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アジアロードレース選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどアジアロードレース選手権に関する情報をお届けします。

Rd.02 5月12-14日 マレーシア

RACE DATA

■大会名称:2023 アジアロードレース選手権 第2戦マレーシア
■カテゴリ:ASB1000、SS600、AP250
■会場:セパン・インターナショナル・サーキット(5.548km)

【レース1】
■開催日:2023年5月12日(土)
■コースコンディション:ドライ

ASB1000クラス
■周回数:12周
■PP: #28 Markus Reiterberger (2:05.010/BMW)
■FL: #28 Markus Reiterberger (2:06.505/BMW)

SS600クラス
■周回数:10周
■PP: #89 Khairul Idham Pawi (2:08.888/Honda)
■FL: #20 Azroy Hakeem Anuar (2:10.178/Honda)

AP250クラス
■周回数:10周
■PP: #123 Rheza Danica Ahrens (2:22.498/Honda)
■FL: #46 Herjun Atna Firdaus (2:22.783/Honda)

【レース2】
■開催日:2023年5月14日(日)
■コースコンディション:ドライ

ASB1000クラス
■周回数:12周
■PP: #28 Markus Reiterberger (2:05.010/BMW)
■FL: #28 Markus Reiterberger (2:06.086)

SS600クラス
■周回数:10周
■PP: #89 Khairul Idham Pawi (2:08.888/Honda)
■FL: #20 Azroy Hakeem Anuar (2:09.867/Honda)

AP250クラス
■周回数:8周
■PP: #123Rheza Danica Ahrens (2:22.498/Honda)
■FL: #123Rheza Danica Ahrens (2:22.443)

REPORT

ASB1000
Race 1:カスマが6位入賞、ケミンは一時は追い上げるも10位

13日、午前中に行われた予選、YAMAHA GEN BLU RACING TEAM ASEANの#27カスマ・ダニエル ・カスマユディンが大きくタイムを削って2番手を獲得。フロントローを確保。チームメイトの#81ケミン・クボもプラクティスからタイムを削って8番手まで挽回し3列目をからレース1を迎えた。

そのレースは、カスマがフロントを浮かして出遅れたものの3番手としたが、すぐに4番手に後退。2周目に入ってもさらにポジションをダウンし7番手とした。その後は6台からなるトップグループを追っていったがその差は徐々に広がり単独走行で周回を重ねていった。

終盤に入り、トップは独走。その後方で5台のライバルがバトルを展開する中、カスマはグループ最後尾に接近したが逆転には及ばず、最終的には6位でチェッカーとなった

ケミンもスタートをミスして11番手にポジションを落としたが、1周目の内に8番手まで挽回。しかし3周目に2つ順位を落として10番手へ。その後は3台のパックとなり8番手に戻ったり、順位を下げたり、ライバル2人とレースを進めたが、最後まで戻ることができずに10位でゴールした。

Race 2:カスマが7位、ケミンが8位を獲得

オープニングラップ、ヤマハ勢のトップはカスマの4番手、これにケミンが7番手。それぞれが上位の可能性を残して2周目に入っていった。

ルーキーイヤーの2022年にここで初優勝を飾ったカスマだったが、今シーズンは苦戦を強いられた。序盤のうちにトップ3に先行を許し、自身のグループの中でもポジションを落として6番手。その後も、徐々にトップ5から離され、後方のグループの吸収されてしまう。そして最終ラップを6番手で入ったが一つ順位を落として7位でチェッカーとなった。

ケミンは序盤の内に10番手までポジションをダウン。3周を終えて9番手と順位を上げたが苦しい展開となった。その後は単独でカスマたちの6位グループを追撃したが届かず、最後は上位の転倒もあり8位でフィニッシュとなった。

SS600
Race 1:南本が4位争いの末に5位入賞

予選、ヤマハ勢トップに立ったのは、YAMAHA Thailand Racing Teamの#56ラタポン・ウィライロー。これにYAMAHA GEN BLU RACING TEAM ASEANの地元の#50アハマド・アフィフ・アムランが8番手、Moto2に3戦連続で出場した#22南本宗一郎は9番手。YAMAHA Racing Indonesiaの#99ガラン・ヘンドラ・プラタマと#108アンディ・ムハマッド・ファドリはそれぞれ11番手と13番手で予選を終え、決勝を迎えた。

