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スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.05 7月12-14日 イギリス

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク・スーパースポーツ世界選手権 第5戦イギリス
■開催地:イギリス/ドニントンパーク(4.023 km)

WorldSBK レース1
■開催日:2024年7月13日(土)
■周回数:23周(92,529 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:21度
■路面温度:30度
■PP:T・ラズガットリオグル(BMW/1分24秒629)
■FL:A・バウティスタ(Ducati/1分25秒896)

WorldSBK スーパーポールレース
■開催日:2024年7月14日(日)
■周回数:10周(40,230 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:18度
■路面温度:21度
■PP:T・ラズガットリオグル(BMW/1分24秒629)
■FL:T・ラズガットリオグル(BMW/1分25秒733)

WorldSBK レース2
■開催日:2024年7月14日(日)
■周回数:23周 (92,529 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:21度
■路面温度:26度
■PP:T・ラズガットリオグル(BMW/1分24秒629)
■FL:T・ラズガットリオグル(BMW/1分25秒597)

WorldSSP レース1
■開催日:2024年7月13日(土)
■周回数:19周(76,437 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:18度
■路面温度:24度
■PP:A・ウエルタス(Ducati/1分28秒322)
■FL:A・ウエルタス(Ducati/1分28秒861)

WorldSSP レース2
■開催日:2024年7月14日(日)
■周回数:12周 (48,276 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:19度
■路面温度:25度
■PP:A・ウエルタス(Ducati/1分28秒322)
■FL:Y・モンテッラ(Ducati/1分28秒637)

REPORT

WorldSBK 7月13日(土)
レイが今季最高の5位、ロカテッリは6位

第5戦イギリス大会のレース1でPata Prometeon Yamaha WorldSBK Official TeamのJ・レイがヤマハ勢トップの5位、チームメイトのA・ロカテッリがコンマ2秒差で6位を獲得した。

レイとロカテッリはそれぞれ予選で8番手と7番手を獲得し、揃ってグリッド3列目に並んだ。レイはオープニングラップを9番手で終えたあと着実にポジションアップ。今季最高の5位を獲得し、レース2に向けて自信を深めた。

一方のロカテッリは、スタート良く飛び出して先行し、第1コーナー進入ではイン側のラインをとり4番手へ浮上、さらに1台抜いて3番手でオープニングラップを終えた。2ラップ目にはN・ブレガ(ドゥカティ)と競り合い、この影響でリアグリップが低下し徐々に7番手まで後退。しかしレース終盤にはD・ペトルッチ(ドゥカティ)とバトルを展開し、これを制して6位でチェッカーを受けた。

エガターが8位、ガードナーは10位

GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのD・エガターとR・ガードナーが、それぞれ8位と10位を獲得し、ともに貴重なポイントを加算した。

午前中に行われたフリープラクティス第3セッションではガードナーがR1に好感触をつかみ、1分25秒823のトップタイムを記録。エガターも1分26秒449の6番手と好調ぶりを見せた。

自信を持って臨んだスーパーポールではエガターが1分25秒528に更新して5番手、ガードナーはわずかコンマ数秒ながら10番手に留まった。

決勝ではともにスタートで出遅れてポジションを下げたが、安定したペースを守って追い上げを図り、エガターは8位、ガードナーが10位まで挽回してチェッカーを受けた。

WorldSBK 7月14日(日)
レイがスーパーポール・レースで3位、初表彰台を獲得

Pata Prometeon Yamaha WorldSBK Official TeamのJ・レイが、10ラップで競われたスーパーポール・レースで3位を獲得し、チーム加入後初となる表彰台に上った。

8番グリッドから絶好のスタートを決めたレイは、果敢にパスを重ねてオープニングラップで3番手に浮上。後方で激しい混戦が繰り広げられるなか、レイはコンスタントに速いペースを維持し、3位を守り切ってチェッカーを受けた。

チームメイトのA・ロカテッリは、スーパーポール・レースのスタートで出遅れ、中段グループに飲み込まれて厳しい展開。トップ5をキープしたいところだったが、激しい接近戦のなかで後半徐々に遅れ7位でチェッカーとなった。

