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世界耐久選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど世界耐久選手権に関する情報をお届けします。

Rd.03 9月18-19日 フランス

RACE DATA

■開催日:2021年9月18-19日
■大会名称:世界耐久選手権 第3戦ボルドール24時間耐久レース
■開催地:フランス/ポール・リカールサーキット

REPORT

YART Yamaha、トップ走行中にマシントラブルでリタイア

第84回ボルドール24時間耐久レースに出場したYART Yamahaはスタートから11時間後、M・フリッツが20秒以上のアドバンテージを築いてトップを走行していたが、ストレートでマシントラブルが発生してリタイアとなった。

南フランスの輝く太陽の下、ヤマハのグランプリ参戦60周年を記念するスペシャル・カラーのマシンで出場したYART。スタート・ライダーのマービン・フリッツは予選2番手から大きく出遅れて13番手まで後退したものの、数ラップのうちに4番手まで挽回し、さらにトップ3を追いかけていった。

約3秒の差を縮めて3番手に上がると1ラップ後には2番手に浮上。このあとは4台によるトップ争いのなかで何度も順位を入れ替えながら、最終的に4番手で最初のスティントを走り終えた。

第2スティントを受け持つニッコロ・カネパはホンダ・チームのトラブルにより自動的に3番手へ。豊富な経験を生かしてポジションをキープし、1時間37分を順調に走り切ってピットイン。第3ライダーのカレル・ハニカは周回を重ねるなかで2番手に上がり、その後はカネパと同様に安定した走りを維持して再びフリッツにマシンを託した。

2度目の走行を迎えたフリッツは太陽が沈み始める頃から少しずつトップとの差を詰めていき、夜間走行中にはさらにペースアップ。スタートから8時間経過後も2番手をキープし、8ポイントのボーナスポイントが与えられている。

カネパの2度目のライディング中には雨が降り始め、スリックタイヤでウエット・コンディションを走る難しい状況。カネパは再び豊富な経験をすべて引き出して果敢に攻め続け、無事にスティントを走り終えてウエット・タイヤに交換した。しかしここでライダー交代は行わず、現状を最もよく知るカネパがダブル・スティントに臨む。その後、トップを走っていたスズキのX・シメオンが転倒したため、YARTはトップに立ち、2番手に1分31秒差をつけて優勝を目指す展開となった。

その後も約1分のアドバンテージをキープして順調に走行を続けていたが、スタートから約11時間後にストレートでマシントラブルが発生。再スタートを期してフリッツがマシンをピットに戻したが、ダメージは大きく、そのままリタイアとなった。

RESULT

TEAM RANKING

COMMENT

YART Yamaha EWC Official Team(DNF)

M・フリッツ選手談

「トップを走行中に、不運にもバックストレートでメカニカル・トラブルが発生しました。少なくとも2位までには入れると確信していただけに、非常に残念な結果です。それまではずっと順調で、プッシュしても限界を超えることはなく、つまらないミスもありませんでした。そしてトップに立ってからは2番手のSERTとの差を広げていましたが、そんなときに問題が発生したのです。私が初めに遅れてしまったため苦しいスタートとなりましたが、懸命に挽回し、その時点でR1のフィーリングも上々でした。チームメイトたちも非常に速く、チームの仕事も素晴らしく、タイヤもよく機能して、すべてはうまくいっていたのです。ライバルたちがリタイアしたこともあって、今回はビッグポイントを獲得するチャンスだったのですが、残念ながらそうはなりませんでした。次のモストに照準を定め、好成績でシーズンを終えたいと思っています」

N・カネパ選手談

「序盤はスズキに続く2番手に留まっていましたが、それでもトラブルが発生するまでは、とても順調だったので、満足していました。ドライ・コンディションでのペースは素晴らしく、雨が降り出してからはダブル・スティントを走り切ってなお、1分以上のアドバンテージを維持することができました。スリックタイヤで濡れた路面を走るのは難しいので、時間を無駄にしないうちに、できるだけ早くピットに戻ろうと思いました。そしてレインタイヤに交換してからは超速を発揮することができたのです。今日は3人とも速く、好調でしたが、それではまだ足りませんでした。チームのハードワークに感謝し、次のレースを楽しみにします」

M・カインズ、チームマネジャー談

「非常に残念です。それ以外に説明のしようがありません。あのように順調にレースをリードしながら、勝利をあきらめなければならないのは本当に苦しいことです。でもこれが耐久レースというものなのです。マシンはパーフェクトな状態で、トラブルの前兆は何も見られませんでした。それだけにトラブルによるリタイアという事態に本当にショックを受けています。スタートから激しい戦いで、誰もが全力でプッシュし、そしていたるところで何台もがリタイアしました。そのなかで私たちは11時間経過後までSERTを抑え、勝利を賭けて戦っていたのです。その後の展開を楽しみにしていましたが、残念ながらストレートでトラブルに見舞われ、リタイアすることとなりました」

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