モトクロス世界選手権

RACE DATA

■大会名称：モトクロス世界選手権 第8戦ドイツ
■カテゴリ：MXGP／MX2
■開催日：2024年6月2日
■開催地：トイチェンタル

REPORT

Monster Energy Yamaha Factory MXGPのカルバン・ファランデレンが、ドイツのトイチェンタルで開催されたFIMモトクロス世界選手権第8戦で、4位／4位で総合4位となり、惜しくも表彰台を逃した。一方、アンドレア・ボナクローシはレース1で7位という結果を残したものの、レース2の第1ターンで避けられない転倒を喫し、総合12位に終わった。

また、MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2のリック・エルジンガが2つのレースでともに5位に入り、総合5位となった。

MXGP/MX2
ファランデレンがMXGP4位、エルジンガはMX2でトップ5を獲得

ドイツのMXGPは悪天候に見舞われた。一晩中降り続いた雨により、それまで完璧だったトイチェンタル・サーキットが、レース当日にはウエットでわだちだらけのサーキットに一変した。

ファランデレンは難しいコンディションにも動じることなく、レース1で好スタートを決めると、前を行くライダーに迫り、7周目にG・コルデンホフ（Fantic）とT・ガイザー（Honda）を抜いて2番手に上った。ファランデレンは、YZ450FMを駆ってこれまで以上の好調ぶりを示していたが、レース終了まで残り3周を切ったところでの小さなミスをして順位を落とし4位でフィニッシュとなった。

レース2でもファランデレンは、再び素晴らしいスタートを見せると、レース序盤から先頭集団につけた。ガイザーとのバトルの後、ファランデレンは4番手に落ち着き、最後まで力強いペースを維持して、再び4位でフィニッシュ。総合成績で4位となった。

一方、ボナクローシは最高峰クラスでの自らの足場を固めつつあり、正しい方向を進んでいることを示した。レース1で自信を深める7位フィニッシュを果たしたボナクローシだったが、レース2ではスタート直後の第1コーナーで、目の前を走る他のライダーが転倒したため、これに巻き込まれる形で転倒し、多くのポイント獲得の望みは打ち砕かれてしまった。傷つきながらもボナクローシは最後尾から果敢な追い上げを開始し、最後は19位でフィニッシュして2ポイントを獲得した。この結果、ランキングは16位に浮上し、ファランデレンは7位を維持している。

MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2チームのエルジンガが、2レースとも5位に入り、総合5位となった。好調なレースウイークエンドを過ごしたエルジンガは、MX2のランキングで7位に返り咲いた。

FIMモトクロス世界選手権、次戦は来週末の6月8、9日にラトビアのケグムスで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP
Monster Energy Yamaha Factory MXGP

アンドレア・ボナクローシ選手談（7位／19位：総合12位）

「レース2以外は良い週末でした。昨日は今年初めて予選レースでポイントを獲得したし、今日はレース1で7位に入りました。レース2のスタートでは本当にうまく飛び出したんですが、第1ターンで大きなクラッシュがあり、避けることができませんでした。ポイント圏内に戻るためにできることはやりました。来週末に向けて早く回復することに集中します」

MX2
Monster Energy Yamaha Factory MX2

リック・エルジンガ選手談（5位／5位：総合5位）

「雨が降った後で、今朝はかなりマディなコンディションでしたけど、泥は気になりませんでしたし、感触も良くて、ウォームアップでは3番手になりました。レース1では、スタートは本当に良かったのですが、その後少し後退してしまいました。5番手に上がった時にはトップ集団とは大きく差が開いていたし、後ろにも大きな差がついていたので、最後までトレーニング走行のような感じでした。レース2に向けてコースにはかなりの作業が行われました。僕は序盤にいくつかミスをしてしまいました。アンドレア・アダモ選手が転倒したときに追い抜いて、最後まで彼を抑え切れたのは良かったです。レース2は本当に激しいレースだったので、そこでの自分のパフォーマンスには満足しています」