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全日本モトクロス選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本モトクロス選手権 IAに関する情報をお届けします。

Rd.02 4月19日 熊本

RACE DATA

■大会名称:D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第2戦HSR九州大会
■開催日:2026年4月19日(日)
■会場:熊本県・HSR九州
■レース時間:IA1(30分+1周)×2ヒート
■レース時間:IA2(30分+1周)×2ヒート
■天候:雨
■観客数:1,190名

REPORT

IA1ヒート1:圧巻の走りを見せたジェイが今季初優勝

開幕戦から5週間、舞台を熊本県大津町のHRS九州に移して行われた今大会は、早朝からの降雨によりマディコンディションの中で行われた。迎えたヒート1では、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」からYZ450FMと#2ジェイ・ウィルソンがまずまずのスタートを切ると1周目をトップで通過。一時は後続の池田凌(ホンダ)に1.5秒差まで迫られたが、4周目にファステストラップを記録して一気にリードを拡大。以降はマディの難しいコンディションの中で他を寄せ付けない安定した走りでポジションを守り切り、そのままトップでフィニッシュ。開幕2戦目にして今季初勝利を飾った。

一方、チームメイトの#3大城魁之輔は好スタートを決めて1周目を5番手で終えると、周回を重ねるごとに着実にペースを上げ、5周目には3番手へ浮上。さらに10周目には自己ベストラップを記録するなど後半も粘り強い走りを披露し、最後までポジションを守り切って3位でチェッカーを受けた。

この結果、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」は、開幕戦のヒート2から3ヒート連続でのダブルポディウムの達成となった。

IA1ヒート2:ジェイがライバルとの接戦を制しトップチェッカーも、ペナルティにより2位へ

ジェイはスタートこそ出遅れたものの、すぐに立て直し3番手でレースを開始。前を走る大城をターゲットに徐々に距離を詰めると、4周目にパスして2番手に浮上。その後はトップを走る大倉を射程圏に捉え、徐々にその背後に迫った。

そして後半の11-12周とファステストラップを連続でマークしてさらに大倉に接近すると、13周目にバックマーカーを巧みに使い大倉を捉えてトップに浮上。終盤は大倉の猛追を受け、ファイナルラップでは背後まで詰め寄られる場面もあったが、しっかりと抑え冷静に逃げ切りトップチェッカーを受けパーフェクトウィンを完成させた。ところがレース後、黄旗振動区間で減速せずジャンプを通過したということでペナルティが科され、最終結果は2位に繰り下げられることとなった。

ホールショットを奪った大城は1周目を2番手とすると、トップを走る大倉を追って果敢にプレッシャーをかけるも、徐々にリードを広げられてしまう。さらに追い上げてきたジェイに先行を許し、3番手に後退。8周目にファステストラップを記録するなど反撃を見せたが、最後までトップ2との差を詰めることができなった。それでもジェイとともに4ヒート連続のダブルポディウム、自身も4ヒート連続表彰台となる3位でフィニッシュとなった。

総合結果ではジェイが今季初となる総合優勝、2位は大倉、大城は3位となった。

IA2ヒート1:追い上げの走りを見せた田中が、表彰台を獲得

予選は、同日早朝にタイムアタック形式で行われ、「YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松 BOSS」の#55田中淳也が2番手につけた。その後に行われたヒート1はスタートからヤマハ勢にとって厳しい展開となった。

田中は10番手前後からのスタートとなったが、序盤から着実にポジションを回復。2周目には7番手、3周目には6番手と順位を上げていった。さらに9周目にはベストタイムを記録し、一気に3番手へ浮上。その後もハイペースで2番手の横澤拓夢(カワサキ)に迫り、わずかに及ばなかったがきっちり3位でフィニッシュ。表彰台を手にした。

IA2ヒート2:終盤の追い上げ実らず、田中が惜しくも表彰台を逃す

スタートから激しいポジション争いが続く中、田中は1周目を終えて4番手につけ、追い上げのレースとなった。しかし、福村謙(スズキ)とのバトルで5番手へと順位を落とすなど、苦しい展開を強いられた。それでも12周目に福村をかわし再び4番手に浮上。

終盤は3番手を走る横澤との表彰台をかけた一騎打ちに持ち込み、ラストラップにはファステストラップを記録して猛追を見せたが、あと一歩届かず、0.3秒差で4位フィニッシュ。惜しくも表彰台には届かなかった。なお、総合では4位となった。

次回の第3戦関東大会は5月23-24日、埼玉県のオフロードヴィレッジにて開催される。

IA1 RESULT Heat.1

IA1 RESULT Heat.2

IA2 RESULT Heat.1

IA2 RESULT Heat.2

COMMENT

YAMAHA FACTORY RACING TEAM
ジェイ・ウィルソン選手(IA1:1位/2位:総合1位)

