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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.09 6月9日 ラトビア

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第9戦ラトビア
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2024年6月9日
■開催地:ケグムス(1,790 m)

REPORT

Monster Energy Yamaha Factory MXGPのカルバン・フランデレンが、ラトビアMXGPで総合6位に入り、ランキングを5位に上げた。一方、MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2のリック・エルジンガが、激戦の末8位/5位の成績で総合6位となり、ランキング7位を維持した。

MXGP/MX2
MXGPではファランデレンが、MX2ではエルジンガがそれぞれ6位を獲得

ケグムスのサンドコースは、MX2のレース1までは完璧なコンディションだったが、その終盤とMXGPのレース1のスタートを前に大雨に見舞われた。そのため、コンディションはすべてのライダーにとって非常に厳しいものとなり、ラフなサンドコースを走破するハードルはさらに高くなった。

厳しい路面コンディションとなったMXGPのレース1で、ファランデレンは素晴らしいスタートを切ったが、視界不良に苦しみ7番手まで後退。走行ラインが1本しかないコースでは追い抜きが難しい状況だったが、ファランデレンはポジションをキープした。そして前を行くC・トーエンデル(KTM)が転倒したところで6番手に浮上。その後、トップ5フィニッシュが見えてきたが、レース終了まで残り2周となったところで小さなミスをおかしてしまう。それでも、すぐにマシンに跨り、再走したファランデレンはポジションを維持して6位でチェッカーフラッグを受けた。

ファランデレンは、レース2でさらに良い結果を目指して集中し、素晴らしいスタートを決めて5番手につけるが、2周目に転倒を喫してしまう。すぐに再走を果たし数ラップで7番手まで順位を戻すと、その後J・シーワー(カワサキ)とチェッカーフラッグまで続くバトルを展開する。ここでファランデレンは全力を尽くしたがオーバーテイクには至らず、7位でフィニッシュとなった。この結果、総合では6位を獲得したが、安定した成績によってファランデレンはシーワーと今回負傷欠場のP・ジョナス(ホンダ)を抜いてランキング5位に浮上した。

アンドレア・ボナクローシは、1週間前のドイツGPでの激しいアクシデントで体調が万全でなかったにもかかわらず、週末を通してプッシュし続けた。21歳のイタリア人ライダー、ボナクローシは、レース1を9位で終えたが、厳しい状況からレース2を完走することができなかった。ボナクローシはこの後、さらなる検査を受け、来週末にイタリアのマッジョーラで開催される母国グランプリに参加するかどうかを決める。

MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2チームから出場するライダーは再びエルジンガのみとなった。レース1では最高のスタートが切れなかったエルジンガだが、猛烈な勢いで追い上げ、レース中盤までに7番手まで順位を上げる。だが、レース終了まで残り数周となったところでM・ハルプ(トライアンフ)にポジションを奪われ、8位でフィニッシュした。

レース2での挽回を期すエルジンガは、まさにそれを実行した。スタートでは先頭グループにつけることができなかったものの、今シーズン最高のライディングを見せて1周目の10番手から順位を上げ、3番手とわずか2秒差の5位でチェッカーフラッグを受けた。9戦を終えて、エルジンガはランキング位7を維持している。

FIM モトクロス世界選手権はラトビアから南下し、来週末の6月15、16 日、イタリア MXGP が開催される。この大会はシリーズの折り返し点となり、また3戦連続開催では最後のグランプリとなる。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP
Monster Energy Yamaha Factory MXGP

カルバン・ファランデレン選手談(6位/7位:総合6位)

「自分のライディングと速さには満足していますが、結果にはあまり満足していません。でもそれがレース。レース 1では2回、レース2では序盤に1回クラッシュしたので、控えめに言っても厳しい一日でした。でも、無事だし、速さもあったので努力を続けます。両レースとも序盤に、前を走る選手たちが徐々に離れていくのが見えたので、急いで追い越そうとプッシュし過ぎてしまいました。今はランキングで5位まで上がりましたけど、まだレースはたくさんあります。もちろんうれしいことですけど、今は表彰台に戻ることに集中しています。来週末までに完全に調子を戻して、イタリアでまたベストを尽くしたいと思ってます」

MX2
Monster Energy Yamaha Factory MX2

リック・エルジンガ選手談(8位/5位:総合6位)

「全体的にはまずまずの週末で、自分の速さとしてはトップ5に入るものでした。レース1では良いスタートが切れませんでした。ジャンプは良かったのですが、アウト側に押し出されてしまい序盤は12番手あたりにつけていました。何度か良い追い抜きをして7番手まで上がったのですが、その後、単独走行をしている時にちょっとリズムを崩してしまいました。2レースも12番手前後のスタートで、そこから追い抜いていきました。懸命に戦って、3番手と4番手のライダーには僅差だったのですが、十分ではありませんでした。でも、自分の体力と速さは見せられたので、レースの終わり方には満足しています」

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