モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.11 7月31日 ベルギー
RACE DATA
■大会名称:2011モトクロス世界選手権第11戦ベルギーGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2011年7月31日(日)
■開催地:ロンメル
■周回数:第1ヒート=17周、第2ヒート=17周
■天候:曇り
■観客数:23, 30人
REPORT
フロサードが総合5位
全15戦で争われる2011年FIMモトクロス世界選手権の第11戦、ベルギーGPがロンメルで開かれた。モンスターエナジー・ヤマハのS・フロサードは大きなバンプ、わだち、そして変化するサンドコースにファクトリーマシンのYZ450FMで挑み、総合5位に入った。
第1ヒート、フロサードはC・ドゥサル(スズキ)、A・カイローリ(KTM)という、2011年チャンピオンを争う2名とともに、後続グループを引き離してトップグループの一角を占める。一時はドゥサルとトップ争いを展開したフロサードだったが、最終ラップに入る際にR・ゴンカルブス(ホンダ)との差を読み違え、わずか100分の3秒差で3位フィニッシュを逃した。
第2ヒートはスタートで出遅れ、6位。総合成績で5位となった。
D・フィリッパーツは水曜日の練習中に負傷した左ひざをいたわりながらのロンメル入りとなった。第1ヒートでは他のライダーによって手足を強打したが、それでも7位に入った。
第2ヒートは9位でゴールし、総合成績では8位となった。来週末に開催される次戦チェコGPでは回復に向かうと見られている。フィリッパーツはチェコGPでYZ450FMを駆って優勝した経験がある。
A・ボアシエールはサンドコースと戦い両ヒートをそれぞれ13位、18位でゴールして総合16位でグランプリを終えた。
フロサードはポイントランキングでドゥサル、カイローリとの差を詰めることはできず、2位ドゥサルと11ポイント差の3位。フィリッパーツは7位に就け、ボアシエールは15位に後退した。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | KTM | 39'57.975 |
2 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'09.126 |
3 | R・ゴンカルブス | POR | Honda | 0'29.308 |
4 | S・フロサード | FRA | Yamaha | 0'29.343 |
5 | M・ナグル | GER | KTM | 0'32.189 |
6 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 0'51.252 |
7 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 0'58.628 |
8 | T・レオク | EST | TM | 1'07.701 |
9 | J・バラガン | ESP | Kawasaki | 1'20.422 |
10 | X・ブー | FRA | Kawasaki | 1'32.403 |
11 | S・シンプソン | GBR | Honda | 1'33.264 |
12 | K・デ・ディッカー | BEL | Honda | 2'21.106 |
13 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 2'21.701 |
14 | M・ヴァン・ダエレ | BEL | Honda | 2'29.347 |
15 | H・ブラッケ | NED | Yamaha | -1 Laps |
16 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | -1 Laps |
17 | T・チャーチ | GBR | CCM | -1 Laps |
18 | K・ウッツ | BEL | Kawasaki | -1 Laps |
19 | C・カンパーノ | ESP | Yamaha | -1 Laps |
20 | S・レインダース | NED | Suzuki | -1 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | KTM | 42'30.771 |
2 | M・ナグル | GER | KTM | 0'03.509 |
3 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 0'14.535 |
4 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'45.467 |
5 | T・レオク | EST | TM | 0'50.827 |
6 | S・フロサード | FRA | Yamaha | 1'13.243 |
7 | S・シンプソン | GBR | Honda | 1'33.494 |
8 | K・デ・ディッカー | BEL | Honda | 1'57.676 |
9 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 1'59.104 |
10 | M・ド・ルーバー | NED | Yamaha | 2'07.387 |
11 | M・ヴァン・ダエレ | BEL | Honda | 2'16.459 |
12 | X・ブー | FRA | Kawasaki | 2'42.447 |
13 | R・ゴンカルブス | POR | Honda | -1 Laps |
14 | J・バラガン | ESP | Kawasaki | -1 Laps |
15 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | -1 Laps |
16 | M・ウォークナー | AUT | KTM | -1 Laps |
17 | H・ブラッケ | NED | Yamaha | -1 Laps |
18 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | -1 Laps |
19 | M・ポティセク | FRA | Kawasaki | -1 Laps |
20 | S・ティアイネン | FIN | Kawasaki | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | KTM | 466 |
2 | C・ドゥサル | Suzuki | 414 |
3 | S・フロサード | Yamaha | 403 |
4 | E・ボブリシェブ | Honda | 369 |
5 | M・ナグル | KTM | 349 |
6 | R・ゴンカルブス | Honda | 309 |
7 | D・フィリッパーツ | Yamaha | 308 |
15 | A・ボアシエール | Yamaha | 146 |
19 | M・ド・ルーバー | Yamaha | 55 |
20 | C・カンパーノ | Yamaha | 54 |
22 | J・ドゥーガン | Yamaha | 26 |
25 | M・モンニ | Yamaha | 19 |
27 | H・ブラッケ | Yamaha | 16 |
35 | L・コレイア | Yamaha | 7 |
40 | R・ニガード | Yamaha | 3 |
46 | K・リンドストローム | Yamaha | 2 |
48 | A・ロザノ | Yamaha | 1 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 491 |
2 | Yamaha | 448 |
3 | Suzuki | 424 |
4 | Honda | 395 |
5 | Kawasaki | 299 |
6 | TM | 198 |
7 | CCM | 4 |
8 | Aprilia | 1 |
COMMENT
S・フロサード選手談(4位/6位:総合5位)
「他の多くのライダーと同じで僕も疲れた! 第1ヒートは良いレースができた。すごく集中していたし、楽にライディングすることができた。コースをうまく使え、楽しめた。最終ラップ、ゴンカルブスがあれほど自分に接近していたことに気づかないというミスを冒して、せっかくのレースをがっかりするカタチで終えることになってしまった。第2ヒートはスタートが悪くて、カイローリとドゥサルが前を走っているのを見て序盤はハードにプッシュした。自分のエネルギーをどうにか集めて、5位以内でゴールしたかったんだけど、ものすごくハードなレースだった。僕は過去にあんなコースを見たことがない。モトクロスというより、むしろエンデューロのコースのようだった。ものすごくキツかった。全体としてはうまく行ったと思う」
D・フィリッパーツ選手談(7位/9位:総合8位)
「疲れた! 今週は脚の怪我のせいで、バイクに乗る、乗らないどちらにしても本格的なトレーニングができなかった。脚に負担をかけ過ぎないようにしたことと、バンプがかなり多かったので今日はすごくハードだった。ゴンカルブスは今日は不運だったけど、それが僕には世界選手権ポイントで有利に働いた。それとこれからのコース、ロケット、英国、それにフェルモは自分にとって良いコースだと思う。運が向いてくることに期待だ! 脚は来週には良くなると思う。今週末は筋肉をあまり使うことができなかったけど、次のロケットではもっと楽に行けると期待している。第2ヒートはコースが信じられないほどで、一部の区間ではアクセルを開けることができないくらいだった。9位というのは良い結果ではないけど、怪我のことを考えればそれほどわるくもない」
A・ボアシエール選手談(13位/18位:総合16位)
「すごくハードなGPだったし、各レースとも自分の体力がこれ以上は無理というところまでベストを尽くした。第1ヒートには満足しているけど、第2ヒートはコースがいっそうラフでバンピーになった。ただレースを完走したいという自分が望んだところに行けた」