モトクロス世界選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.12 7月7日 ロンボク
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権 第12戦ロンボク
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2024年7月7日
■開催地:西ヌサトゥンガラバラット(1,640 m)
REPORT
Monster Energy Yamaha Factory MXGPのカルバン・ファランデレンが、ロンボクGPで、2週連続総合3位とし表彰台を獲得した。高温多湿のコンディションの中、YZ450FMを駆るファランデレンは、レース1でハードに攻め3 位でフィニッシュすると、レース2でも3位を獲得。アンドレア・ボナクローシは両レースを10位として、総合9位となった。MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2のリック・エルジンガとカルリス・レイズリスがそれぞれ10位と11位に入った。
MXGP
ファランデレンが2戦連続で総合3位を獲得
ロンボク島のレースコースは2週連続となったが、全ライダーは周回方向を逆にして見直しが行われた。新しくなったレイアウトに挑んだ。1週間を経ても変わらなかったのは天候で、今回も気温と湿度が高い厳しい条件の中で行われた。
ファランデレンは、レース1で驚異的な身体能力を披露。フィニッシュまで残り2周となったところでディフェンディングMXGP世界チャンピオンのJ・プラド(GASGAS)を捕らえてこれを抜き去り、3位に入った。
ファランデレンの好調ぶりはレース2でも続き、スタート直後の第1コーナーをトップ5圏内で抜けると、その後、激しい3番手争いとなるが、ファランデレンは1周目を終えるまでに3番手に上がった。ここからレースをリードする2名のライダーに照準を合わせてハードにプッシュ。両選手にプレッシャーをかけることはできなかったが、ファランデレンは後続の集団から抜け出し、優勝したJ・ハーリングス(KTM)からわずか12秒差の3位でフィニッシュした。2度の3位フィニッシュにより、ファランデレンは2大会連続で総合3位に入り表彰台に上がった。ランキングでは4位をしっかりとキープした。
ボナクローシはロンボクGPで安定した成績を残した。暑さと湿気の影響を感じながらも、両レースで10位に入り、総合9位。安定したポイント獲得により、ボナクローシはランキングでは14位を維持すると共に、12位に5ポイント差に迫っている。
インドネシアでの2連戦で成功を収めたファランデレンとボナクローシは、この後ヨーロッパに戻り、7月20・21日にチェコで開催されるMXGP第13戦に臨む。
MX2
エルジンガとレイズリスが総合10位、11位
エルジンガはレース1で好結果に向けて、素晴らしいスタートを見せた。だが不運にもラジエーター・シュラウドが外れたことに加え、小さなマシントラブルも発生してペースダウン。最終的に15位でフィニッシュラインを通過した。
インドネシア遠征を最高の形で終えようと意気込むエルジンガは、レース2でもトップグループでスタートし、フィニッシュまで猛チャージ。一時9番手まで順位を落としたものの立ち直り、レース終了まで残り4周となったところでC・マクレラン(トライアンフ)をパスして7番手に順位を上げてそのままフィニッシュした。この結果、エルジンガは総合10位となり、ランキング7位を守った。
MX2へのデビューから1週間が経過したレイズリスは、先週末の総合14位から順位を上げて総合11位を獲得した。レース1を 12 位で終えた後、レイズリスはレース2でさらに上位の 11 位でフィニッシュし、総合トップ 10までわずか 1 ポイント差の総合11位。この結果により、レイズリスはランキング24 位に浮上した。
インドネシアでの2連戦を終えて、チームは7月20、21日に開催される2024年FIMモトクロス世界選手権第13戦チェコGPに向けヨーロッパに戻る。
MXGP RESULT Race.1
MXGP RESULT Race.2
MX2 RESULT Race.1
MX2 RESULT Race.2
RIDERS RANKING MXGP
RIDERS RANKING MX2
CONSTRUCTORS RANKING MXGP
CONSTRUCTORS RANKING MX2
COMMENT
MXGP
Monster Energy Yamaha Factory MXGP
カルバン・ファランデレン選手談(3位/3位:総合3位)
「素晴らしい週末、そして遠征でした。先週末の走りを再現して、再び表彰台に立つことができて本当にうれしいです。2レースとも良いレースができたのですが、そのためにレース1ではハードワークが必要でした。ホルヘ・プラド選手が少し遅れ出したのがわかったので、レース終盤でペースを上げてとらえました。レース2では、序盤に速いラップタイムを何周か連発しました。トップに追いつくことはできませんでしたけど、後続に対しては大きなギャップを作ることができました。それで3位/3位で総合3位なり、また表彰台に上がれたので、本当に良かったです」
アンドレア・ボナクローシ選手談(10位/10位:総合9位)
「このGPはすごく厳しかったですね。スタートは両レースとも良かったし、トップ5に近い位置につけたので、展開は少し楽になりました。でも今週末は暑さがひどくて、大変でした。でもこれからヨーロッパに戻って、気持ちを立て直し、2週間後のロケトに向けて準備します」
MX2
Monster Energy Yamaha Factory MX2
リック・エルジンガ選手談(15位/7位:総合10位)
「今週末はスタートが良かったので、それはすごく大きなポジティブ要素ですね。 しかし、レース1は折り返しあたりのところで左足がラジエーター・シュラウドに当たって外れてしまったので、ライディングが困難になりました。レース2の前にちょっと仮眠を取ることができて、インドネシア遠征中最高の結果を残すことができました。スタート がよく7番手くらいにつけましたが、少し後退して、その後また7番手まで挽回しました。これからヨーロッパに戻って 準備し、チェコに向かいます」
カルリス・レイズリス選手談(12位/11位:総合11位)
「この週末は速さはあって、トップ10まで1ポイント差だったので、ライディングには満足しています。両レースとも序盤はすごくよくて、トップ 10 を狙えると感じていましたが、ラインがベストではなかったので、リズムが崩れてしまいました。レース1ではトップ6前後で争っていましたけど、彼らは僕よりずっと経験豊富なので、厳しいGPでしたけど、学ぶには良いレースでした。全体的に、この週末には満足できます」