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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.14 7月28日 フランダース

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第14戦フランダース
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2024年7月28日
■開催地:ロンメル(1,850 m)

REPORT

Monster Energy Yamaha Factory MXGPのカルバン・ファランデレンが、ベルギーのロンメルで開催された MXGP世界選手権の第14戦フランダースGPで総合6位に入った。レース1では好調を維持して3位としたが、レース2では度重なるクラッシュで12位にとどまった。アンドレア・ボナクローシは、両レースを8位と9位と安定した成績を収め、総合9位を獲得した。
MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2のリック・エルジンガがシーズン序盤の調子を取り戻し、レース1で2位、レース2では4位として総合2位に入った。カルリス・レイズリスも好走し、レース2で自己最高の5位に入って総合8位を獲得した。

MXGP
ファランデレンがレース1で3位表彰台、総合では6位

ロケトのハードパックから、ロンメルはソフトなサンドコースと、前回からまったく異なるコンディションでの開催となった今大会。路面が絶えず変化し、大きなバンプがあることで知られるこのサーキットは、高い気温と相まって、カレンダー上で最も過酷なサーキットのひとつとされていた。

ファランデレンはここ数週間、素晴しい戦いを見せてきた。インドネシアでの両グランプリで総合表彰台に立ったほか、先週のチェコでは4位に入っており、ベルギーでも好成績を収めるべく気合を入れて臨んだ。レース1では3番手でスタートすると、最後まで完璧な走りでポジションを維持し、今年6度目の表彰台に立った。

レース2でファランデレンはうまくゲートから飛び出したが、第1コーナーへの進入でライバルと絡んでしまう。その後は、ヤマハYZ450FMを駆り集団の中を挽回していったが、クラッシュを喫し18番手に後退してしまう。レースが折り返し点を過ぎる頃までに9番手としたが、その後さらに2回転倒し、結局12位でフィニッシュするにとどまった。それでも最終的に総合6位を守り切ったファランデレンはランキング4位を守っている。

サンドコースでのライディング技術に長けたボナクローシは、ロンメルでのレースに意気込んで臨んだ。レース1は中団からスタートした後、猛烈な勢いで順位を上げて7番手まで上がるが、ラスト2周となったところでひとつ順位を落とし、8位でフィニッシュした。

レース2でははるかに良いスタートを見せたボナクローシは、トップ5圏内につけると、MXGPのスターたちとバトルを展開する。しかし残念なことに、レース中盤に足がつりペースを落とすこととなったが、それでも9位でフィニッシュ。総合9位に入り、ランキング13位を守った。

なお、第1戦でのクラッシュから回復したヤゴ・グリーツが今大会の予選に出走したが、体力回復に集中するため決勝レースへの出場を辞退した。

MXGPの厳しいラウンドをまたひとつ終えたチームは、この後一週間のオフを過ごし、8月10日、11日にスウェーデンGPに臨む。

MX2
エルジンガがタフなフランダースGPで総合2位

伝説的なベルギーのロンメル・サーキットでフランダースGPが開催された。サーキットではいつものように、硬い土台の上に柔らかく乾いた砂の厚い層が敷き詰められたチャレンジングなコースとなった。しかし、エルジンガとレイズリスはサンドコースに優れたライダーで、両選手ともすぐに適応し今シーズン最も過酷なレースのひとつに数えられるこのレースで好結果を残した。

ハードパックでのレースが何戦も続いた後のサンドコースでのレースに興奮したエルジンガは、予選レースで4番手とし、ポジティブ状況で決勝へ。そのレース1では、好位置からのスタートを最大限に生かして第1ターンを5番手で抜けた。レースの折り返し点まで時間をかけて3番手とすると、最終ラップに2番手に上がり、今シーズンの自己ベストに並ぶ2位でフィニッシュした。

