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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.15 8月11日 スウェーデン

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第15戦スウェーデン
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2024年8月11日
■開催地:ウッデバラ(1,620 m)

REPORT

Monster Energy Yamaha Factory MXGPのカルバン・ファランデレンが第15戦スウェーデンで、土曜日の予選レースで激しく転倒による痛みを乗り越え総合5位に入った。やや消耗を覚えながらも奮闘し、6/5位の安定した結果を得た。アンドレア・ボナクローシはレースで流れをつかむことができず、総合14位に終わった。

MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2のリック・エルジンガとカルリス・レイズリスが、それぞれ総合8位と9位に入った。両ライダーとも中団からのスタートとなり、追い抜きが難しいウッデバラのコースではトップ5に挑むことができなかった。スウェーデン戦を終えて残り5戦となったMX2で、エルジンガはランキング7位をキープし、レイズリスは17位に浮上した。

MXGP
ファランデレンが激闘の末に総合5位

一週間のオフを経て、MXGPはハードパックで起伏に富んだスウェーデンのウッデバラ・サーキットで再開された。オーバーテイクが難しいサーキットとして知られ、路面状態が予測できないことから、好成績を得るためにはスタートが極めて重要となった。

レース1を上位で6番手でスタートしたファランデレンは、トップ5入りに向けて完璧なポジションについた。前日のクラッシュによる痛みを覚えながらも、ファランデレンはタイミングを待ち、ヤマハ・ライダーのイザック・ギフティングを6周目にパスして5番手に上がる。その後は背後に迫るJ・ハーリングス(KTM)の執拗なプレッシャーに耐えていたが、レース終了近くにかわされて6番手に後退。そのままチェッカーフラッグを受けた。

レース2でも再び好スタートを切ったファランデレンは、トップ10圏内で好スタートを決めた。数ラップのうちに5番手まで順位を上げると、その後スタート良く飛び出したギフティングをかわして4番手に上がる。だがその1周後、R・フェーブル(カワサキ)の先行を許して5番手に戻ると、その順位のままフィニッシュラインを通過した。2レースを6位と5位で終えたファランデレンは総合5位となり、ランキング4位をキープした。

ボナクローシにとって、スウェーデンへの遠征はチャレンジングなものとなった。EMX250で好結果を残しているサーキットでのレースにワクワクしていたボナクローシだったが、いつもの速さを披露することができず総合14位に終わった。それでも獲得したポイントによりランキングは12位に浮上。シリーズが進むにつれてトップ10に近づいている。

好不調ともに経験したスカンジナビアでの週末を終えたチームは、この後8月17、18日にアーネムで開催されるオランダMXGPに臨む。

MX2
エルジンガとレイズリスがスウェーデン・グランプリで安定した成績

エルジンガが総合2位で表彰台に立ち、レイズリスがレース2でキャリアベストとなる5位に入るなど、非常にポジティブだったベルギーMXGPから2週間、才能ある両選手はスウェーデンでもその調子を維持すべくレースに臨んだ。だが、好成績をあげるにはスタートが非常に重要であり、ハードパックでラインが少ないウッデバラ・サーキットで集団を抜け出すことができず、両ライダーは確実にポイントをあげてGPを終え、既に次のオランダでのレースに焦点を合わせている。

スウェーデンへの遠征は、エルジンガにとってチャレンジングなものとなった。この難しいコースを楽にライディングできると感じていたエルジンガだったが、レース1では中団からのスタートとなり、YZ250FMを駆って1周目を14番手で終えた後、着実に順位を上げたエルジンガは、8位でフィニッシュラインを通過した。

レース2では、スタートが若干良くなったエルジンガ。序盤10番手につけると、4周目に9番手に上がる。そこから、さらに順位を上げるべく全力を尽くしたものの、8番手のC・マクレラン(Triumph)を抜くことができず9位でレースを終えた。

レイズリスが見せたパフォーマンスも、スタートの出遅れにより苦戦したエルジンガのそれと似ていた。両レースともチームメイトのすぐ後ろ、レース1は9位、レース2は10位でフィニッシュした。それでもスウェーデンで獲得したポイントにより、レイズリスはランキングを2つ上げて17位に浮上した。

チームはこの後、スウェーデンから南下し、来週末の8月17-18日にエルジンガの母国オランダ、アーネムのサンドコースで開催されるオランダGPに臨む。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP
Monster Energy Yamaha Factory MXGP

カルバン・ファランデレン選手談(6位/5位:総合5位)

「今日は最高の一日とはなりませんでした。昨日のクラッシュでひどい状態だったので、今日の目標は両方のレースでトップ5入りすることでした。6/5位でその目標には届きませんでしたが、総合5位に入ったので悪くはないです。来週末に向けて、アーネムに備えてできる限り休養します」

アンドレア・ボナクローシ選手談(15位/13位:総合14位)

「週末を通してずっと苦戦していて、今日はあまり良い一日とはなりませんでした。走りをまとめることが難しく、良いリズムに乗ることができませんでした。来週末はまたサンドコースに戻るので、楽しみです。バイクについてサンドコース用の新しいセッティングがあるので、僕にとっては良い一日になると思います」

MX2
Monster Energy Yamaha Factory MX2

リック・エルジンガ選手談(8位/9位:総合8位)

「今週末のスタートには本当にがっかりしましたし、レース1のライディングは本当にパッとしないものでした。レース2のバイクは最高でしたが、ロンメルの時のように前を走るために必要なスタートができませんでした。レース2の終盤ではアームパンプになってしまい、状況はさらに難しくなりました。でも次は僕の母国でのGPなのですごくワクワクしています」

カルリス・レイズリス選手談(9位/10位:総合9位)

「まずまずの週末になりました。レース1ではアームパンプになりましたが、それ以外ではライディングは良かったです。でもここはオーバーテイクが本当に難しく、これまでのラウンドほど良い結果が得られなかったことは残念ですが、それより今は来週末にオランダのサンドコースでんレースに集中します」

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