AMAモトクロス
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAモトクロスに関する情報をお届けします。
Rd.08 7月24日 ワシューガル
RACE DATA
2022 AMAモトクロス選手権 第8戦ワシューガル
開催日:2022年7月23日(土)
開催地:ワシントン州ワシューガル
会場:ワシューガルMXパーク
REPORT
450MX
トマックが総合2位、ランキングトップを維持
Monster Energy Yamaha Star Racingのイーライ・トマックがワシューガルMXパークで激しいバトルを展開し、1/2位で総合2位となりAMAモトクロス選手権450MXでのランキングトップを守った。トマックは、7戦連続となる総合表彰台に立ち、レッドプレートを手にワシントン州ワシューガルを後にした。チームメイトのクリスチャン・クレイグはレース序盤の転倒から挽回して総合5位(6/5位)に入った。
トマックは、予選で最速ラップタイムをマーク、続くMoto1では好スタートを決めて先頭グループの3番手につけ、2周目には2番手に上がる。トマックは猛チャージを続け、C・セクストン(ホンダ)を5周目にパス。トップに立ったトマックはギャップを築こうとするが、ライバルも射程圏内に収めて続き、2選手はハイペースで走行して後続を引き離して行く。
レース終了まで残り約3分となったところで、トリッキーなコンディションにトマックは転倒を喫し、背後を走行するライバルを巻き込んでしまう。両選手はそのままの順位でレースに復帰すると、最終ラップにトマックが最速ラップタイムを記録し、8連続となるMoto優勝のチェッカーを受けた。トマックはMoto2でも好スタートからすぐに2番手につける。タイトルを争うセクストンを追いかけたが届かず2位でフィニッシュした。ランキングでは、セクストンに5ポイント差でトップをキープしたまま、シリーズはこの後2週間のブレークに入る。
クレイグは予選で5番手に入るが、不運にもMoto1の1周目に転倒を喫して18番手まで後退してしまう。集中した走りで果敢に追い上げ、6番手としたところでフィニッシュした。Moto2でもクレイグは厳しいスタートとなり、オープニングラップに転倒。1周目を終えて12番手で戻って来たが、すぐに9番手争いを開始。4周目、ライバルの転倒により9番手に浮上。その後は速いラップタイムを連発し、後半にはトップ5圏内に入り、そのまま5位でフィニッシュ。6/5位で総合5位に入ったクレイグは、ランキング5位を強固にした。
Monster Energy Yamaha Star Racingチームは2週間後の8月13日、ユナディラMXでAMAモトクロス選手権第9戦に臨む。
250MX
クーバーがMoto2で2022年初優勝
450MXのトマック同様、クーパーも予選最速となり、チームに両クラスでの予選トップをもたらした。続くMoto1では思うようなスタートができず、1周目を終えて5番手で戻ってきたが、その後はポジションをアップできず、レース後半に4番手に上がるとそのままフィニッシュした。Moto2でクーパーは、ホールショットを奪ってトップに立つと、2番手以下とのギャップを拡げて独走し、トップでフィニッシュ。今シーズン初のMoto優勝により総合2位となった。
スラッシャーは予選を5番手と堅実な結果で終える。Moto1では残念ながら思い通りのスタートができず、さらに転倒を喫して1周目を18番手で戻って来た。プッシュし続けるスラッシャーは、抜きにくいコースで13番手まで順位を上げてフィニッシュした。Moto2では、Moto1よりはるかに良いスタートを見せて10番手につけると、7番手まで上がってチェッカーを受け、総合9位に入った。
Monster Energy Yamaha Star Racingチームは2週間後の8月13日、ユナディラMXでAMAモトクロス選手権第9戦に臨む。
COMMENT
450MX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team
イーライ・トマック選手談(優勝/2位:総合2位)
「我々にとって素晴らしい一日でした! いつものようにワシューガルのコンディションはテクニカルで滑りやすかったのですが、Moto1は逆転してトップに立ち、それを守って勝ちました。Moto2では追い抜くための2本目のラインを見つけるのに苦労しましたが、全体に問題なく2位となり、ランキングトップを守ったままでブレークに入れます」
クリスチャン・クレイグ選手談(6位/5位:総合5位)
「全体的に良い一日でしたが、残念ながら両Motoとも1周目にクラッシュしてずっと追い上げていました。自分の速さには満足しています。1周目をもっとうまくやる必要がありますね」
250MX
Monster Energy Star Yamaha Racing
ジャスティン・クーパー選手談(4位/優勝:総合2位)
「感触は楽になっていて、それが結果として表れていると思います。バイクとチームは今日とても素晴らしく、また天候とコースコンディションも最高でした。これからもMoto2の感触を持ち続けて、この勢いを維持して一年を力強く終えたいと思っています」
ネイト・スラッシャー選手談(13位/7位:総合9位)
「僕にとってまた新しいコースでしたが、予選の感触は良かったです。しかしMoto1ではスタートが悪く、転倒してしまいそこから苦戦しました。Moto2ではスタートは良くなりましたが、追い抜きが難しくて総合9位に終わりました。これは求めていた結果ではありませんし、ブレークの間も取り組みを続けて、ユナディラでレースに戻ります」