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アジアロードレース選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどアジアロードレース選手権に関する情報をお届けします。

Rd.05 11月18-20日 タイ

RACE DATA

■大会名称:2022年 アジアロードレース選手権 第5戦タイ
■カテゴリ:ASB1000、SS600、AP250
■会場:チャーン・インターナショナル・サーキット(4.554km)

【レース1】
■開催日:2022年11月19日(土)
■コースコンディション:ドライ/ウエット

ASB1000クラス
■周回数:13周
■PP: #27カスマ・ダニエル・カスマユディン (1:35.378/Yamaha)
■FL: #27カスマ・ダニエル・カスマユディン (1:36.160/Yamaha)

SS600クラス
■周回数:12周
■PP: #35 Kritchaporn Kaewsonthi (1:39.094/Honda)
■FL: #41 Nakarin Atiratphuvapat (1:39.509/Honda)

AP250クラス
■周回数:10周
■PP: #188 Piyawat Patoomyos(1:52.428/Honda)
■FL: #188 Piyawat Patoomyos(1:52.428/Honda)

【レース2】
■開催日:2022年11月20日(日)
■コースコンディション:ウエット

ASB1000クラス
■周回数:13周
■PP: #27カスマ・ダニエル・カスマユディン (1:35.378/Yamaha)
■FL: #109 Anucha Nakcharoensr (1:42.72/Yamaha)

SS600クラス
■周回数:12周
■PP: #35 Kritchaporn Kaewsonthi(1:39.094/Honda)
■FL: #56 ラタポン・ウィライロー(1:47.820/Yamaha)

AP250クラス
■周回数:10周
■PP: #188 Piyawat Patoomyos(1:52.428/Honda)
■FL: #123 Rheza Danica Ahrens(2:02.084/Honda)

REPORT

ASB1000

Race 1:カスマが今季2勝、アヌパブ、アピワットがこれに続きヤマハが表彰台独占

チャンピオンが決定する最終戦、ランキングトップを走っていた#73 Haruki Noguchi(ホンダ)が、全日本ロードレース選手権で怪我を負い欠場となったことから、ランキング2位の#21 Md Zaqhwan Zaidi(ホンダ)、さらにZaqhwanから20ポイント差につけるYAMAHA RACING TEAM ASEANの#27カスマ・ダニエル ・カスマユディンと#500アヌパブ・サームーン(Yamaha Thailand Racing Team)にも、チャンピオン獲得の可能性が高まることとなった。

そして予選では、カスマがポールポジション。これに、Zaqhwanが2番手、#24アピワット・ウォンタナノン(Yamaha Thailand Racing Team)が4番手、アヌパブが5番手とチャンピオン候補が好位置につけた。カスマのチームメイトである#76伊藤勇樹は9番手・3列目からレースを迎えた。

スタートはZaqhwanがホールショットを奪ってカスマが2番手としたが、すぐにアヌパブが2番手に浮上して、カスマは3番手、アピワットは4番手で1周目を終えた。伊藤は出遅れ12番手で1周目を終えている。

レースは序盤から激しく動き、2周目にカスマが5番手に後退し、アピワットが2番手、アヌパブが3番手とシャッフル。続く3周目には、アピワットがトップに浮上するが、4周目にはアヌパブがトップに立つとカスマも挽回に転じて2番手とし、アヌパブ、カスマ、アピワット、Zaqhwanの順位となる。

この中で速さを見せたのがカスマ。6周目にトップに浮上すると7周目にファステストラップで、アヌパブ、アピワットを突き放してそして単独走行へ。終盤に入るとアヌパブがカスマに迫るシーンもあったが、カスマがアタックさせることなく逃げ切って今季2勝目。2位にはアヌパブ、3位はアピワットが入り、ヤマハライダーが表彰台を独占した。

伊藤は2周目に10番手として、前半で8番手まで挽回したが、その後は7番手との差が大きかったことから逆転はできず、8位でフィニッシュしている。

ランキングでは、欠場のNoguchiが154ポイントでトップ。レース1で5位となったZaqhwanが145ポイントで2位、優勝したカスマが140ポイントで3位、アヌパブが135ポイントで4位と、2022年の最終レースでチャンピオンが決定することとなった。

