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スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.05 5月16-18日 チェコ

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク世界選手権 第5戦チェコ
■開催地:チェコ/モスト(4.212 km)

WorldSBK レース1
■開催日:2025年5月17日(土)
■周回数:22周 (92,664 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:16度
■路面温度:27度
■PP:T・ラズガットリオグル(BMW/1分30秒397)
■FL:T・ラズガットリオグル(BMW/1分31秒109)

WorldSBK スーパーポールレース
■開催日:2025年5月18日(日)
■周回数:10周(42,120 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:12度
■路面温度:22度
■PP:T・ラズガットリオグル(BMW/1分30秒397)
■FL:T・ラズガットリオグル(BMW/1分30秒201)

WorldSBK レース2
■開催日:2025年5月18日(日)
■周回数:22周 (92,664 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:14度
■路面温度:22度
■PP:T・ラズガットリオグル(BMW/1分30秒397)
■FL:T・ラズガットリオグル(BMW/1分30秒379)

REPORT

WorldSBK 5月17日(土)
レイ選手が10位獲得、ロカテッリ選手は転倒リタイア

スーパーバイク世界選手権第5戦チェコ大会のレース1でPata Maxus Yamaha WorldSBK Official TeamのJ・レイ選手が10位を獲得した。

先立って行われたスーパーポールではイエローフラッグの影響を受け、A・ロカテッリ選手とともにJ・レイ選手も苦戦。ロカテッリ選手は11番手に留まり、レイ選手は1列後ろの14番手だった。

レイ選手は第4戦イタリア大会で怪我から復帰し、2戦目を迎えた今回も着実に前進を続けている。レース1では14番グリッドから絶好のスタートを決めてオープニングラップで一気に6番手に浮上。開幕前テストの好調を彷彿とさせる走りを見せ、序盤から果敢に上位グループに挑んでいった。その後は周回を重ねるごとに少しずつ順位を下げたものの、8ラップ目以降は10番手をキープして今季初ポイントを獲得した。

ロカテッリ選手はスタートで遅れ、第2コーナーで発生した多重クラッシュに巻き込まれて行き場を失い、転倒リタイアに終わった。

ガードナー選手がスーパーポールで6位獲得

GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのR・ガードナー選手がスーパーポールで6位を獲得した。ガードナー選手は体調不良により万全の状態ではなかったが、フリープラクティス第3セッションでは1分30秒873で6番手。チームメイトのD・エガター選手はペースをつかめないまま1分31秒791で19番手に留まっていた。

レース1ではエガター選手がオープニングラップで6つポジションを上げて13番手。中盤ではややポジションを下げたものの終盤のチャージで13番手に復帰し、貴重なポイントを獲得した。

一方でガードナー選手は序盤でライドスルー・ペナルティを履行して最後尾まで後退。コース復帰後はハイペースを維持していたが、残り4ラップでリタイアした。

WorldSBK 5月18日(日)
ロカテッリ選手9位、レイ選手13位

Pata Maxus Yamaha WorldSBK Official TeamのA・ロカテッリ選手がスーパーポール・レース、レース2ともに9位を獲得。チームメイトのJ・レイ選手はスーパーポール・レース10位、レース2で13位と全レース完走を果たした。

スーパーポール・レース9位のロカテッリ選手はグリッド3列目からレース2をスタート。序盤は6番手を走行していたが、後半は思うようにペースが上がらず8番手に後退。さらに最終ラップではY・モンテッラ選手(ドゥカティ)に先行されて9位でチェッカーを受けた。

一方、復帰2戦目を迎えたレイ選手は両レースで力強いバトルを演じ、トップ争い常連への復活が近いことを印象づけた。スーパーポール・レースでは終盤まで8番手を走行。レース2のグリッドを引き上げることが期待されたが、最終ラップで10位に後退した。

これによりレイ選手は、レース2で再びグリッド5列目からスタート。またも絶好の飛び出しを見せて5番手まで浮上したが、その直後、毎回大混戦となるシケイン状の複合コーナーで他車と接触してしまった。幸い転倒は免れたもののダブル・ロングラップペナルティを課され、これを履行する間に順位を下げて13位でゴールした。

チームは27~28日、イタリアのミサノ・サーキットでテストを行い、来月中旬に予定されている第6戦エミリア・ロマーニャ大会に備える。

ガードナー選手が5位獲得

GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのR・ガードナー選手がレース3で5位を獲得。チームメイトのD・エガター選手も11位と健闘した。