レース2では両ライダーとも難しい戦いを強いられた。グリップ不足に苦戦し、ロカテッリは7位、レイが8位で続いた。ふたりとも終盤では表彰台ペースのラップタイムを刻んだが、挽回は叶わなかった。

第6戦チェコ大会は1週間後の7月19日~21日に開催される。

エガターとガードナー、レース2でともにポイント獲得

GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのD・エガターとR・ガードナーは、レース2でそれぞれ9位と11位に入り、貴重なチャンピオンシップ・ポイントを獲得した。

午前中に行われたウォームアップ・セッションではガードナーが8番手、エガターが15番手。ともに自信を持ってスーパーポール・レースに臨み、序盤から5位争いに加わった。そのまま10ラップを果敢に走り切ったが、エガターは最終ラップでトップ9を逃して11位、ガードナーは13位で終えた。

スーパーポール・レースの結果を受けて、エガターが10番グリッド、ガードナーが12番グリッドからレース2をスタート。ともに好ダッシュを決めたあと、エガターはそのままペースをつかんでポジションアップを図り、最終的に9位でゴール。ガードナーは中盤まで9番手を維持していたが、後半はグリップ不足から徐々に後退し11位でチェッカーを受けた。

WorldSSP 7月13日(土)
マンジが2位獲得

Pata Yamaha Ten Kate Racing WorldSSP Supported TeamのS・マンジが、第5戦イギリス大会のレース1で2位を獲得した。

マンジはフロントローから絶好のスタートを切り、序盤から3番手を確保。そのまま勢いに乗ってY・モンテッラ(ドゥカティ)の背後にぴったりとついていき、オーバーテイクのチャンスをうかがっていた。そして残り2ラップで仕掛けるとついに2番手に浮上。モンテッラもあきらめず、最終ラップで再度逆転を試みるも、マンジが0.188秒差で抑えきって2位を獲得した。

その他のヤマハ勢ではEvan Bros Yamaha WorldSSP Supported TeamのV・デービスが5位獲得と健闘。その一方でGMT94 Yamaha WorldSSP Supported TeamのL・マヒアスは前日までの好調を活かせず10位、マンジのチームメイトのG・ファン・ストラレンが12位となっている。

2024年度の新レギュレーションにより、レース1でのファステストラップでレース2のグリッド位置が決定するため、マンジは5番手2列目、デービスとマヒアスがそれぞれ7番手と8番手で3列目に並ぶ。

WorldSSP 7月14日(日)
マンジが4位

レース1に続き表彰台を目指していたPata Yamaha Ten Kate Racing WorldSSP Supported TeamのS・マンジは、レース2で4位に留まった。

マンジは5番グリッドから好スタートを決め、4番手につけて表彰台争いを目指していった。ところが2ラップ目で赤旗中断となり、レースはその後、12ラップに短縮して競われることとなった。

再スタートではリアタイヤを変更。好スタートを切ったものの上位グループについていくことができず、4位でレースを終えた。

その他のヤマハ勢では、Evan Bros Yamaha WorldSSP Supported TeamのV・デービスが5番手につけていたものの、終盤までミスがあり8位に後退。代わってマンジのチームメイトのG・ファン・ストラレンが7位に浮上した。GMT94 Yamaha WorldSSP Supported TeamのL・マヒアスは10位。

この結果、マンジはランキングトップから39ポイント差、合計147ポイントでランキング3位をキープしている。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Superpole Race

WSBK RESULT Race.2

WSSP RESULT Race.1

WSSP RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

RIDERS RANKING WSSP

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSSP

COMMENT

WorldSBK 7月13日(土)
Pata Prometeon Yamaha WorldSBK Official Team

J・レイ選手談(5位)

「今大会の目標のひとつがトップ5に入ることでした。でも、それに満足するわけではなく、引き続き上を目指していきます。レース中のペースは予想していたよりも良かったのですが、実際のところ、マシンについては電子制御システムなどを少し調整しただけで、フリープラクティスから大きな変更はありませんでした。また5位という成績に加えてヤマハ勢トップというご褒美もありましたが、ロカ(ロカテッリ)との差はほんのわずかなので、あまり意味はないでしょう。今日はいい走りができました。常に少しずつ前進しており、明日の2レースではもっと上を目指したいと思っています。スタートからトップグループについて行くためには予選結果がとても重要です。それでも今日の23ラップのデータが非常に価値ある情報になるので、これからエンジニアたちとよく話し合い、セッティングをさらに磨き上げて明日のレースに臨みます」