Race 2:カスマが4位で、ランキング3位を獲得

レース1の結果、チャンピオンの可能性を大きく引き寄せたカスマ。ランキングトップのNoguchiに14ポイント差、2位のZaqhwanに5ポイント差となっており、カスマが優勝した場合はZaqhwanが3位以下でチャンピオン、2位の場合はZaqhwanが4位以下でチャンピオン、3位の場合は6位以下でチャンピオンという状況で最終レースを迎えた。

スタートは、アピワットが好スタートを決め#71Ikuhiro Enokido(ホンダ)に続く2番手。Zaqhwanが3番手、アヌパブが5番手、伊藤が6番手、カスマは大きく遅れ8番手で1周目を終えた。2周目には4番手の#123 Passawit Thitivararakがオーバーランで後退し、それぞれがポジションをアップした。

3周目にはアピワットが最終コーナーでトップに浮上したが、1秒の中に5台が入るトップグループが形成される。カスマはこの後方7番手に位置し、3周目を終えアピワットに2.7秒差の6番手につけると、4周目にZaqhwanがトップ、アピワット、アヌパブ、伊藤、榎戸となり、これにカスマも加わって6台がトップグループを形成する。さらにここからも順位が変化し、6周目にアピワット、アヌパブがZaqhwanをかわしてワンツー体制として後半戦を迎えた。

7周目にはアヌパブがトップに浮上。カスマも伊藤とEnokidoをかわし4番手に上がる。そして迎えた9周目にアクシデントが発生。アピワットがトップのアヌパブに仕掛けた際に転倒し、アヌパブはこれに接触してコースアウト。これで4番手のカスマが一気にトップに浮上し、Zaqhwanが2番手、榎戸が3番手、アヌパブが4番手、伊藤が5番となる。

しかし、さらにここからポジションが変化していく。ラスト3周には、カスマ、榎戸、Zaqhwanとなったが、スリックタイヤを選択した#82 Suhathai Chaemsup(ホンダ)がこのラップでトップに浮上し独走。さらに残り2周となったところで#25 Azlan Shah Kamaruzaman(BMW)が2位グループに加わり、ラストラップにはEnokido、カスマ、Azlan、Zaqhwanの順で突入したが、ここでカスマが痛恨のオーバーランを喫してZaqhwanの背後、5番手に後退。最後はZaqhwanをかわし4位でチェッカーを受けたが、チャンピオンには届かずランキング3位でシーズンを終えた。

6位でチェッカーを受けたアヌパブはランキング4位、7位となった伊藤はランキング6位、リタイアのアピワットはランキング5位でシーズンを終えた。なお、ライダーランキングはZaqhwan、チームランキングはYAMAHA Thailand Racing Teamがタイトルを獲得している。

SS600

Race 1:ラタポンが表彰台を争いを繰り広げて5位

予選では、地元タイの#56ラタポン・ウィライロー(YAMAHA Thailand Racing Team)が3番手・フロントローを獲得。YAMAHA Racing Indonesiaの#55 ガラン・ヘンドラ・プラタマが9番手、#36 ムハマッド・ファエロズィが15番手で決勝を迎えた。

レースは、ラタポンが好スタートから1コーナーを2番手として、そのまま1周目を2番手で終える。2019年にSS600のチャンピオンを獲得した#98 Peerapong Boonlert(TNP Motorsports Team)が5番手。ガランは7番手、ファエロズィはポジションキープの15番手で1周目を終えた。

ラタポンはホンダ勢に囲まれる厳しい状況の中、中盤に入っても¥2番手をキープしたままレースを進めていった。一方、ヤマハ勢の2番手には、Peerapongが5番手につけていたが、中盤以降は表彰台争いから脱落していった。

後半に入ってもラタポンはトップグループにとどまり、唯一のヤマハライダーとして孤軍奮闘。ラスト3周に入るとトップに浮上したが、ラスト2周で後退し3番手で最終ラップに突入。ここで再びライバルをかわして2番手に浮上し、そのまま最終コーナーを迎えたが逆転を許し今季初の表彰台をあと一歩で逃したものの、ヤマハ最上位となる5位でチェッカーを受けた。

