全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.05 9月27日 岡山国際
RACE DATA
■大会名称:2009全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦岡山大会
■カテゴリ:JSB1000クラス
■開催日:2009年9月27日(日)
■開催地:岡山国際サーキット(3.703km)
■観客数:12,800人(2日間合計) ■天候:曇り ■コース:ドライ ■周回数:20周
■PP:中須賀克行(Yamaha/1分29秒395)
■FL:伊藤 真一(Honda/1分29秒962)
REPORT
2年ぶりにポールポジションを獲得した中須賀
激戦の決勝で4位入賞!
YSP・レーシング・チームからYZF-R1を駆り参戦する中須賀克行が、予選で2年ぶりとなるポールポジションを獲得。決勝では、序盤でトップをキープするが、レース中盤以降でタイムが伸び悩む苦しい展開となったが4位入賞を果たした。
スタートを決めてトップに立ち、その後はレースをコントロールするという作戦で臨む中須賀は、好スタートを決めると予定通りにトップに立つ。そしてオープニングラップで2番手の酒井大作(スズキ)に0.681秒差をつけるが、2周目以降は、トップは7台からなる大集団が形成された。その後、4周目からはトップ中須賀と2番手の酒井が激しい首位攻防を展開。そして10周目にペースを上げた酒井が中須賀をパス。さらに、周回が進むにつれてバックマーカーが登場すると中須賀は思うようにペースが上げられなくなり、14周目に亀谷長純(ホンダ)、16周目には伊藤真一(ホンダ)にも先行を許し、結果、中須賀は4位でチェッカーを受けた。
また、SP忠男レーシングチームの大崎誠之は、レース中盤以降でタイムが上がらずに7位でゴール。RT森のくまさん佐藤塾の横江竜司は、井筒仁康(カワサキ)、出口修(ホンダ)をパスして9位でチェッカーを受けた。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 酒井 大作 | ヨシムラスズキwithJOMO | Suzuki | 30'17.899 |
2 | 亀谷 長純 | Honda DREAM RT 桜井ホンダ | Honda | 30'19.492 |
3 | 伊藤 真一 | KeihinKoharaR.T. | Honda | 30'20.035 |
4 | 中須賀克行 | YSP Racing Team | Yamaha | 30'21.453 |
5 | 柳川 明 | TEAM GREEN | Kawasaki | 30'21.758 |
6 | 山口 辰也 | MuSASHi RTハルクプロ | Honda | 30'21.976 |
7 | 大崎 誠之 | SP忠男レーシングチーム | Yamaha | 30'29.810 |
8 | 高橋 巧 | バーニングブラッドRT | Honda | 30'40.504 |
9 | 横江 竜司 | RT森のくまさん佐藤塾 | Yamaha | 20 30'43.054 |
10 | 出口 修 | PLOT FARO パンテーラ | Suzuki | 20 30'44.373 |
11 | 今野 由寛 | MotoMap SUPPLY | Suzuki | 31'20.364 |
12 | 清水 郁巳 | ホンダドリームR.T高崎B'WISER.T | Honda | 20 31'23.179 |
13 | 西嶋 修 | BEET RACING | Kawasaki | 31'23.185 |
14 | 須貝 義行 | チームドゥカティレーシングジャパン | Ducati | 31'28.283 |
15 | 児玉 勇太 | ウイダーD.D.BOYS | Honda | 31'28.379 |
16 | 東村伊佐三 | RS-ITOH&ASIA | Kawasaki | 31'38.595 |
17 | 石川 朋之 | Z-TECHwithビジネスラリアート | Suzuki | 31'45.803 |
18 | 飯田 将人 | Honda緑陽会熊本レーシング | Honda | 30'20.762(-1Lap) |
19 | 矢野 大輔 | クラウン警備保障RACING | Honda | 30'27.158 (-1Lap) |
20 | 原田 洋孝 | R.S.ガレージハラダ姫路 | Kawasaki | 30'27.404(-1Lap) |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 亀谷 長純 | Honda | 94 |
2 | 酒井 大作 | Suzuki | 87 |
3 | 柳川 明 | Kawasaki | 85 |
4 | 大崎 誠之 | Yamaha | 82 |
5 | 中須賀 克行 | Yamaha | 81 |
6 | 山口 辰也 | Honda | 77 |
11 | 横江 竜司 | Yamaha | 37 |
COMMENT
中須賀克行選手談(4位)
「今回は気合いが入っていた。予選でポールポジションが取れ、決勝レースのスタートをうまく決めることができて、ここまでは予定通りだったが、レース中盤以降で後続を抑え切れなかった。今年からマシンは新型になり、各サーキットのレースでは、事前テストを含めて新たなセットアップを試みているが、アクセルを開けたときのマシンの追随性がとても良く、どこのサーキットでも走り出しがスムーズ。また、ハンドリング面でも向上していて、切り返しがとてもラクになっている。こうしたところをさらに生かせるようにセットアップしているが、次のツインリンクもてぎでは、さらにいい走りができると思う」
菅信明監督談(YSP松山東社長)
「中須賀選手はポールポジションからホールショットを奪い、その後は抜きつ抜かれつのバトルを展開してくれた。結果は4位と残念ではあるが、非常にエキサイティングな内容で、ST600と同様、私を含め多くのファンにレースの楽しさを改めて教えてくれるものだった。また一方でYZF-R1というマシンのポテンシャルの高さも証明してくれた。まだまだ厳しい戦いが続いていくだろうが、今後もレースの楽しさ、YZF-R1の素晴らしさを伝えてほしいし、ファンが期待する2年連続チャンピオンをめざしてがんばってほしい」
平忠彦チームマネージャー談
「今回は事前テストで転倒があり、テストを予定の半分しかこなせなかった。もちろん中須賀選手のけがの状態も、本人は影響がないとは言うがゼロではなかっただろう。それでも予選ではマシンとタイヤを完璧なパッケージを作って今季初のポールポジションを獲得。決勝でもホールショットからレースをリードしていく理想的な展開を作り出した。しかし序盤、思うように後方を離せなかったことが痛かった。しかし事前テストからのビハインドを考えるとよく4位を守ったと言えるだろう。ランキング争いではトップとの差を広げられたが、残りは2戦3レースあり今回の4位が大きな意味を持ってくると思うし、十分にチャンスはある。もてぎでは、全力で応援に応える戦いを披露するので、多くのファンの方に来ていただき我々にパワーをいただければと思う」