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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.13 7月21日 チェコ

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第13戦チェコ
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2024年7月21日
■開催地:ロケト(1,586m)

REPORT

Monster Energy Yamaha Factory MXGPのカルバン・ファランデレンがチェコMXGPで総合4位という好成績を収めた。レース1で集団の中を猛チャージして5位に入ると、レース2では好スタートを決めて3位に入った。一方、アンドレア・ボナクローシにとっては厳しい一戦となり、初めてのサーキットで総合13位となった。

Monster Energy Yamaha Factory MX2の才能あるライダーデュオ、リック・エルジンガとカルリス・レイズリスは、高速で激しい争いとなったMX2世界選手権第13戦チェコMXGPで、それぞれ6位と8位に入った。両ライダーともロケトでは長く上位を走行。エルジンガは調子を取り戻し、レイズリスは自己ベストとなる成績を収めた。

MXGP
ファランデレンがシーズン中盤の好調ぶりを維持し、ロケトで4位に

MXGP世界選手権はインドネシアに続きチェコ共和国でも暑さに見舞われ、高速でラフなコースでのレースは、高温によって厳しいコンディションとなった。

ここ2戦のMXGPでの好成績を受けて自信深めているファランデレンは、ロンボクから表彰台獲得ペースを維持して来たが、ロケトでは総合4位と、3戦連続の表彰台獲得をわずかに逃した。

レース1では序盤、かろうじてトップ10圏内という位置につけていたファランデレンだったが、ヤマハ YZ450FMを駆って集団の中で激しいバトルを展開して順位を上げ、5番手まで上がったところでフィニッシュラインを通過した。続くレース2では完璧なスタートを見せてT・ガイザー(Honda)、J・プラド(GASGAS)に続いて第1ターンに進入する。レース全体を通して両選手を射程圏内にとどめていたファランデレンは、3位でフィニッシュし、総合4位となった。この結果、選手権ランキング4位を維持すると共に、後続のライダーとの差を拡大し始めることとなった。

ボナクローシのロケト初参加は厳しいものとなった。レース1では流れをつかむことができず17位でフィニッシュするにとどまり、レース2では奮闘して11位でチェッカーフラッグを受けた。この日の総合結果は13位となり、残り7戦となった選手権でランキング13位に浮上した。

ハードでラフ、そして厳しいロケト・サーキットを後にしたチームはこの後、ベルギーの伝説的なサンドコース、ロンメルに向かい、7月27、28日に開催される選手権第14戦に臨む。

MX2
エルジンガが6位、レイズリスが8位

チェコ共和国のロケト・サーキットは完璧に整備されており、ライダーが追い抜きを行うためのラインは充分にあった。MXGP第13戦では暑い気温と数々のサポートレースが行われたため、レースコースは通常よりもかなり荒れていた。それでもエルジンガとレイズリスは要求の高いこのサーキットで好走した。

2024年シーズン第11戦と第12戦のインドネシア遠征を終えて、調子を取り戻そうと意気込んでいたエルジンガは、ロケトでのMX2予選レースで5番手に入り、好調な週末を予感させた。そしてレース1ではスタートで3番手につけると、トップ5入りをかけてレースを通してバトルを続け、6位でフィニッシュラインを通過した。

続くレース2では、レース1のロケットスタートを再現できなかったエルジンガは、オープニングラップを9番手で終える。2周目にO・オリバー(KTM)が転倒したため、エルジンガは8番手に浮上。トップ5に照準を合わせた。レースがフィニッシュに近づくと、エルジンガはチームメイトのレイズリスをパスして6番手に上がったが、5番手との差は既に大きく開いていた。レース1に続いて再び6位でフィニッシュしたエルジンガは、総合6位となり、MX2世界選手権ランキング7位を守った。

MX2 に上がって以来、レースを追うごとに成長を見せているレイズリスは、チェコでも好調を維持し、総合 8 位という素晴らしい成績を残した。MX2予選レースで10番手に入って選手権ポイントを獲得したレイズリスは、その速さをレース1に持ち込み、小さなクラッシュがあったにもかかわらず、再び 10 位に入った。

レース 1 の結果で、レース2ではさらなる好結果を得る自信を得たレイズリスは、スタートからレース序盤の2周に渡って2番手をキープ。その後3番手に後退するが、レースが進んでもレイズリスはトップ5 圏内でバトルを続ける。ところが、レース終了まで残り 4 周となったころでエルジンガに抜かれ、7番手に後退。それでも才能ある若手、レイズリスはMX2クラスでの自己ベストとなる7位でフィニッシュ。疑う余地なく素晴らしい、そして自信を高めるレースとなった。

来週末、MX2世界選手権は第14戦としてベルギー、ロンメルの深いサンドコースで開催される。エルジンガとレイズリスは共に、チェコでの成績を上回ることに集中している。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP

Monster Energy Yamaha Factory MXG
カルバン・ファランデレン選手談(5位/3位:総合4位)

「体力的に厳しい週末でした。不運にもインドネシアの後に体調を崩してしまったのですが、それでも大きな期待を持ってここに来ました。今日は厳しいレースになることは分かっていましたし、レース 1 ではスタートが良くなかったのですが、バトルを展開して5 位に入りました。レース 2 ではスタートがずっと良くなり、前を行くライダーたちに食いついていつこうと努めました。レース中ずっと 3 番手をキープできていましたけど、フィニッシュ近くになってジェフリー・ハーリングスが迫ってくるのが見えたので、全力を尽くして最後までプッシュして3 番手を守りました。全体的に今日は満足ですし、この勢いを維持できてうれしいです」

アンドレア・ボナクローシ選手談(17位/11位:総合13位)

「今週末は苦戦しました。最初のレースではまったく流れをつかむことができず、レース2では11位を目指してがんばったのですが、簡単ではありませんでしたね。レース2はコースがすごくトリッキーになっていて、通常よりずっと難しくなっていたので、勉強になりました。ここでレースをするのは初めてだったので、すべてが新鮮でした。来週末はロンメルに向かいます。僕はサンドコースが大好きなので、早く行きたいと思っています。本当に楽しみです」

MX2

Monster Energy Yamaha Factory MX2
リック・エルジンガ選手談(6位/6位:総合6位)

「インドネシア以来の進歩には本当に満足していますし、全体的に良い週末でした。最初のレースでスタートがやり直しになったのはラッキーでした。スタートで僕が3番手、カルリスが4 番手で、僕はすぐに 2 番手に上がりました。ただ、ちょっとハードにプッシュし過ぎたため、レース終了近くに流れを失って6番手に後退しました。レース2ではスタートはそれほど良くなかったのですが、ライディングはずっと良くなりました。良い速さがあって、流れをつかんで、レースを通してプッシュすることができました。今週末は良い進歩を遂げることができ、チームのサポートに感謝しています」

カルリス・レイズリス選手談(10位/7位:総合8位)

「ここロケトでの週末は、僕にとって本当に良い週末でした。良い方向に進んでいます。レース1 では、他のライダーとクラッシュしてしまいましたけど、とても良い感触でしたし、10 位でフィニッシュできたことに満足しています。レース2では素晴らしいスタートを切れて、しばらく2番手を走っていました。これは本当に良かったのですが、終盤は少し疲れてしまいました。全体的に進歩は良好で、来週末のロンメルが楽しみです」

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