ガランは2周目を終えて10番手、3周目を終え15番手に後退。これに変わってファエロズィが13番手に上げた。その後、順位が入れ替わりガランは12位、ファエロズィが13位でチェッカー。Md Ibrahim Md Norrodin(SIC Racing)が6位、Peerapongは最終ラップに転倒しリタイアとなった。

Race 2:ラタポンが最終レースで2位、今季初表彰台を獲得

ウエットコンディションで行われたレース2。ラタポンが好スタートからホールションを決めるが、その後、ポジションを落として5番手、ガランは10番手、ファエロズィが17番手で1周目を終えた。

2周目に入ると、トップの1台が後方を突き放して単独走行になると、ラタポンはこの後方に続く第2グループに続き、3周目に入る直後に上位のライダーが転倒したことで4番手に浮上。さらに5周目には3番手、7周目には2番手に浮上し、レース1に果たせなかった表彰台に向けて着実に前進していった。

この時点で、トップに2.3秒差だったが、8周目には3番手以下を突き放すと同時に、トップとの差を1.5秒差に縮めると、さらにマシンをプッシュ。残り3周となったところ0.8秒差、そして0.368秒差まで近づいてラストラップに入ると、1コーナー後のストレートで逆転してトップに浮上する。そして最終コーナーまでトップをキープしていたが、ここで逆転を許して2位でチェッカー。それでも今シーズン初となる表彰台を獲得しランキング9位としてシーズンを終えた。

また、ガランは上位の転倒もあり序盤のうちに8番手に浮上。さらに終盤に入ると7番手までポジションを上げたが、ラスト2周でポジションを落とし最後は11位、ランキングは8位となった。ファエロズィは上位陣の脱落もあり序盤で13番手まで挽回しそのままの順位でフニッシュ。ランキングは14位となった。

AP250

Race 1:アルディーが5位としランキングは5位に後退

#57アルディー・スティア・マヒンドラ(YAMAHA Racing Indonesia)が、トップに25ポイント差のランキング2位で迎えた最終戦。逆転チャンピオンに向けて2列目・5番グリッドからレース1に臨んだ。スタートではポジションを落とし7番手となったが、1周目を終えて5番手。チームメイトの#96アンギー・スティアワンは、アルディーの一つ前、6番手でレースをスタートし、1周目を7番手で終えた。

前半はレースの主導権を握るべく9台がトップグループを形成し、激しくポジションを入れ替えるバトルが繰り広げられた。この中で、アルディーとアンギーもポジションを確保したが、中盤戦に入る頃にはトップ4をホンダ勢が独占する状況となる。そして終盤に入り、2人もマシンをプッシュしていくが、この牙城を崩すことができず、アンギーが5番手、アルディーが8番手でラストラップに入った。

そのラストラップ、2人はトップ4に迫り、最終コーナーでアタックを試みたがおよばず、アルディーが5位、アンギーが6位でフィニッシュとなった。ランキングはトップのAndy Muhammad Fadly(カワサキ)が12位となったことでチャンピオン争いは一気に激化。アルディーはランキング5位となり、18ポイント差でトップを追うこととなった。

Race 2:アルディーが13位、ランキング5位でシーズンを終了

最終戦のレース1を終え、アルディーはランキング5位、トップから18ポイント差と、チャンピオン獲得の可能性残しレース2に臨んだ。そのレース2は、UB150に続きウエットコンディションで行われることとなった。

アルディー、そしてアンギーはともに好スタートを決めると、アルディーがトップ、アンギーが3番手で1周目を終えた。2周目に入ると順位はシャッフルされアンギーが2番手、アルディーは3番手となるも、2人ともにトップグループにとどまり、特にアルディーはチャンピオンの可能性を残した状態でレースを展開していった。

しかし、残り5周となったところでアンギーがリタイア。これでトップグループは4台に絞られ、アルディーはそのトップグループの中でレースを進めていったが、ライバルの一台が抜け出しトップを単独走行となり、これを2位グループで追う展開となった。ところが残り3周となったところでコースアウトなどポジションを12番手まで落とし、最後は13位でフィニッシュした。