レースは、南本が好スタートを切りヤマハ勢トップの6番手に浮上。その後方7番手にアフィフ。10番手にラタポン、12番手にアンディが続き、ガランはオープニングラップに転倒リタイアとなった。

序盤からホンダのトップ3が4番手以下を引き離していく中、南本とアフィフも積極的に動き、2周目には5・6番手に浮上した。

南本はその後、前をいくライバルを追撃。5周目に入ったところで逆転に成功し4番手に浮上。今度はトップ3の追撃を開始したが、その差は徐々に開いていく。さらに終盤に入って6番手へと後退するが、最後は一つポジションを上げ、ヤマハ勢第上位となる5位でチェッカーとなった。

アフィフは3周目走行中に7番手に後退。その後は、南本と同様、前をいくライバルにぴたりとつけて追い上げ行ったが後半に入り転倒してリタイアとなった。

ラタポンは2周目に8番手に浮上し、アフィフの転倒もありそのまま8位、アンディは3周目に11番手に浮上して、同じくアフィフの転倒で順位を上げて10位でレースを終えた。

Race 2:ヤマハ勢トップはラタポンの4位、南本とアフィフは7・8位

好スタートを切ったのは、4番グリッドのラタポンで1コーナーは3番手、アフィフも6番手につける。1周目を終えてはラタポンがトップグループの5番手、アフィフも6番手をキープした。また南本はそのすぐ後方8番手、ガランが10番手、アンディは13番手で2周目に入った。

レースは、前日のレース1同様、3台のホンダがトップグループを形成して逃げる展開。ラタポンはこの後方で、4位を争う第2グループにつけた。その後、#51阿部 恵斗(ONEXOXTKKRRacingTeam)がこの2名に追いつき、3名での4位争いとなったが、その後、順位の変動は少なくこう着状態が続いた。

終盤に入るとラタポンは阿部に逆転を許して6番手に後退したが、最終ラップに阿部をとらえて5番手に浮上、さらにトップグループのライダーのリアタイヤがパンクしたことで4番手に浮上し、そのままヤマハ勢でトップとなる4位でチェッカーを受けた。

9番手でレースをスタートした南本は、7位を争う3名のグループでレースを進めた。その中で8番手につけて周回を重ね、7周目にはグループの先頭となる7番手とした。その後順位を落とすこともあったが、上位のアクシンデントもあり、最終的には7位でフィニッシュとなった。

一方のアフィフは、2周目以降は9番手とポジションを落とし、さらに後方のアンディとガランとともに10位を争ったが終盤に上位陣の後退もあってポジションを上げて8位、ガランは9位、アンディは11位でフィニッシュとなった。

AP250
Race 1:ファエロズィが6位、ワヒューが12位

予選で、YAMAHA Racing Indonesiaの#36ムハマッド・ファエロズィ・トレクォットゥラが健闘し、5番手として2列目を獲得。一方、チームメイトの#89ワヒュー・ヌゴロホは19番手・7列目と後方からのスタートを強いられた。

迎えたスタートでファエロズィは、ポジションを一つ落としたものの6番手、すぐにライバルを抜き返し、ホンダ4台に続く5番手で1周目を終える。ヌゴロホも1周目に大きく挽回し11番手で2周目に突入していった。

ファエロズィは、2周目に小さなミスもあり7番手に後退。3周目以降はトップの3台が逃げたことで、4位争いのグループの中でレースを進めていった。残りが4周となったところでグループの最後尾となる8番手に後退し、再び挽回するなど、ポジションを入れ替えながら周回を重ねると最後は5位でフィニッシュ。今季最高となる順位を獲得した。

ヌゴロホはチームメイトの後方、第3グループでレースを継続、12番手で3周目に入ると、ファエロズィと同様に、グループの中でポジションを入れ替えながら最終ラップでの勝負の時を待ち、12位でフィニッシュした。

