モトクロス世界選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.07 5月19日 フランス
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権 第7戦フランス
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2024年5月19日
■開催地:サン・ジャン・ダンジェリ(1,620m)
REPORT
Monster Energy Yamaha Factory MXGPのカルバン・ファランデレンが、フランスのサン・ジャン・ダンジェリで開催されたFIMモトクロス世界選手権第7戦フランスMXGPで総合7位に入った。アンドレア・ボナクローシもサン・ジャン・ダンジェリの難しいウエット・コンディションを克服して総合9位でフィニッシュした。
MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2のリック・エルジンガが10位/11位で総合10位だった。
MXGP
ファランデレンとボナクローシがともにトップ10入り
土曜日に滑りやすいウエット・コンディションの下で行われた予選レースで6位に入ったファランデレンは、日曜日朝のウォームアップセッションで最速タイムを記録した。レース1では好スタートを見せたものの、1周目を終えた時点で10番手につけ、そのポジションを9周目まで維持した。丘の中腹に作られたこのコースで好調なリズムで走行するファランデレンは、11周目の終わりまでに7番手まで順位を上げ、そのポジションのままフィニッシュラインを通過した。
レース2のスタートを前に降り出した雨はその後も降り続き、コースコンディションは急速に悪化した。それでも、好スタートを切ったフランデレンは、その高いスキルを発揮してトップ10圏内のポジションを維持する。マディコンディションの中でYZ450FMを駆り、ミスを最小限に抑えながらライディングする27歳のファランデレンは、8番手まで上がってチェッカーフラッグを受けた。この結果、7位/8位で総合7位となったファランデレンは、MXGPのランキングでも7位につけている。
ヤマハ YZ450FM に乗り、ペースを向上させ続けるボナクローシは、フランスMXGPで堅実な走りを見せた。チームメイトと同様、サン・ジャン・ダンジェリのコースで力強く、安定したライディングを見せたボナクローシは、レース1を10位で、そしてさらに厳しいコンディションとなったレース2ではひとつ順位を上げて9位でフィニッシュした。総合9位となったボナクローシは、ここまで3大会に出場し、ランキング17位となっている。
Monster Energy Yamaha Factory MXGPチームは週末のオフを経て、ドイツのトイチェンタルに向かい、6月1、2日に開催される第8戦に臨む。
MX2
エルジンガが総合10位を獲得
土曜日に行われた予選レースでは、チャレンジングなウェットコンディションの中で奮戦し、12位でフィニッシュしたエルジンガは、レース1では懸命なライディングでトップ10入りを果たした。1周目終了時点では14番手に位置していたエルジンガだったが、レースが進むにつれて着実に順位を上げ、最終的には10位でチェッカーフラッグを受けた。
レース2ではヤマハYZ250FMを駆って素晴らしいスタートを見せたエルジンガは5番手につける。だが1周目終了前の小さなミスが大きく響き、29番手まで後退してしまう。悪化するコンディションの中でも再びガッツと速さを見せる21歳のエルジンガは、再びトップ10入りすべく果敢な追い上げを展開。結局、10位と2秒以内の差の11位でチェッカーフラッグを受けた。
エルジンガはMX2のランキング8位でフランスを終了。モトクロス世界選手権の次戦は6月1-2日、ドイツのトイチェンタルで開催される。
MXGP RESULT Race.1
MXGP RESULT Race.2
MX2 RESULT Race.1
MX2 RESULT Race.2
RIDERS RANKING MXGP
RIDERS RANKING MX2
CONSTRUCTORS RANKING MXGP
CONSTRUCTORS RANKING MX2
COMMENT
MXGP
Monster Energy Yamaha Factory MXGP
カルバン・ファランデレン選手談(7位/8位:総合7位)
「ここフランスでの週末はまあまあというところでした。もちろん、結果は望んだものではありません。この週末での目標は、表彰台に近づくことでした。週末を通して、僕の速さはよかったと思いますが、残念ながら最初のレースで好スタートが切れませんでした。このコースでは追い抜くのが本当に難しいのです。2回目のレースはずっと雨が降っていたので、サバイバルレースになりました。僕はリスクをおかすことなく、レース2は 8 位に入り、総合 7 位になりました」
アンドレア・ボナクローシ選手談(10位/9位:総合9位)
「今日は本当にいろいろなことがありました。レース1ではコースが完璧でした。うまくライディングできていて、特にレース終盤がよく10位でフィニッシュと、これにはかなり満足でした。スタートについてはまだ改善すべき点がいくつかありますが、450に徐々に慣れてきました。そしてレース2は雨とガスで、長いレースになることがわかっていたので、リラックスするように努め、クラッシュしないように安定して走る必要がありました。スタートはOKでしたが、ハーリングス選手がアウト側から追い抜いて行ったので、ブレーキングしなければならず、そこからは9位まで上がりました。安定した週末だったのは、このクラスでは良いことです。僕は常に学んでいるし、結果は自分が進歩していることを示していると思います。今週末も素晴らしい仕事をしてくれたヤマハとチーム全員に感謝しています」
MX2
Monster Energy Yamaha Factory MX2
リック・エルジンガ選手談(10位/11位:総合10位)
「フランスでの週末は、僕にとって難しいものになりました。今週はずっと、集中するのが難しかったんです。これは決してよいことではありません。土曜日はたくさんの出来事があって大変だったので、日曜日には状況を変えようと試みました。最初のレースは、この日の感触を考えればうまく進みました。もう少しうまくやれたかもしれませんが、終盤に向けて流れを失ってしまいました。7位か8位に入れたかもしれませんが、いくつかのミスをしたのと、ひとりのライダーを追い抜くのに苦労しました。レース2では好スタートが切れて、感触は本当によかったです。でも、ターンでシフターが路面の盛り上がったところに当たって、バイクがニュートラルに入ってしまいました。それで転倒し、スタックして、最後尾まで順位を落としてしまいました。その後はすごくうまくライディングできて、どうにか11位まで挽回できました。速さを発揮して週末を終えることができて満足しています。ドライの時は速く走れたし、ウエットの時はすごくよいペースで走れました。ちょっと不調の週末でしたけど、全体としては自分のライディングに満足しています」