この結果、アルディーはランキング5位、アンギーはランキング10位でシーズンを終えることとなった。

UB150

Race 1:エイプリルが今季初優勝

予選2番手からスタートした#43 エイプリル・キング・マスカルドが2番手を守って1コーナーへ進入、その後、順位を落とすも5番手で1周目を終えた。一方、チームメイトの#124ジアン・カルロ・マウリシオは7番グリッドからスタートするも、1周目に大きく遅れて最後尾、トップに約5秒差19番手となってしまう。

レースは序盤、16台が2秒以内の集団となって、トップグループを形成。この中でエイプリルは2周目を終えて8番手、3周目に5番手、4周目に2番手と、安定して上位をキープし後半を迎えた。

後半に入ってもトップグループは依然として混戦が続いたが、エイプリルはその中でトップ3内をキープし続け、最終ラップをトップで迎えた。そして最終ラップでは、順位を入れ替えることもあったが最終コーナーをトップで迎えると、そのままライバルを抑えてファーストチェッカーを受けて、自身初となる優勝を飾った。チームメイトのジアンはリタイアとなっている。

Race 2:ウエットレースでエイプリルが16位でランキング3位を獲得

レース1を制してランキング3位とし、シーズン最後のレース2に臨んだエイプリル。レースは小雨がトラックを濡らす中、エイプリルはスリックタイヤを選択して出走し1周目を4番手。またチームメイトのジアンは、ウエットタイヤを選択し12番手で1周目を終えた。

2周目に入って雨が強くなり、路面は一気にウエットへ。これでエイプリルは18番手まで後退。一方、ジアンは2周目を終えて2番手に浮上する。3周目に入ると集団が大きく崩れ、ジアンは2番手グループにつけて5番手。さらに4周目には3番手、5周目を終えて2番手と表彰台を視野に入れた。一方のエイプリルはさらにポジションを落として19番手で4周目を終え、後半戦へと入っていった。

迎えた後半、ジアンはトップを約1.3秒差で追っていたが、残り3周となったところでアクシデントが発生、15番手までポジションを落としそのままリタイアとなってしまう。一方のエイプリルはその後も走行を続け最後は15位でゴール。1ポイントの獲得にとどまったが、ポジションをキープし初のARRCながらも3位でシーズンを終えた。また、ジアンはランキング25位となった。

なお、ヤマハユーザーの#60 Wahyu Aji Trilaksana(ONEXOX TKKR Racing Team)がこのレースで5位として、自身2度目となるチャンピオンを獲得している。

ASB1000 RESULT Race.1

ASB1000 RESULT Race.2

ASB1000 RIDERS RANKING

SS600 RESULT Race.1

SS600 RESULT Race.2

SS600 RIDERS RANKING

AP250 RESULT Race.1

AP250 RESULT Race.2

AP250 RIDERS RANKING

COMMENT

Race 1

YAMAHA RACING TEAM ASEAN

#27 カスマ・ダニエル ・カスマユディン(優勝)

「チームにとっても、私自身にとっても、とても良いレースができてとても嬉しく思います。スタートはあまり良いスタートを切ることができず、1コーナーも遅かったし、序盤でミスがあり一時は5番手まで後退してしまいました。しかしその後は、コンスタントにハイペースをキープすることができて、1台ずつ確実にオーバーテイクしていくことができました。明日のレース2も、ノープレッシャーで楽しんで走りたいし、それができれば勝利できる思います」

#76 伊藤勇樹選手談(8位)

全日本で左足を怪我したので、どこまでレースペースで走れるのか未知数な中での戦いでした。レース後半は特に痛みで厳しい戦いとなりましたが、逆にタイムは後半に上げることができたことはポジティブでした。これを踏まえて、明日はさらに上位を目指します。また、カスマ選手が優勝してくれましたが、明日は彼の勝利をモチベーションに、ついていきたいと思います

Sean Wong Hong Siong監督談

「今日のレース1は最高の結果になりました。まずはカスマが優勝したこと、そしてライバルが5位となったからです。これはチームにとってのベストシナリオであり、チームが本当に良い仕事をしてくれました。明日も同じく勝利を目指して頑張ります」

YAMAHA Thailand Racing Team

#500 アヌパブ・サームーン(2位)