Race 2:ファエロズィが4位争いに絡みながら7位

5番手、2列目からスタートしたファエロズィはスタートで遅れ5つポジションを落として10番手、一方の19番手・7列目からスタートしたワヒューは、順位を大きく上げて12番手で1周目を終えた。

ファエロズィは、3台からトップグループ、さらにカワサキの2台からなる第2グループに続き、ホンダの3台との第3グループにつけレースを展開。2周目を終えて7番手に浮上するなど、グループの中で順位を入れ替えながら周回を重ねていった。

後半に入っても、前のグループには近づくことはできなかったが、グループの中で最上位となる6位を狙う展開となったファエロズィは、ラスト3周となったところで7番手につけると、最終ラップには前を行く第2グループに接近し4位を争ったものの、逆転はならず7位でレースを終えた。

ワヒューは序盤ファエロズィから少し離れた12番手を確保していたが、中盤に入ると13番手にポジションダウン。その後は、前後とのギャップが開き単独で周回を重ねていたが、終盤はペースを落として逆転を許し最後は16位でフィニッシュとなった。

UB150
Race 1:グピタが3位表彰台を獲得

レースは、セパンサーキットの5kmを超える長さのためわずか6周。集団というよりも長い一列になって2周目へ。この中でUMA MMR YAMAHA PHILIPPINE TEAMの#43エイプリル・キング・マスカルドが3番手、#27ジアン・カルロ・マウリシオは22番手。4S1M YAMAHA PHILIPPINE TEAMの#23グピタ・クレスナ・ワドハナが14番手、#22ジョン・エメルソン・イングイトは17番手で 1周目を終えた。エイプリルは2周目を終えてもトップ6をキープ。他の3人はポジションを上げて、2周目に入っていった。

その後、レース中間を終え後半に入ると、ジョンが6番手、グピタが7番手、後方に沈んでいたジアンが8番手、エイプリルは9番手とポジションは変動。終盤に入ってもシャッフルは継続されたが、グピタ(4番手)、エイプリル(8番手)はともにトップ10内でラストラップに突入した。

そして最終ラップの最終コーナーで勝負となったが、多重クラッシュが発生。上位につけていたグピタは3位表彰台を獲得。ジアンが転倒することなく11位、クラッシュに巻き込まれたジョンは19位、エイプリルは21位となった。

Race 2:エイプリルが6位入賞

レース2はオープニングラップにジョンが転倒、リタイアとなってしまう。これに対して、エイプリルが8番手、グピタが9番手、ジアンは17番手で1周目をクリア。ところがこの2周目に今度はジアンのバイクにトラブルが発生してリタイアとなってしまった。

残ったエイプリルとグピタは大集団の中でも比較的上位で周回を重ねていった。そしてラスト2周となたところでは、グピタが3番手、エイプリルが4番手と、表彰台に獲得に向けて好ポジションを確保した。

そしてエイプリルが5番手、グピタが9番手で最終ラップを迎えると、16台が最終コーナーへと一気にアプローチ。この結果、エイプリルが6位、グピタが8位でチェッカーと、今季初となる表彰台にはまたしても届かなかった。

ASB1000 RESULT Race.1

ASB1000 RESULT Race.2

ASB1000 RIDERS RANKING

SS600 RESULT Race.1

SS600 RESULT Race.2

SS600 RIDERS RANKING

AP250 RESULT Race.1

AP250 RESULT Race.2

AP250 RIDERS RANKING

COMMENT

Race1

ASB1000
YAMAHA GEN BLU RACING TEAM ASEAN

#27 カスマ・ダニエル ・カスマユディン(6位)

「アンラッキーなレースでした。予選ではセッティングが功を奏してパフォーマンスを出せましたが、レースタイヤでは上手く機能しませんでした。レース2に向けて何としても問題を解決しなければなりません。ポジティブな気持ちで表彰台を目指しベストを尽くします」

#81 ケミン・クボ選手談(9位)

「ペースを上げられないレースになってしまいました。5ラップ後に腕上がりの症状が出て、ポジションアップに向けてプッシュすることが出来ず、またセッティングにも問題を抱えていたので、ポイントを稼ぐことに専念しました。心の中で葛藤を抱えながらの苦しいレースでしたが、レース2も最善を尽くしてポイントを獲得したい。」

