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■大会名称:MotoGP第7戦カタルニアGP
■開催日:2006年6月18日(日)決勝結果
■開催地:スペイン/カタルニア(4.727km)
■観客数:150,000人
■周回数:24周(113.448km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度 ■路面温度:47度
■PP:V・ロッシ(ヤマハ/1分41秒855)
■FL:N・ヘイデン(ホンダ/1分43秒048)
ポールスタートでYZR-M1を駆るV・ロッシが2連勝。終盤はリアの滑りを華麗にコントロールし、さらに観客に手を振って走る余裕を見せての今季3勝目だった。これでロッシはK・ロバーツのもつGP通算22勝を破りヤマハでのGP通算23勝目を達成。次はW・レイニーのGP通算23勝、E・ローソンのヤマハでのGP通算26勝の記録が待つことになる。
レースは多重クラッシュなどでリタイヤが続出。19台中完走11台のサバイバルレースとなったがヤマハの4選手全員が完走、C・エドワーズが5位、C・チェカは今季自己ベストの8位、J・エリソンも自己ベスト9位となった。
決勝スタート直後にS・ジベルナウ(ドゥカティ)がチームメイトのL・カピロッシに接触。これにM・メランドリ(ホンダ)、J・ホプキンス(スズキ)、R・ド・ピュニエ(カワサキ)、D・ペドロサ(ホンダ)が巻き込まれる多重クラッシュとなる。これより赤旗中断となり、約30分後に最初と同じグリッドから、ジベルナウ、カピロッシ、メランドリの3人が欠けた状態で再スタート。しかし再スタート時にエンジンストールしたマシンがあり、再びやり直し、結局3回目のフォーメーションラップ後に決勝がスタートした。
1周減算され24周での決勝は、ストーナーが好スタートで開始。ロッシは7番手で第1コーナーを抜け、1周目はストーナー、ホプキンス、ヘイデン、K・ロバーツ(ホンダKR)に続く5番手で終える。その後ロッシは、4周目の第1コーナーでロバーツを抜き4番に上がると、6周目にホプキンス、続いてヘイデンをパスして2番手に。さらに9周目の第1コーナーでストーナーをさして首位に上がると、その直後にストーナーが転倒。これでトップ争いはロッシとヘイデンの2人に絞られる。中盤以降もロッシ、ヘイデンの順位は変わらず1秒以内の僅差で終盤にもつれこむが、終盤ロッシが徐々にリードを拡大。結局ヘイデンに4. 5秒の差をつけて優勝した。
グリッド4列目のエドワーズは、序盤8周までは9番手につけるが、他車の脱落で順位を上げ11周目に7番手に。続いてバーミューレンとのバトルを制し5番手にアップする。その後は前をゆく3人の米国人ライダーを追うが及ばす5位でフィニッシュ。同時にニューフレームに関する貴重なデータを収集した。
| 順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
|---|---|---|---|---|
| 1 | V・ロッシ | Camel Yamaha Team | Yamaha | 41'31.237 |
| 2 | N・ヘイデン | Repsol Honda Team | Honda | 4.509 |
| 3 | K・ロバーツ | Team Roberts | KR211V | 9.174 |
| 4 | J・ホプキンス | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 13.465 |
| 5 | C・エドワーズ | Camel Yamaha Team | Yamaha | 22.548 |
| 6 | C・バーミューレン | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 25.198 |
| 7 | 玉田 誠 | Konica Minolta Honda | Honda | 30.622 |
| 8 | C・チェカ | Tech 3 Yamaha Team | Yamaha | 31.277 |
| 9 | J・エリソン | Tech 3 Yamaha Team | Yamaha | 59.203 |
| 10 | A・ホフマン | Pramac d’Antin MotoGP | Ducati | 1'14.062 |
| 11 | J・ルイス・カルドソ | Pramac d’Antin MotoGP | Ducati | 1'46.815 |
| 順位 | ライダー | マシン | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | N・ヘイデン | Honda | 119 |
| 2 | L・カピロッシ | Ducati | 99 |
| 3 | V・ロッシ | Yamaha | 90 |
| 4 | M・メランドリ | Honda | 89 |
| 5 | D・ペドロサ | Honda | 86 |
| 6 | C・ストーナー | Honda | 65 |
| 7 | C・エドワーズ | Yamaha | 60 |
| 15 | C・チェカ | Yamaha | 24 |
| 18 | J・エリソン | Yamaha | 12 |
| 順位 | コンストラクター | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | Honda | 151 |
| 2 | Yamaha | 119 |
| 3 | Ducati | 105 |
| 4 | Suzuki | 54 |
| 5 | KR211V | 44 |
| 6 | Kawasaki | 37 |
