全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.01 4月5日 筑波
RACE DATA
■大会名称:2009全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦筑波大会
■カテゴリ:JSB1000クラス
■開催日:2009年4月5日(日)
■会場:筑波サーキット(2.070km)
■観客: 15,100人
■天候:晴れ ■コース:ドライ
■周回数:25周 ■参加台数:24台 ■出走台数:19台 ■完走台数:18台
■PP:伊藤 真一(ホンダ/55秒142)
■FL:伊藤 真一(ホンダ/56秒015)
REPORT
大崎誠之が2位表彰台を獲得!
「スタートで前に出てレースをコントロールしたい」とレース前に語っていた昨年のチャンピオン、YSP・レーシング・チームの中須賀克行だが、そのスタート直後の第1ヘアピンで多重クラッシュに巻き込まれ転倒。ここで赤旗が提示されてレースは仕切り直しとなったが、中須賀は頭部を打ったため大事をとって出走を取りやめた。
その仕切り直しのレースのサイティングラップでは、第2ヘアピンでRT森のくまさん佐藤塾の横江竜司が転倒して再び赤旗が提示される。横江はそのままリタイヤとなった。
その後、レースは30周から25周に短縮されてスタート。伊藤真一(ホンダ)、亀谷長純(ホンダ)、高橋巧(ホンダ)、柳川明(カワサキ)、大崎誠之らが先頭集団を形成するが、すぐに伊藤が逃げ始め独走態勢を築く。しかし、その伊藤は12周目の最終コーナーで転倒。これで亀谷がトップに立ち、そのまま優勝のチェッカーを受ける。また、伊藤の転倒で単独2番手となった大崎もそのポジションをキープしてフィニッシュした。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 亀谷 長純 | Honda DREAM RT 桜井ホンダ | Honda | 23'43.435 |
2 | 大崎 誠之 | SP忠男レーシングチーム | Yamaha | 23'51.977 |
3 | 高橋 巧 | バーニングブラッドRT | Honda | 23'59.832 |
4 | 柳川 明 | TEAM GREEN | Kawasaki | 23'59.957 |
5 | 今野 由寛 | MotoMap SUPPLY | Suzuki | 24'25.850 |
6 | 山口 辰也 | MuSASHi RTハルクプロ | Honda | 24'25.950 |
7 | 高橋 孝臣 | MOTO BUM HONDA | Honda | 24'28.219 |
8 | 西嶋 修 | BEET RACING | Kawasaki | 24'29.371 |
9 | 山中 正之 | ホンダ Q遊会 明和レーシング | Honda | 24'35.215 |
10 | 清水 郁巳 | ホンダドリームR.T高崎B'WISER.T | Honda | 24'35.271 |
11 | 東村 伊佐三 | RS-ITOH&ASIA | Kawasaki | -1 Laps |
12 | 須貝 義行 | チームドゥカティレーシングジャパン | Ducati | -1 Laps |
13 | 桐井 有希 | BATTLE FACTORY | Honda | -1 Laps |
14 | 中村 知雅 | 中村エンジン研究所 | Honda | -1 Laps |
15 | 石川 朋之 | Z-TECHwithビジネスラリアート | Suzuki | -1 Laps |
16 | 原田 洋孝 | R.S.ガレージハラダ姫路 | Kawasaki | -1 Laps |
17 | 喜多田 学 | (有)成田総合サービス+TS関東 | Honda | -2 Laps |
18 | 掛江 裕二 | TEAM☆STRADA | MV AGUSTA | -2 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 亀谷 長純 | Honda | 25 |
2 | 大崎 誠之 | Yamaha | 22 |
3 | 高橋 巧 | Honda | 20 |
4 | 柳川 明 | Kawasaki | 18 |
5 | 今野 由寛 | Suzuki | 16 |
6 | 山口 辰也 | Honda | 15 |
COMMENT
中須賀克行選手談(リタイヤ)
「ライダーが一人転倒して、それをかわそうとしたところまでは記憶にあるが、レース展開についてはそれ以外覚えていない状態。まだ頭部に痛みが残ってる。結果としては、数人のトップライダーがリタイヤしたようだし、まだまだポイントでは挽回できると思うので焦ってはいない。来週のテストを経て、次の鈴鹿では表彰台のトップを狙っていく」
大崎誠之談(2位)
「マシンがフルモデルチェンジされて、特性が変わってしまった。とくにエンジンのトルク特性が変わっていて、その特性を生かして走れば速いことは分かっているけれど、なかなかうまくまとめることができなかった。金曜日の走行でハードクラッシュしていてマシンを大破させてしまったけれど、この転倒で気付くことがあったし、予選でロングランをやって、決勝レースでの自信を初めて持つことができた。2位に入れたのは素直にうれしいし、金曜日のハードクラッシュで、マシンを大破させてしまいメンタル面でも凹んでいたけれど、チームスタッフ、ヤマハスタッフによって助けられた。本当に感謝している」
小松伸生監督談(YSP船橋店長)
「中須賀選手にはいい意味で緊張感がみなぎっていて、スタートダッシュもきれいに決まり安心したのもつかのま、第1ヘアピンで転倒するとは想像もしていなかった。頭部を打ったようで、まだきちんと会話していないが本当に残念。次戦はぜひとも勝って欲しいし、そのときのYSPの監督にも、このピットの中でチームに加わる素晴らしい緊張感を味わって欲しいと思う。次は中須賀選手も表彰台を獲得することを期待している」
平忠彦チームマネージャー談
「3週間前のテストでは、コースレコードをたたき出すなど最高の出来具合でこの第1戦を迎えることができた。気持ちも充実していて決して焦る気持ちもなかっただけに残念。ディフェンディングチャンピオンの実力を見せてくれると思っていたが。第2戦からもYSP・レーシング・チームのファンの皆さんの期待に応えられるよう、セットアップをより高めて挑みたいと思うので応援をよろしくお願いします」