「雨が降り続いた今大会は、わだちが深く荒れた非常にテクニカルで難しいコンディションとなりました。その中で一定の手応えは感じているものの、自分としては決してベストパフォーマンスではなく、まだ改善の余地があると考えています。バイクに乗り始めてからまだ2ヵ月という状況でもあり、今後さらにトレーニングを重ねて仕上げていきたいです。チームが開幕戦から今回に向けてしっかりと準備してくれたことで、良い形でレースに臨めたと感じており、とても感謝しています。怪我の状態はまだ100%ではありませんが、日々回復している実感はあります。完治にはもう少し時間がかかる見込みですが、焦らずしっかりと治していきたいです。次戦は3ヒート制となり、どのライダーにもチャンスがあるレースになると思います。見ている方にも楽しんでもらえるよう、引き続き全力で挑みますので応援よろしくお願いします」

大城魁之輔選手(IA1:3位/3位:総合3位)

「今大会を振り返ると、率直に悔しさの残るレースでした。ヒート1、ヒート2ともに雨のマディコンディションに苦しみ、思うような走りができませんでした。特にヒート2はスタートが決まりチャンスがあった中で、単純にペースで負けてしまった点が課題です。レース中には良いリズムで走れている場面もあっただけに、それを序盤から発揮できなかったこと、流れを自分で崩してしまったことは反省すべき点だと感じています。ただ、コンディションが難しい中でも両ヒートをまとめて表彰台に上がれたこと、そしてスタートの良さはポジティブに捉えています。フィジカルやマシンの状態も悪くなく、あとは自分で流れをつかみにいく噛み合わせが課題です。次戦に向けて、良い部分を最初から出せるよう修正し、より上を目指していきます」

豊田剛士監督

「雨によるマディコンディションの中で行われた今大会は、非常に難しいレースとなりました。ヒート1ではジェイ選手が優勝、大城選手が3位と、厳しい状況の中でも両選手がしっかりと結果を残してくれました。ヒート2も同様の着順でしたが、レース後にジャンプ区間での走行に関する指摘を受け、ジェイ選手は2位へ順位を下げることとなりました。視界や判断が難しい状況ではありましたが、ルールとして受け止めるしかない部分もあり、チームとしても整理して次へ向かいたいと思います。
それでも、両選手ともにコンディションは上向いており、特にジェイ選手は本来の力強さが戻りつつあるようです。大城選手も安定してトップ3に入り、今後の成長が楽しみな内容でした。次戦に向けては、ジェイ選手は新たに投入したサスペンションの熟成、大城選手は路面への適応力をさらに高めていきます。チームとしても体制が整いつつある中でより完成度を高め、今後も勝ち続けることができる磐石のチームを作り上げていきます」

YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松 BOSS
田中淳也選手(IA2:3位/4位:総合4位)

「今大会は両ヒート通じて非常に苦しいレースとなりました。スタートがなかなか決まらず、特にヒート1では1周目の混戦で大きく順位を落としてしまい、もったいない展開でした。ただ、その中でも追い上げて最終的に3番手まで挽回できた点は、自分の力を出せた部分でもあります。一方でヒート2は序盤から流れをつかめず、コースにも対応しきれないまま攻め切れずに終わってしまいました。終盤になってようやくペースを上げられましたが、すでに遅く、自分の弱さを痛感しています。ライディング自体の調子やタイムは悪くなく、手応えは感じていますが、レース中の気持ちの持ち方に課題がありました。どこかで3位での表彰台を意識してしまった甘さがあったと感じています。自分は優勝を目指しているので、その意識を最後まで貫くことが重要です。次戦に向けて時間は限られていますが、メンタル面を含めてしっかり修正し、自分を信じて優勝を狙います。応援してくださる方々のためにも、次は勝ちにいきます」

YSP浜松 BOSS RACING
川上真花選手(LMX:2位)

「スタートで出遅れたうえにミスが重なり、流れをつかめないまま厳しいレース運びとなりました。トップの川井選手に先行され、気持ちの面でも落ち込み、体が硬くなってしまったことで本来の走りができず、最後まで差を詰めることができなかった点は非常に悔しく感じています。本来は得意としているマディコンディションでしたが、今回はワダチの荒れた路面やボコボコしたラインに苦戦しました。思っていた以上にラインが限られており、IAライダーが作ったラインをうまく活かしきれなかったことも課題として残りました。得意な状況を結果につなげられなかった点は反省しています。今回のレースを通じて、リラックスして楽しく走ることの重要性を改めて実感しました。また、スタートをしっかり決めることで、メンタル面でも余裕を持ってレースを進めたいと考えています。次戦に向けてしっかり準備して、次こそは勝利を目指して全力で挑みます」

TEAM KOH-Z
本田七海選手(LMX: 3位)

「開幕戦は7位という悔しい結果に終わり、自分としてもまったく納得のいく内容ではありませんでした。YZ250FからYZ85への乗り換えにも苦戦していて、なかなか思うように走れなかった部分もありました。今回に向けてはしっかり乗り込み、マシンにも少しずつ順応してきて、状態は確実に上がっていると感じています。ただ、レースになると練習でできている走りを出し切れず、まだまだ足りないと感じました。特にスピード面とメンタルの部分は大きな課題です。目標はあくまで優勝、そして年間チャンピオン。このままでは終われません。次戦は得意なコースではありませんが、ここからさらに上げていくしかないと思っています。勝利を目指して全力で挑むので、引き続き応援よろしくお願いします」

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