先だって行われたスーパーポール・レースではともにスタートで出遅れて厳しい展開。10ラップのなかでは思うように挽回できず、ガードナー選手が15位、エガター選手が19位に留まった。

レース3はそれぞれ4列目と7列目からスタートし、ガードナー選手は序盤で数台をパス。その後もハイペースで周回し、14ラップ目に5位に浮上するとそのまま最後までポジションを守り切ってチェッカーを受けた。エガター選手はオープニングラップを16番手で終えたあと着実に順位を上げて11位でゴールし貴重なポイントを手にした。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Superpole Race

WSBK RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

COMMENT

WorldSBK 5月17日(土)
Pata Maxus Yamaha WorldSBK Official Team

J・レイ選手(10位)

「シーズン初めてのポイントを獲得しました! レース序盤は絶好調で、スタートから第1コーナーまでにどんどん前に出ることができました。とてもいい位置を確保できたので、そこからは一歩一歩、自分のリズムで走るよう心掛けました。後ろからのアタックをすべて抑えきることはできませんでしたが、抜かれたあとは彼らの走りを参考にしながらペースをつかみ、後方との距離を測ってポジションをキープしました。トップ10は喜ぶほどのものではありませんが、これが始まりです。初めの3戦を欠場し、復帰戦のクレモナではかなり苦戦しました。でも今回は体力的にもかなり良い状態になっていて、22ラップを最後まで力強く走り切りました。ただ速さが十分ではありませんでした。皆が圧倒的なスピードを発揮する序盤の、あの速さは私にはまだありません。でも中盤から終盤にかけて徐々にペースが落ちていく部分ではかなり速く、安定して走れていました。全体的なパフォーマンスがもう少し向上すれば、上位争いに加われるようになるでしょう」

A・ロカテッリ選手(DNF)

「今日もまたアンラッキーな一日でした。最初のシケインはいつも大混戦になるのですが、その真ん中でバウティスタ選手がなぜか突然ブレーキをかけたため、彼のリアホイールに接触して転倒してしまいました。再スタートはかないませんでした。そういうわけで今日も不運に終わりましたが、次のレースが残っているので前向きに頑張っていくしかありません。もっと何かできることがあると思うので、自分たちのポテンシャルを信じ、ハードプッシュを続けてポジティブに挑むだけです」

P・デニング(チーム代表)

「ジョナサン(レイ)の10位獲得は回復が順調に進んでいることを証明するもので、2週間前のクレモナに比べても体力が大幅に改善されています。モストは体力的に非常にきついコースですが、彼は絶好のスタートを決めて22ラップを力強く走り切り、しかも中盤ではペースを上げてビエルゲ選手やモンテッラ選手との差を縮めていきました。彼が欠場している間、他のライダーたちはレースやテストを継続してどんどんスピードを上げていました。そのなかで戦うのは非常に難しいことですが、彼はもう一度、素晴らしい仕事を成し遂げようとする強い決意を見せ、そのための道をしっかり歩んでいることを示してくれたのです。一方、ロカ(ロカテッリ)については残念だったとしか言いようがありません。予選の不運がすべての始まりで、そこにいつにないほどのバッドスタートが重なり、さらに非常にタイトな第1~第2のシケインに大勢が一気に飛び込んだことでこのような結果になりました。彼に怪我がなかったことが最も重要で、明日は運が好転することを期待するだけです」

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team

D・エガター選手(13位)

「何とか数ポイントを獲得できたのは良かったですが、もちろん目標はもっと上にありました。スーパーポールで順位を上げられず、19番グリッドからのスタートになってしまったことでより厳しい展開になりました。幸い絶好のスタートを切ることができ、早々にポジションを挽回してその後も全力でプッシュしていきました。終盤もハイペースを維持し、前のライダーに近づけたことは評価できる点です。まだ目標には届いていませんが、明日はさらに上を目指していきます」

R・ガードナー選手(DNF)