「厳しいレースでしたし、何よりもカスマ選手が速かったですね。バイクセッティングに問題があり、7ラップ目あたりからリアタイヤのスリップが多くなってきました。これで、バイクの挙動が大きくなって、終盤は十分にプッシュすることができず、ポイント獲得を最優先し安全に走り切ることにしたのです。明日は、カスマ選手の速さに対抗できるよう、最高速を伸ばす方向のセッティングをして、臨みます」

#24 アピワット・ウォンタナノン選手(3位)

「序盤はあまり良くなくて、ポジションも5-6番手まで落としてしまいました。しかし1周目で何人か抜き返すことができて4番手で1周目を終えました。中盤に入ると切り替えしが非常に重く感じられるようになり、リアがスライドする傾向が出てしまいました。しかし最後までなんとかコントロールすることができたし、最終ラップの最終コーナーでライバルに抜かれましたが、抜き返すことができ、表彰台に立つとこができましたが、満足はしていないし、もっと良い成績が獲れると思っています。そのためにも、明日のウィームアップでは異なるセッティングを試してみるt森です」

UB150

Uma Racing MMR Yamaha Philippine Racing Team

#43 エイプリル・キング・マスカルド(優勝)

「全く予想のできないレースでした。すべてのライダーがチャンピオンシップを真剣に戦っており、まさに真剣勝負の場であるからです。マシンはまったく問題がなく、終始スムーズに走ってくれ、常に良いペースを刻むことができました。素晴らしいマシンに仕上げて勝利に貢献してくれたメカニックと監督、そして挑戦する機会を与えてくれたYamaha Motor Philippinesに感謝します」

ジョナサン監督談

「とてもエキサイティングなレースでした。しかし我々は最初からこのレースに勝利できることを確信していました。
なぜなら、タイに来る前から良い準備ができており、ライダーも良いトレーニングができていたからです。明日も連続で勝てると思っています。ひとつでもランキングを上げるべく最善を尽くします」

Race 2

ASB1000

YAMAHA RACING TEAM ASEAN

#27 カスマ・ダニエル ・カスマユディン(2位)

「レース1は勝利できましたが、レース2はトリッキーなウェットコンディションで難しいレースとなりました。ポジションをなんとか挽回しようと努力したものの、最後は4位となり、最終的にタイトルには届きませんでした。それでもルーキーイーヤーとしては満足しています。この結果から、チームも、ファンも来年はもっと期待してくれると思いますが、その期待に応えられるようもっとチャレンジしていきいます」

#76 伊藤勇樹選手談(4位)

「今日は足のケガの痛みが限界に近く、リタイヤすることも考えましたが、まわりのたくさんの方々のサポートもあり参戦することができました。ウエットコンディションは自分が得意とすることもあり、スタートは上手く決められて4番手を走行できました。しかしながらフロントタイヤに不安があり、あまりプッシュすることができず、後ろからカスマ選手が上がってきたので、サポートに切り替えて走行したのですが、スピードが十分ではなく、その後はついていくのが精いっぱいとなってしまいました」

Sean Wong Hong Siong監督談

「トラックはウェットだったしタイヤチョイスはある意味ギャンブルで、今日のレース2はセパンと同じ状況でした。最終的にはタイトルには届きませんでしたが、選択したウエットタイヤは間違いではなかったと思う。ライダー、チームともに開幕戦からこの最終戦までで大きく成長できました。来年は経験値もあるので、より強くなって来年こそはチャンピオンを獲りたいと思います」

SS600

YAMAHA Thailand Racing Team

#56 ラタポン・ウィライロー(2位)

「ウエットコンディションの準備が出来ていなかったので難しいレースでしたが、サスペンションセッティングは前戦のセパンのセッティングを参考に出来たのことがよかったです。それでもレース序盤はコンディションやタイヤのグリップをつかめずに苦労しましたが、状況がつかめてきた中盤からプッシュすることができ、ラップタイムは速く安定していたので勝てると思っていました。最終ラップの最終コーナーが勝負となりましたが、立ち上がりでスライドしてしまい勝ち切ることができませんでした。それでも表彰台に立つことができたのはよかったです。バイクをとても走りやすく仕上げてくれたThai Yamaha Racing Teamに感謝します」

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