AMAモトクロス
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Rd.03 6月12日 サンダーバレー
RACE DATA
2022 AMAモトクロス選手権 第3戦サンダーバレー
開催日:2022年6月11日(土)
開催地:コロラド州レイクウッド
会場:サンダーバレー・モトクロスパーク
REPORT
450MX
トマックがサンダーバレーで総合2位フィニッシュ
コロラド州レイクウッドで開催されたAMAプロモトクロス選手権第3戦で、Monster Energy Yamaha Star Racingのエリ・トマックが2戦連続のMoto優勝を果たすと共に、もうひとつのMotoでは3位に入り、地元ファンを前に総合2位となった。この結果、トマックはランキング3位に浮上した。チームメイトのクリスチャン・クレイグは厳しい戦いを強いられた。2度のクラッシュから見事な追い上げを見せたクレイグは、10位/12位で総合12位となった。
トマックは自身の地元ラウンドですぐに速さを示し、予選を2番手で終える。Moto1で好スタートを見せたトマックは、1周目を終えて6番手で戻って来た。これまで何度も王座に就いているトマックは、すぐに猛チャージを開始。4周目に2人を続けてパスして4番手に上がる。その後、レースの折り返し点で3番手に順位を上げたトマックは、レース中の最速ラップタイムを叩き出した。数周後には2番手に上がり、トップ追撃を開始。6秒近いギャップを数周で削り取ると、トップを奪い、2位に3秒の差をつけて優勝を遂げた。
Moto2ではスタートで4番手につけたトマックは、4周目に3番手に上がる。さらに順位を上げるべく何度かアタックを仕掛けるが順位を上げることができす、結局3位でフィニッシュラインを通過。レースをリードしていたライダーが最後に転倒したが、トマックは僅差で総合優勝を逃した。トマックは総合2位となり、アウトドアシーズンで2戦連続表彰台に立つと共に、ランキングトップとの差を14ポイントに短縮した。
クリスチャン・クレイグは、最初の予選セッションで最速タイムを記録する好スタートを見せた。最終的に8番手で予選を終えるが、Moto1では第1ターンでクラッシュを喫し、32番手と最後尾まで後退してしまう。そこから集中した走りで果敢に追い上げたクレイグは、レース終了まで残り2周となったところでトップ10圏内に入り、そのまま10位でフィニッシュ。Moto2ではるかに良いスタートを見せたクレイグは、トップ5圏内でバトルを展開する。ところが4周目に激しくクラッシュしてしまう。バイクの修復のため、メカニックエリアに向かわねばならなかったが、諦めることなくレースに復帰すると12番手まで順位を上げてフィニッシュ。総合12位に入り、ポイントの獲得に成功した。
Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、ペンシルベニア州マウント・モリスに向かい、6月18日に開催される選手権第4戦ハイポイント・ナショナルに臨む。
250MX
キッチンがサンダーバレーでMoto初優勝を飾り、ポディウムフィニッシュ
Monster Energy Yamaha Star Racingのリーバイ・キッチンが、コロラド州レイクウッドで開催されたAMAプロモトクロス第3戦、サンダーバレー・ナショナルのMoto1で圧勝、Moto2で5位に入り、総合3位となって初の表彰台に立った。ジャスティン・クーパーはチャレンジングなコンディションのもとで両Motoとも3位に入り、総合4位。チームの若手ルーキーもトップ10入りを果たし、マシュー・ルブランはキャリアベストとなる総合8位(10-9位)、ニック・ロマノは9-13のスコアで総合10位にそれぞれ入った。スラッシャーはMoto1で8位に入るが、Moto2でクラッシュして完走を果たせず、総合16位に終わった。
キッチンは予選を10位と堅実な結果で終えるが、最初のMotoでは強気の姿勢を見せて、見事、ホールショットを奪った。スタートからトップに立ったキッチンは、早いペースでリードを続け、そのままチェッカーフラッグを受けた。プロランクのMotoでは初の優勝となる。2回目のMotoでは思うようなスタートができなかったキッチンは、1周目を終えて11番手。総合優勝を目指し、集中した走りで果敢に追い上げたキッチンは、6周目までに5番手まで順位を上げると、そのポジションでフィニッシュした。ポイントではチームメイトのジャスティン・クーパーと同点に並んだが、輝かしいMoto優勝によってキッチンは初の総合表彰台を獲得した。AMAプロモトクロス250MXでも、両選手は共に100ポイントを獲得し、タイトル争い序盤の現時点で、キッチンが4位、クーパーが5位につけている。