SS600
YAMAHA GEN BLU RACING TEAM ASEAN

#22 南本 宗一郎(5位)

「予選ではベストなセッティングが仕上がらなかったため、レース1に向けて大幅に変更しました。心配はあったものの結果的に良い方向へ仕上がったと思います。決勝でのスタートは良くトップグループに入りたかったが結果的に悔しいレースとなってしまいました。しかしレース1まで確実に進歩したし、課題も発見できたので明日はウォームアップの時間を有効に使ってレース2では是非とも先頭グループで戦いたいと思います」

#50 アハマド・アフィフ・アムラン(DNF)

「スタートも問題なくレースを始めることができました。また、予選でもフロントタイヤまわりのセッティングは良い感触があったのでプッシュしたがコーナーで切れ込んでクラッシュしてしまいました。明日はセッティングも調整してトップグループに食い込んで行きたいと思います」

Sean Wong Hong Siong監督談

「先ず600ccではアフィフ、前回のブリラムは苦手であったもののここホームサーキットで改善してくれました。南本選手は、セパンでの経験が少ない中、良いパフォーマンスを発揮してくれたと思います。明日は是非とも表彰台を目指して欲しいですね。1,000ccのカスマ選手については予選は目覚ましい活躍がありましたが、本戦ではタイヤの違いも有り問題を抱えてしまいました。セットアップに取り組み明日は良いレースとなるよう改善します。一方でケミン選手は明日は体(腕)の状態を少しでも改善できるよう治療に向かうことも考えており、少しでもパフォーマンスを上げられるよう最善を尽くします」

Race 2

ASB1000
YAMAHA GEN BLU RACING TEAM ASEAN

#27 カスマ・ダニエル ・カスマユディン(7位)

「レース2に向け改善を試みましたが、新たな問題を抱えることとなり、ペースを上げることができませんでした。SUGOラウンドに向けては、問題解決に取り組み十分な準備して臨みたいと思います」

#81 ケミン・クボ選手談(8位)

「腕の問題は解決しなかったが、メカニックも負担を下げる方向でセッティングに取り組んでもらい、ラップタイムも改善することができました。タフな状況の下でできることに集中して取り組み、完走、ノークラッシュでポイントを獲得するしました。次戦に向けて十分な準備に取り組んでいきます」

SS600
YAMAHA GEN BLU RACING TEAM ASEAN

#22 南本 宗一郎(7位)

「レース2に向けセッティングはあまり変えていませんが、フロントタイヤのフィーリングが良くありませんでした。スタートはそこそこ良かったものの1コーナー、3コーナーでも他車との接触がありクラッシュを避けることに集中しました。その後はペースを上げれないため、後方とポジションを入れ替えながらの走行が続き、リズムを失ってしまいました。セパンは経験が浅いため厳しい戦いになりましたが、次戦に向けた課題も見えてきたので、好きなサーキットの一つであるSUGOでは優勝を目指したい」

#50 アハマド・アフィフ・アムラン(8位)

「良いスタートを切って、セカンドグループに入ることができたが、2ラップ目からフロントだけでなくリアに良くない感触が出てきてペースを上げられませんでした。特に暑い天候でタイヤにも悪影響が出たのかもしれません。SUGOは好きなサーキットなので、是非トップ集団に入り5位以内を目指します」

Sean Wong Hong Siong監督談

「SS600の2名はレース中のペースアップがままならない状況下でもベストを尽くしてくれました。SUGOに向けて状況が改善できるよう準備を整えます。ASB1000は、カスマ選手はスタートが悪くポジションを落としてしましました。さらにザクワン選手との競り合いの中でペースを落とし、ポジションも下げてしまい7位。次戦に向け何かをすべきかは明白なので、その解決に向けて最善を尽くします。クボ選手はスタートこそ悪くなかったものの腕上がりのトラブルを抱えたまま厳しい状況でしたが、ベストを尽くしてくれました。マシンだけでなく体のコンディションも含め十分な準備をして次戦に臨みます。ご声援ありがとうございました」

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