崎）

「毎年オートポリス大会は九州のYSPとお客さまにとっては大きなイベントであり、今回も多くの方が応援に駆けつけてくれました。ところが決勝が中止となり、中須賀選手の活躍を見ることができずに残念です。しかし積極的にファンと交流を図り、またファンをチームの一員であるように接してくれたことは、応援に来た皆さんにとって良い思い出になったのではないでしょうか。ランキングは今回11ポイントを獲得してトップに近づいたので、次は期待を寄せるファンのために優勝し、ランキングでもトップに立ってくれると思いますので、次回の第4戦も多くの応援をよろしくお願いします」