クーパーはMoto1で5番目のゲートピックから素晴らしいスタートを見せて2番手につけ、先頭集団でバトルを展開する。ポイントリーダーのプッシュを抑え込もうとしたが、2周目に3番手にシャッフルされると、そのポジションのままチェッカーフラッグを受け、チームメイトと共に表彰台に立った。クーパーはMoto2でも2番手の素晴らしいスタートを見せるが、まるでMoto1を再現するかのように2周目に3番手に順位を落とした。クーパーは2番手に戻るべく敢然とプッシュし続けるが、わずかに及ばずそのままフィニッシュ。3-3位で総合4位となった。
ルブランはサンダーバレー・モトクロスパークで傑出したパフォーマンスを見せた。予選を13位で終えると、Moto1では9番手と好スタートを決め、堅実な走りで10位フィニッシュ。Moto2では6番手と、さらにスタートが改善し、9位でフィニッシュラインを通過。総合8位となった。
チームのもうひとりのルーキー、ニック・ロマノもトップ10リザルトを獲得した。予選2回目は19位と苦戦したが、最初のMotoでは素晴らしいスタートを見せて6番手につける。チャレンジングなコンディションのもと、ロマノはプッシュし続けて9位でフィニッシュした。2回目のMotoでも好スタートを決めて7番手につけるが、残念ながら荒れたコンディションとなったこの日最後のMotoで、伸び伸び走れるゾーンを見つけることができず、13位でレースを終え、総合10位となった。
スラッシャーはMoto1で、1周目に転倒を喫し、23番手まで後退するという厳しいスタートを強いられた。すぐに追い上げ猛チャージを見せて8番手まで順位を上げてフィニッシュした。Moto2では好スタートを見せるが、不運にも他のライダーと絡んでしまい、レースを完走することができず、総合16位に終わった。スラッシャーはこの週末の後、医師の診察を受けることになっており、その状況についての最新情報は後日、お伝えする。
Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、ペンシルベニア州マウント・モリスに向かい、6月18日に開催される選手権第4戦ハイポイント・ナショナルに臨む。
COMMENT
450MX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team
イーライ・トマック選手談(優勝/3位:総合2位)
「良い週末でした。総合優勝に近いところまで行ったのですが、十分ではありませんでした。それでもMoto1には本当に満足できました。今年最高のMoto1でしたし、集団の中でプッシュできたので良かったです。それからMoto2では総合優勝に本当に近いところまで行きました。ケニーをパスすべく、何度か試みたのですが、完全に抜くことはできませんでした。ですから、今言ったように、今週、素晴らしい戦いをしましたが十分ではありませんでした」
クリスチャン・クレイグ選手談(10位/12位:総合12位)
「サンダーバレーは大変な一日になりました。最初のMotoでは第1ターンでクラッシュしたため、最後尾から追い上げなければならなくなり、10位まで挽回しました。Moto2ではトップグループにつけて走っていたのですが、下りでかなり大きなクラッシュをしました。運悪く、バイクが損傷し、修復のためにピットに向かわなければなりませんでした。12位までしか挽回できず、がっかりですが、ポジティブな点をとらえてハイポイントに向かいます!」
250MX
Monster Energy Star Yamaha Racing
リーバイ・キッチン選手談(優勝/5位:総合3位)
「全体として良い一日でした。着実な一日でした。Motoの終わりに向けて良くなっている感じでした。それが、コースが最悪の状態の時だったので、うまくプッシュできる感触がありました。もっと上位で積極的にチャレンジしなければならないし、もう少しアグレッシブにならなければなりません。それに向けて取り組んで、もっとやれる準備ができているということを来週示さなければなりません」
ジャスティン・クーパー選手談(3位/3位:総合4位)
「全体として良い一日でした。着実な一日でした。Motoの終わりに向けて良くなっている感じでした。それが、コースが最悪の状態の時だったので、うまくプッシュできる感触がありました。もっと上位で積極的にチャレンジしなければならないし、もう少しアグレッシブにならなければなりません。それに向けて取り組んで、もっとやれる準備ができているということを来週示さなければなりません」