「昨日から体調を崩して万全の状態ではありませんでしたが、レースには支障がなく、レース後も気分は悪くありません。スーパーポールで全力を尽くし、おもに明日のためにグリッドの好位置獲得を目指しました。レース1はライドスルー・ペナルティを受けていたため厳しい状況にあることはチーム全員が理解していました。それでもポイント獲得を目標にプッシュを続けていましたが、残念ながら目標は達成できませんでした。明日のふたつのレースに希望をつなぐ走りができたと思います。明日は体調ももっと良くなるでしょう」

WorldSBK 5月18日(日)
Pata Maxus Yamaha WorldSBK Official Team

A・ロカテッリ選手(9位/9位)

「スーパーポール・レースでは9位を獲得し、レース2のグリッド・ポジションを2つ上げることができました。しかしそのあとが問題でした。全力でプッシュしようとしたのですが、マシンのフィーリングがついて来ず、思うように走ることができませんでした。金曜日の転倒以来、身体の状態も万全ではなかったため、マシンとの格闘にも支障があり全体的に非常に厳しいウイークになってしまいました。いつものようにベストを尽くしましたが、今日は大きく離されてしまいました。次のミサノに照準を合わせ、前進しなければなりません。その前に2日間のテストがあるので、最大限に活用してセッティングを準備していきたいと思っています。アッセンの優勝のあとは2回にわたり苦戦が続いています。でもいつまでもくよくよせず、ひたすらトライあるのみです」

J・レイ選手(10位/13位)

「全体的にポジティブな1週間でした。前回のクレモナよりも競争力が上がっている感じがあったからです。身体の状態がかなり良くなって気持ちよく乗れるようになったことに加え、モストのコースは熟知しています。フリープラクティス第1セッションの転倒で一歩後退してしまいましたが、そのあとはウイークを通じて前進し、着実にR1を進化させてきました。今日のスーパーポール・レースではずっと好位置をキープしていましたが、最後にロカ(ロカテッリ)に抜かれてしまいました。これでレース2は3列目からスタートし、運悪く混戦に巻き込まれてペナルティを受けることとなりました。あのときはバウティスタとラインが交錯し、彼とビエルゲ、さらに回避行動をとったアレックス・ローズにも影響を与えてしまいました。彼らには申し訳なく思っています。それまではR1が絶好調でトップ5のバトルに加わっていました。とても長い間、経験できなかったポジションです。これが自信になり、ミサノに向けて前進し続けることができそうです。テストでは新たなアイディアも試す予定です」

P・デニング(チーム代表)

「正直なところ、チームにとっては非常にタフな一日でした。良かったところを評価しなければなりませんが、そのなかでもジョナサン(レイ)の進歩は最大の出来事です。スーパーポール・レースであと一歩のところでトップ9を逃してしまったため、レース2も14番グリッドに並びました。でもそのあとは絶好のスタートで5番手に上がり、最初の数ラップは3位争いと同等のリズムをキープしたことは今後に向けての非常にポジティブなサインです。ここモストの最初のシケインは、その性質上アクシデントが起こりやすく、今日はジョナサンがつかまってしまいました。ビエルゲ選手が足を負傷したと聞いており、無事を祈り、ミサノでの復帰を願っています。一方のロカはスーパーポール・レースの最終ラップで前に出てグリッド3列目の最後のポジションを確保したのですが、最終的にはそれを活かすことができませんでした。パフォーマンス不足の原因を調査し、次のミサノまでに解決を目指します」

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team

R・ガードナー選手(15位/5位)

「ウイークの最後に素晴らしいレースが待っていました! スーパーポール・レースではマシンのフィーリングがあまり良くなかったのですが、レース2を見据えてプッシュを続けました。そのことが良い方向へと導いてくれたようです。レース2ではフィーリングが向上し、好スタートを決めて序盤でポジションを上げることができました。その後のペースも順調で、ほとんどの時間帯で表彰台グループの近くをキープしました。最後の5ラップで後続との差を広げて5位でチェッカーを受けました。本当に力強いレースができました!」

D・エガター選手(19位/11位)

「総合的に考えれば、非常にポジティブな結果でウイークを終えることができたと思います。スーパーポール・レースはかなり厳しい状況だったので、レース2に向けて変更を試みました。チームのハードワークのおかげでよりプッシュできるようになり、ペースを上げて着実に挽回しました。8つポジションを上げられたことは良いサインで、ペースはさらに上げられると感じています。今日はスタート・ポジションが良くなかったのでここまでが精一杯でしたが、これをベースに今後に向けてどんどん改善していきます」

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