レース2に向け自信を強くしたエルジンガは、完璧なスタートを決めて2番手につける。3周目に3番手に後退したものの、上位陣を視界に捉え、K・ドゥ・ヴォルフ(Husqvarna)がクラッシュした際にトップに立つと、2周に渡ってレースをリード。終盤、小さなマシントラブルによりエルジンガのペースは落ちたが、序盤にハイペースで後続集団に大きな差をつけていたため、4位でフィニッシュラインを通過。こうして獲得した総合2位によりエルジンガはランキング7位を守った。

レースの度に進化を見せるレイズリス。フランダースGPでのパフォーマンスは、その急速な進化を際立たせるものとなった。レース1で9位に入った後、レイズリスはレース2のスタートでエルジンガとサイド・バイ・サイドから3番手につけると、順位をひとつ落としたが4番手でオープニングラップを終えた。その後、3番手を取り戻そうとプッシュしていた際に小さなクラッシュがあった以外はフィニッシュラインまで5番手をキープし、レース結果としては自己ベストとなる5位でフィニッシュし総合8位に入った。この結果、レイズリスはランキングで19位に浮上した。

ロンメルではエルジンガ、レイズリスともに、現在ウィメンズモトクロス世界選手権(WMX)のランキングリーダーのロッテ・ファン・デルーネンがチームに加わった。WMXカレンダーの休止期間中に貴重な経験を積むためにこのレースに参加したデルーネンは、レース2で奮闘して20位に入り、ポイントを獲得した。

MX2世界選手権は8月10-11日、第15戦スウェーデンGPがウッデバラのハードパック・サーキットでが開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP
Monster Energy Yamaha Factory MXGP

カルバン・ファランデレン選手談(3位/12位:総合6位)

「今週末はレース2まで本当に順調でした。最初のレースではすべてが予定通りに進み、好スタートを決めてトップ2を視界に収めて3番手で良いライディングができました。レース2では、第1コーナーでライバルと絡み、その後、1周目の終わりにクラッシュしてしまいました。集団の中をうまく抜けて、一度抜いたライダーを再び追い抜いていたのですが、またクラッシュ。このクラッシュでハンドルが曲がりクラッチレバーが下がり、その後すぐにクラッシュしました。この時点ではかなり下位にいましたが、ポイントを獲得するためにできるだけのことをして、12番手まで上がったところでフィニッシュ。厳しい週末になりました。次はスウェーデンです」

アンドレア・ボナクローシ選手談(8位/9位:総合9位)

「かなり良い週末だったと思います。ロンメルでのMXGPは初めてで、誰もがシーズンの中で最も厳しいレースだと知っていますが、僕は楽しみにしていました。レース1では良いスタートはできませんでしたが、8位でフィニッシュ。レース2ではスタートが改善され、5番手あたりにつけて、ジェレミー・シーワー選手をすぐにかわすことができました。でもその後、足がつり始めレースはかなり難しくなりました。厳しい経験となりましたが、やりがいもありました。次のスウェーデンGPを楽しみにしています」

MX2
Monster Energy Yamaha Factory MX2

リック・エルジンガ選手談(2位/4位:総合2位)

「ここ1か月ほどはメンタルがとても辛く、表彰台の獲得にかなりの力が必要でした。この間ずっと、チームは僕を信じてくれたので、すべてに感謝しなければならないし、この結果は間違いなくチームの努力の賜物です。レース2では少しの間、レースをリードしましたが、バイクにちょっとしたトラブルが発生しました。今週末のポジティブな結果をシーズンの残りのラウンドに活かします。体調は万全ですし、シーズンを力強く締めくくる自信があります」

カルリス・レイズリス選手談(9位/5位:総合8位)

「本当に素晴らしい週末になりました。最初のレースではなかなか自分のリズムを見つけられなかったのですが、レース2では本当に良いスタートが切れて、3、4番手を巡ってかなり長い間バトルをしていました。でも3番手に戻ろうとプッシュしていたときに、小さなクラッシュをしてしまいました。それでも5位でフィニッシュできたので、本当にうれしく思いますし、週末全体にとても満足しています」

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