モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.09 7月10日 ドイツ
RACE DATA
■大会名称:2011モトクロス世界選手権第9戦ドイツGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2011年7月10日(日)
■開催地:トイチェンタル
■周回数:第1ヒート=19周、第2ヒート=19周
■天候:晴れ
■観客数:40,000人
REPORT
フロサードが第1ヒートで3位
FIM世界選手権第9戦ドイツGP、モンスターエナジー・ヤマハからファクトリーYZ450FMを駆り、S・フロサードが第1ヒートで3位フィニッシュを果たした。
緩い登りと下りで構成されるサーキットに、2つのセクションが新たに加えられた他、スピードを落とし、良好な流れを促進させるために小さな変更も施された。そして、土曜日と日曜日朝のソフトな路面がわだちを作り出したが、狭いこのコースは依然として追い抜きが難しいコースであることに変わりはなかった。
第2ヒート、フロサードはスタートゲードにヒットし、残念ながら今年5回目の総合結果での表彰台を狙うことはできなかった。土曜日の転倒の後、軽い頭痛が残っていたフロサードは、100%の走りができなかった。さらに追い上げの最中にバイクをストールさせるミスも冒したことから、15位でゴールするのが精一杯で、総合結果は8位にとどまった。
D・フィリッパーツは運に見放された。2007年にMX1グランプリ初優勝をこの地で挙げているフィリッパーツだが、第1ヒートでリアブレーキのトラブルに見舞われ、9位でフィニッシュラインを通過した。第2ヒートではフロサードが原因のゲートのトラブルに巻き込まい8位でゴール、総合成績は9位となった。
A・ボアシエールは第1ヒートで転倒。大きく遅れを喫することになった。第2ヒートでは14位でゴールした。
フロサードはMX1選手権ランキングで現在3位に就けており、トップのA・カイローリ(KTM)とは40ポイント差。フィリッパーツはトップ5と32ポイント差の6位。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 39'44.894 |
2 | A・カイローリ | ITA | KTM | 0'04.021 |
3 | S・フロサード | FRA | Yamaha | 0'05.673 |
4 | M・ナグル | GER | KTM | 0'06.777 |
5 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'22.381 |
6 | K・デ・ディッカー | BEL | Honda | 0'25.319 |
7 | R・ゴンカルブス | POR | Honda | 0'40.536 |
8 | J・バラガン | ESP | Kawasaki | 0'48.745 |
9 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 0'51.773 |
10 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 0'54.969 |
11 | S・シンプソン | GBR | Honda | 1'01.511 |
12 | D・グァルネリ | ITA | Kawasaki | 1'04.533 |
13 | X・ブー | FRA | Kawasaki | 1'05.813 |
14 | M・ド・ルーバー | NED | Yamaha | 1'07.139 |
15 | T・レオク | EST | TM | 1'08.563 |
16 | G・アランダ | FRA | Kawasaki | 1'29.774 |
17 | M・シファー | GER | Suzuki | 1'48.732 |
18 | M・ウォークナー | AUT | KTM | 1'50.955 |
19 | B・アンダーソン | GBR | Honda | 2'15.457 |
20 | G・シュミディンガー | AUT | Honda | 2'19.262 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 39'48.006 |
2 | A・カイローリ | ITA | KTM | 0'03.710 |
3 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'21.504 |
4 | R・ゴンカルブス | POR | Honda | 0'27.394 |
5 | K・デ・ディッカー | BEL | Honda | 0'32.547 |
6 | J・バラガン | ESP | Kawasaki | 0'36.851 |
7 | M・ナグル | GER | KTM | 0'38.614 |
8 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 0'41.565 |
9 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 1'08.997 |
10 | M・ド・ルーバー | NED | Yamaha | 1'19.049 |
11 | B・アンダーソン | GBR | Honda | 1'21.404 |
12 | S・シンプソン | GBR | Honda | 1'28.971 |
13 | G・アランダ | FRA | Kawasaki | 1'31.379 |
14 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 1'43.755 |
15 | S・フロサード | FRA | Yamaha | 1'56.738 |
16 | K・ウッツ | BEL | Kawasaki | 1'58.253 |
17 | X・ブー | FRA | Kawasaki | 1'59.586 |
18 | M・ウォークナー | AUT | KTM | 2'11.714 |
19 | G・シュミディンガー | AUT | Honda | -1 Laps |
20 | C・カンパーノ | ESP | Yamaha | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | KTM | 366 |
2 | C・ドゥサル | Suzuki | 348 |
3 | S・フロサード | Yamaha | 326 |
4 | E・ボブリシェブ | Honda | 294 |
5 | M・ナグル | KTM | 282 |
6 | D・フィリッパーツ | Yamaha | 250 |
14 | A・ボアシエール | Yamaha | 119 |
18 | C・カンパーノ | Yamaha | 45 |
20 | M・ド・ルーバー | Yamaha | 41 |
21 | J・ドゥーガン | Yamaha | 26 |
25 | M・モンニ | Yamaha | 19 |
30 | L・コレイア | Yamaha | 7 |
32 | H・ブラッケ | Yamaha | 6 |
39 | R・ニガード | Yamaha | 3 |
40 | K・リンドストローム | Yamaha | 2 |
47 | A・ロザノ | Yamaha | 1 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 391 |
2 | Yamaha | 371 |
3 | Suzuki | 356 |
4 | Honda | 315 |
5 | Kawasaki | 256 |
6 | TM1 | 46 |
7 | Aprilia | 1 |
COMMENT
S・フロサード選手談(3位/15位:総合8位)
「第1ヒートのスタートはそれほど悪くはなくて、いかに素早くアタックできたかに満足している。ナグル(KTM)をパスしようと長い間トライして、それからカイローリが現れた。ヒートの最後はナグルを捕らえようとすごくプッシュして、最終ラップに彼を抜くことができた。このレースは良かったけど、第2ヒートのスタートでゲートにヒットしてレースを台無しにしてしまった。最後尾まで落ちて挽回しようとしたけどバイクに乗ったフィーリングがあまり良くなかった。昨日、転倒して頭を打っているのでこの第2ヒートは疲労が出てしまった。挽回して行ったけど、その後でミスを冒してエンジンをストールさせてしまった。再スタートするために下り坂でバイクを押さなければならなくなり、結局15位。これはちょっと受け入れ難い。先週は両ヒートとも勝っているし、選手権でも詰めることができた。今回はグレンヘレンの時のように、ひとつのミスが大きな結果を招いてしまった」
D・フィリッパーツ選手談(9位/8位:総合9位)
「運は向いてこなかったよ! 第1ヒートではまたブレーキトラブルが発生してしまった。第2ヒートのスタートではスティーブン(フロサード)が隣でスタートした。彼はゲートにヒットして僕のゲートが降りなくなって、僕も捕まってしまった。できるかぎりのプッシュをして、何度かいいタイムを記録して8位まで上がることができた。コースはある面ではかなり楽で、そのためタイムがとても接近していた。今日はたくさんのライダーがいて、まるでモトクロス・オブ・ネイションズのようだった」
A・ボアシエール選手談(NP/14位:総合17位)
「疲れてしまって、あまりいい感じではなかったね。第1ヒートでは転倒して再スタートするまでにすごく時間がかかってしまった。第2ヒートは、結果はまあまあだった。今はエネルギーを回復するために数日休むことが必要だ。ラトビアではもっと良くなるといいんだけど」