A・ロカテッリ選手談(6位)

「正直に言って非常に難しいレースでした。路面温度が昨日や今日の午前中とは違っていたのです。その影響でリアタイヤに苦戦し、いつも以上に差が広がってしまったと考えています。午前中まではポジティブでハッピーに乗れていて自信もありましたが、決勝ではリアのグリップ不足やスピンに苦しみました。なぜこのようなことになってしまったのかが、わからないのです。今はひたすら前を向いて、問題解決のために努力しなければなりません。上位グループからそれほど大きく離されているわけではないので、何とか対応策を考えていきます。今日は表彰台獲得のチャンスもあったと思っていますが、何かが起きてしまいました。原因を究明し、改善を図りまた頑張ります」

P・デニング、チーム代表談

「チームにとっては厳しい戦いとなりました。それでも最終的にはレイが今季自己ベストの5位、ロカがそれに続く6位を獲得しました。ロカについては、予選前の最終段階でマシンに技術的な問題が出てしまい、スーパーポールとレース1をスペアマシンで戦うこととなりました。レース後のコメントから判断すると、フリープラクティスの第1セッションと第2セッションでは見られなかった問題が、いくつか発生していたようです。今日、レースのなかで得られたデータを活用し、メカニックたちが明日に向けて改善を図ってくれると確信しています。彼は今や自分自身を表彰台の候補と考えており、6位に満足していないことは明らかです。レイはスタートでロカよりは遅れてしまいましたが、その後の走りは素晴らしく、ラップタイムではトップ2~3を何度も記録し、後方から5位まで挽回しました。レイとチームは"ステップ・バイ・ステップ"で前進を目指すと決めており、今日はその意味で、正しい方向へと確実に進んでいることを確認できました」

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team

D・エガター選手談(8位)

「昨日よりも状態は改善されていました。予選で好タイムを記録して2列目を獲得できたのは良かったと思います。決勝はスタートで出遅れて1ラップ目にいくつかポジションを下げてしまいましたが、そのあとは好調だったので、できるだけ多く挽回しようとトライを続けました。最終的に貴重なポイントを獲得できましたが、ここからさらに上を目指し、明日はもっといいレースができるよう頑張ります」

R・ガードナー選手談(10位)

「予選でミスをしてしまい、そのことが決勝にも影響したと思います。グリッド後方からの追い上げは簡単ではありませんし、今日はオープニングラップではらんで、より一層、難しい状況になってしまいました。全体的なペースは悪くなかったのですが、目標はもっと高いところにあります。明日はもっと力強い走りを目指します」

WorldSBK 7月14日(日)
Pata Prometeon Yamaha WorldSBK Official Team

J・レイ選手談(3位/8位)

「スーパーポール・レースでの表彰台は本当にうれしかったです! ウイーク全体を通して見れば難しいチャレンジも何度かありましたが、そのなかでも良い波をいくつか捉えることができました。R1のフィーリングは格段に良くなっています。スーパーポール・レースでスタートがうまく決まり、そのあとイン側へ攻めていくつもりでしたが、ブレーキを離すと外側へ回っていって、それが功を奏して良いポジションにつくことができました。そのままペース良く走り、トプラック選手やブレガ選手について行きながら、落ち着いて自分のリズムを守りきることができました。本当にうれしい気持ちでいっぱいでしたし、チームのみんなにとっても、ささやかなボーナスになったと思います。しかしレース2ではフロントロー・スタートの優位性を十分に生かせず、初めからリアのトラクションに苦戦しました。マシンはスーパーポール・レースのときとほとんど変わっていませんが、フィーリングが違っていました。できるだけ長く、バウティスタ選手やペトルッチ選手についていきたかったのですが、後半はロカ(ロカテッリ)と一緒に滑り落ちるように後退していきました。ドニントンでの最終レースは8位と悔しい結果になりました。でも来週のチェコ大会に向けて、たくさんのポジティブな成果もありました。すぐにまたレースができるので、この好調をキープしやすいと思います。スーパーポール・レースでのマシンの好感触とチームの勢いを維持し、第6戦に臨みたいと思っています」