「これは皆が同じ気持ちだったと思うけど、クラッシュしたライダーたちのことが心配で、2ヒート目のスタートはとても辛かったんだ。とくにメランドリのアクシデントはかなりひどかったから…。スタート前にドクター・コスタが、命に別状はないと教えてくれたのでとてもホッとしたよ。それでも、気持ちを集中するのはとても難しくて、僕はスタートをミスしてストーナーにホールショットを奪われてしまった。でもマシンがとても良く走ってくれたおかげで初めからハードにプッシュすることができたし、燃料が減った後はさらに良くなって追い上げることができた。タイヤにトラブルを抱えているライダーも何人かいたが、僕らの場合はチームとミシュランのおかげで最後までグリップがもってくれたんだ。だからレースの終盤にヘイデンが激しく攻めてきたが、僕もペースを上げて引き離すことができたんだ。
今回はYZR-M1に乗るのがとても楽しかった。マシンをここまでに作り上げてくれたチームの全員に心から感謝している。ムジェロ、カタルニアと大好きなコースで優勝することができて大満足!」
「表彰台に上れる可能性があったと思っていたから、この成績で満足だとは言えない。でもニューフレームが投入されてから間もない段階で、今回大きく前進できたことは確か。プラクティスのなかで適切なセッティングが見つかっていたが、決勝ではグリップが低くなってしまって、とくにフロントは挙動が激しかった。激しくプッシュして切れ込んでしまうか、プッシュが足りなくて路面に十分な負荷が伝わらないか、その中間でちょうど良い加減を見つけなければならないが、これが非常に難しいんだ。
結果にはちょっとがっかりだが、1コーナーのクラッシュではすぐそばにいて、僕も救急車に乗っていたとしても不思議はなかった状況なので、まだ良かったと思っている。あの事故は本当にショックだったが、幸い致命的な怪我がなくて安心した。彼らが一日も早く回復し、レースに復帰してくれることを望む」
「優勝という結果と、そしてマシンの仕上がりぶりを見ることができて非常にうれしい。競争力の高いマシンを用意することができてので、これからは毎回、シーズン終了までこの調子でいきたいと思う。今回は非常に重要なレースになると話してきたが、チーム、ライダー、そしてマシンとすべての仕事ぶりに満足している。次のアッセンまでは5日しかないので、この調子をキープしてもう一度、勝利を狙っていく」
「大変な事故になってしまった。何人かがひどい怪我をしたようだが、大きな問題にならないようにと祈っている。僕のレースについては今回、望んでいた成果を出すことができて満足している。これは順位の問題ではなくて、僕にとって重要なのはレース全体を通してハードにプッシュできるだけの安定感だった。またラップタイムにも満足できた。これでようやく、最後までハイペースをキープし順位争いができるということがわかったんだ。
今回は玉田選手といいバトルができて、何度か互いに順位を入れ替えた。この位置に戻ってくることができて本当に良かったと思う。何周にも渡って接近戦を展開できたことは、このところの進歩を証明しているし、ラップタイムでもエドワーズやその他のライダーに徐々に追いつき、何戦か前と比べたら格段に近づいてきている。これからもヤマハとダンロップの助けを借りて前進し続けたい。今日のこの結果によって、チーム全員のモチベーションがさらに高まったと思う。続けて二つのレースが迫っているので、さらに安定感を高め結果につなげていきたい」
「今日の結果には非常に満足で、チームとダンロップに感謝している。ここまでくるために、彼らはずっと努力を続けてきてくれたのだから。自分では、ウォームアップのときに出したタイムを決勝でも出すことができなかったことが少し残念だが、何事も勉強なので、この経験も将来きっと役に立つだろう。
また今回はサスペンションに関して得るものがあって、以前よりもフィーリングが向上して、スライドさせたりハードにプッシュできるようになった。乗りやすくなったおかげで、これまであったような腕上がりの現象もなくなった。リラックスして乗れているので、マシンを押さえつけずに仕事をさせてあげられる感じだ。
またダンロップタイヤも安定感が高まっていてトラクションも向上している。まだサイドグリップに改良の余地はあるが、アッセンのようにバンクのあるコーナーなら、これはあまり問題にならないだろう。こうしたすべてのことが僕らの進歩を証明してくれている」
「あのようなアクシデントでロリス、マルコ、セテが怪我をしてしまったことは残念。その一方で我々のレースはとてもうまくいって、これまでの努力が実る形で上位陣との差が30秒にまで縮まった。これは、順位とは関係なく非常にうれしいこと。フランス、イタリアからの仕事が報われて良いリズムと安定感を手にすることができたと思う。土曜日にはレースペースがとても良く、今朝のウォームアップでも好調を持続したが、決勝でも同じようなパフォーマンスを発揮できて大きな励みになる。
カルロスは17ラップに渡って1分44秒台を出していて、最後から2周目までそれを続けることができていたので、これまで求め続けてきた安定感の確保に成功したと言える。開幕戦からずっと、少しずつだが前進を続けてきて、わずか7戦でここまで来ることができたことでチームとダンロップのモチベーションがさらに高まることだろう。ラップタイムでもコーリンと同じような記録を出せていることは自信になっていて、これからの二つのレースのなかでもっとトップに近づいていきたいと思っている」
「前節イタリアGPの優勝後のレース、YZR-M1の真価が問われる意味でも絶対に勝たなければならない一戦でした。キャメル・ヤマハ・チームは初日から良い仕上がりを見せ、予選ではロッシがほぼ1年ぶりとなるポールポジションを獲得。決勝レースでは、ロッシはスタートで出遅れたものの、9周目にトップに立って以降、危なげない走りで見事、優勝してくれました。チームメイトのコーリンは12番手のスタートながら、堅実な走りで着実にポジションアップし5位。テック3・ヤマハ・チームも今年最高の順位となる、チェカ8位、エリソン9位と健闘しました。次戦は翌週、オランダはアッセンでの開催となります。変らぬご支援、ご声援をお願いします」