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世界耐久選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど世界耐久選手権に関する情報をお届けします。

Rd.02 7月17日 ポルトガル

RACE DATA

■開催日:2021年7月17日
■大会名称:世界耐久選手権 第2戦エストリル12時間耐久レース
■開催地:ポルトガル/エストリルサーキット

REPORT

YARTがエストリル12時間レースで10位獲得

YART Yamaha EWC Official Teamはスタートから6時間後、トップ走行中に転倒して後退。ここからN・カネパ、M・フリッツ、K・ハニカが懸命の挽回を見せ、10位でチェッカーを受けて11ポイントを獲得した。

第一走者のフリッツはポールポジションからスタートするも、やや出遅れて7番手でオープニングラップを終了。その後は気温の高さによる難しいコンディションを考慮しながら慎重にプッシュし、初めにドゥカティをと捉え、さらに2台のカワサキをパスして4番手まで挽回した。

そして5分後には3番手との差を詰めはじめ、14分後までにそのテールに追いつくと、BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMとYOSHIMURA SERT MOTULとのトップ争いに加わった。フリッツはすぐさま仕掛けていき、最終コーナーでG・ブラックとX・フォレスを一気にパスしてトップに浮上した。

トップをキープしたまま1度目のピットストップを迎えたが、ここでテクニカル・トラブルが発生。第2走者のカネパはマシンのリスタートに手間取り、この間に3番手に後退してしまう。それでもコース復帰後は豊富な経験を生かして着実に周回を重ね、トップ奪回を目指してペースを上げていった。

その後、前を行くBMWとSERTが転倒したため、YARTは大きなアドバンテージを確保してトップに再浮上。そしてスタートから半分を過ぎた6時間後、カネパが順調に走行を続けていたが、6時間半ほど経過したあたりで転倒を喫した。

ピットに戻りマシンを修復後、ハニカに交代して19番手でコースに復帰。その後も3人で懸命に挽回を図り、残り1時間を迎えてフリッツの走行時に10番手に浮上。そのまま最後までポジションをキープして走り切り、チャンピオンシップの11ポイントを獲得した。

第3戦ボルドール24時間耐久レースは9月18~19日、フランスはポールリカール・サーキットで開催予定となっている。

RESULT

TEAM RANKING

COMMENT

YART Yamaha EWC Official Team(10位)

K・ハネカ選手談

「残念ながら、期待していたような成績には届きませんでした。2戦続けて表彰台から遠ざかったことは、非常に厳しい結果と言わざるを得ません。今回、私たちは、あらゆるコンディションで好調でしたし、マシンのフィーリングも上々で、今日は優勝の大きなチャンスだったのです。ところが難しい戦いになりました。私は自分のペースを守り、自分のスティントをしっかり走り切ることを心掛けました。結果的に、それはどちらもうまくいったと思っています。カネパ選手が転倒し、マシンがピットに戻ってくるまでに時間がかかってしまったことは残念です。これが耐久レースであり、私たちはそのあともベストを尽くし、10位まで挽回することができました。チームは懸命に頑張っており、表彰台獲得の力を備えています。早く運が巡ってくることを期待しています」

M・フリッツ選手談

「暑さのなかで難しいレースになってしまいました。カネパ選手も私もタイヤを消耗し、予定よりも早くピットに戻らなければならなくなってしまいました。しかしそれ以外はとても順調でした。序盤からいい走りができていただけに、カネパ選手の転倒は残念です。しかしこのようなことは起こり得るもので、私自身も以前に同様の経験をしています。もしも転倒がなければ表彰台に上っていたはずですし、優勝も不可能ではなかったと思います。私たちはウイークを通じてハイペースをキープしており、ポールポジションを獲得し、決勝でも強さをアピールすることができました。この経験を生かし、次のボルドールでまた頑張ります」

N・カネパ選手談

「素晴らしい仕事をしてくれたチームと、チームメイトに申し訳なく思っています。前回のル・マンで失ったポイントを取り戻すために、私たちは今回、100%の力でプッシュし続けなければならない状況にありました。しかし暑さによりタイヤへの負担が大きい難しいコンディションでしたし、ライバルたちからのプレッシャーもあり、厳しい戦いに打ち勝つことができませんでした。私はミスをしてしまい、勝利のチャンスを逃してしまったのです。しかしレースのなかでは、常にこのようなことが起こります。この経験を次へのモチベーションに変えて、より強くなって戻ってきたいと思います」

M・カインズ、チーム・マネジャー談

「何を話したらいいでしょうか。今日のレースは誰にとっても、最初から最後まで予想できない展開で、私たちは思い描いていたような順位を獲得することができませんでした。厳しい暑さのなかで、ライダーたちは皆限界まで攻め続けましたが、最終的にはペースをよくコントロールしたホンダが優勝しました。私たちも優勝を目指していましたが、ひとつのミスでチャンスを逃すことになりました。それでも最後まで走り切り、強さを維持していました。次回ボルドールでまた優勝を狙います」

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