A・ロカテッリ選手談(7位/7位)

「今日も難しい戦いになってしまいましたが、私たちはどんなときも最大限の成績を求めて努力し、常にハードにプッシュしています。今日は残念ながら、これが精一杯でした。もっと前でフィニッシュしたかったですし、気持ちのなかでは表彰台を目指していましたが、なぜそれができなかったのかを考えなければなりません。ひたすらハードワークを続け、改善を目指し、前を向いていくだけです。幸い、来週またレースがあります。しかも異なるタイプのコースです。それまでに改善策を考え、もう一度トライします。今週は何もいいところがありませんでしたが、チャンピオンシップ・ポイントを獲得できましたし、ミスは一度もありませんでした。良かったところを評価して次に進みたいと思います」

P・デニング(チーム代表)

「レース2は期待通りとはいきませんでしたが、ここドニントンパークでの戦いは全体的に好調だったと捉えています。ふたりとも100%の力を注いで頑張りましたが、レース2では初めからグリップ不足がありました。このようなハイレベルな戦いのなかでは、ほんのわずかでも劣ったところがあれば遅れを取り戻すのは不可能です。ライダーたちは全力で、非常にハードに、しかも安定した走りを維持して戦い続けました。ですからチームとしては何の不満もありません。レイにとっては素晴らしい大会になりました。私たちチームとともに初めての表彰台を達成し、最高にうれしい瞬間をともに味わうことができました。ここからさらに、前へ前へと進んでいきます。レイとロカの努力に感謝し、ポジティブな気持ちで次の大会に挑みます」

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team

D・エガター選手談(11位/9位)

「ベストを尽くしましたが、難しい戦いになってしまいました。スーパーポール・レースではトップ9を目指していましたが、スタートで出遅れてしまいました。そのあと何とか挽回しましたが、最終ラップではらんでしまい、また順位を下げてしまいました。その結果、レース2を10番グリッドからスタートすることになりました。レース2ではスタートがうまくいって、上位グループに近づき、ハイペースをキープして走り切ることができました。9位はうれしい成績ではありませんが、貴重なポイントを獲得できましたし、来週に向けてここから弾みをつけていきたいと思っています。チェコ大会が待ちきれない気持ちです」

R・ガードナー選手談(13位/11位)

「今週はまったくいいところがありませんでした。ベストを尽くしましたが、レース中ずっと苦戦が続きました。スーパーポール・レースでは前のグループについていこうとしましたが、何度か接触もあって後退し、トップ9に入ることができませんでした。レース2では状況が少し改善されたのですが、終盤はグリップ不足があり苦戦しました。来週すぐにレースがあるのはラッキーです。自信を持って前向きに臨みます」

WorldSSP 7月13日(土)
Pata Yamaha Ten Kate Racing WorldSSP Supported Team

S・マンジ選手談(2位)

「いいレースでした。昨日の時点では3位と言っていましたが、実際には2位争いとなり、予想を上回ることができたので良かったと思います。レース全体を通してモンテッラを追い詰めていましたが、彼のほうがわずかに速く、なかなか抜けませんでした。最後に彼のペースが少し落ちたのを見て、ようやく仕掛けることができました。優勝には届きませんでしたが、いいレースを展開し、チャンピオンシップに重要なポイントを獲得することができました」

WorldSSP 7月14日(日)
Pata Yamaha Ten Kate Racing WorldSSP Supported Team

S・マンジ選手談(4位)

「期待していたような展開にはなりませんでした。初めは好スタートを決めましたが、すぐにレッドフラッグが出てしまいました。再スタートではリアタイヤをSCXに変更し、その選択は正しかったのですが、残念ながら表彰台には届きませんでした。4位には満足できませんが、これが今日できる最大限だったと思っています」

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