モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.08 7月3日 スウェーデン
RACE DATA
■大会名称:2011モトクロス世界選手権第8戦スウェーデンGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2011年7月3日(日)
■開催地:ウッデバラ
■周回数:第1ヒート=21周、第2ヒート=20周
■天候:変わりやすい天気
■観客数:24,000人
REPORT
フロサードが両ヒート制し、シーズン2勝目を獲得
モンスターエナジー・ヤマハのS・フロサードがYZ450FMを駆り、ウッデバラで行われたスウェーデン・グランプリで両ヒートを制し、見事 "完全優勝" を果たした。フロサードの優勝は今季2度目。
全15戦で争われる選手権は1週間のブレークの後、スカンジナビアに移動。第8戦として開催され、今後グランプリは3連戦となる。開催サーキット、ウッデバラは曇り空が覆っていたが、日差しもこぼれ、さらに土曜日、日曜日の早朝には雨も落ちた。
サーキットのレイアウトはいくつか変更が施され、表土はほとんど固さがなく、滑りやすくなっている。
2010年、MX2で自身初勝利をここで挙げているフロサードは、両ヒートとも良いスタートを切り、第1ヒート開始時に起こったA・カイローリ(KTM)の第2コーナーでの転倒に幸運にも巻き込まれることはなく、ほぼレース全体に渡ってE・ボブリシェブ(ホンダ)の後方でチャンスを待った。そしてフィニッシュまで残り2周となったところでボブリシェブを抜き去り、チェッカーフラッグを受けた。
第2ヒートではスタートからフィニッシュまでレースをリードし、追いすがるカイローリとの差を悠々とコントロールし、1位でゴール。
チームメイトのD・フィリッパーツは不運にも第1ヒートで飛んできた岩によってフロントブレーキが効かなくなり、リアブレーキだけでレースを戦わなければならなかった。第2ヒートはフロサードと並んで見事なスタートを決めた後、3選手を抜き去って3位でゴールした。
A・ボアシエールは第1ヒートは11位、第2ヒート15位で総合12位となった。
ポイントランキングではフロサードは現在3位に就けているが、トップとはわずか22ポイント差。フィリッパーツは6位。また、ボワシェールは14位。コンストラクターランキングではヤマハはわずか9ポイント差の2位に就けている。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | S・フロサード | FRA | Yamaha | 40'31.725 |
2 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 0'03.878 |
3 | X・ブー | FRA | Kawasaki | 0'19.528 |
4 | K・デ・ディッカー | BEL | Honda | 0'22.934 |
5 | A・カイローリ | ITA | KTM | 0'26.510 |
6 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 0'28.680 |
7 | M・ナグル | GER | KTM | 0'31.095 |
8 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'44.450 |
9 | R・ゴンカルブス | POR | Honda | 0'46.533 |
10 | G・アランダ | FRA | Kawasaki | 0'52.804 |
11 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 0'59.844 |
12 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 1'02.229 |
13 | M・シファー | GER | Suzuki | 1'10.677 |
14 | T・レオク | EST | TM | 1'14.519 |
15 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 1'21.966 |
16 | C・カンパーノ | ESP | Yamaha | 1'50.069 |
17 | L・レオンス | FRA | KTM | -1 Laps |
18 | R・ニガード | NOR | Yamaha | -1 Laps |
19 | M・ウォークナー | AUT | KTM | -1 Laps |
20 | I・ステインベルグス | LVA | Honda | -1 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | S・フロサード | FRA | Yamaha | 38'56.345 |
2 | A・カイローリ | ITA | KTM | 0'09.943 |
3 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 0'15.445 |
4 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 0'21.117 |
5 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 0'23.148 |
6 | K・デ・ディッカー | BEL | Honda | 0'25.636 |
7 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'27.171 |
8 | R・ゴンカルブス | POR | Honda | 0'30.203 |
9 | J・バラガン | ESP | Kawasaki | 0'32.776 |
10 | M・ナグル | GER | KTM | 0'33.844 |
11 | X・ブー | FRA | Kawasaki | 0'34.529 |
12 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 1'04.152 |
13 | D・グァルネリ | ITA | Kawasaki | 1'07.660 |
14 | M・シファー | GER | Suzuki | 1'08.842 |
15 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 1'14.529 |
16 | S・シンプソン | GBR | Honda | 1'23.236 |
17 | M・ウォークナー | AUT | KTM | 1'49.485 |
18 | C・カンパーノ | ESP | Yamaha | -1 Laps |
19 | K・リンドストーム | SWE | Yamaha | -1 Laps |
20 | L・レオンス | FRA | Aprilia | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | KTM | 322 |
2 | C・ドゥサル | Suzuki | 312 |
3 | S・フロサード | Yamaha | 300 |
4 | M・ナグル | KTM | 250 |
5 | E・ボブリシェブ | Honda | 244 |
6 | D・フィリッパーツ | Yamaha | 225 |
14 | A・ボアシエール | Yamaha | 112 |
17 | C・カンパーノ | Yamaha | 44 |
20 | J・ドゥーガン | Yamaha | 26 |
21 | M・ド・ルーバー | Yamaha | 23 |
23 | M・モンニ | Yamaha | 19 |
31 | L・コレイア | Yamaha | 7 |
32 | H・ブラッケ | Yamaha | 6 |
38 | R・ニガード | Yamaha | 3 |
39 | K・リンドストーム | Yamaha | 2 |
46 | A・ロザノ | Yamaha | 1 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 347 |
2 | Yamaha | 338 |
3 | Suzuki | 320 |
4 | Honda | 265 |
5 | Kawasaki | 228 |
6 | TM | 140 |
7 | Aprilia | 1 |
COMMENT
S・フロサード選手談(1位/1位:総合1位)
「再び勝てて、気分はすごくいい。このサーキットは滑りやすく、難しいけど好きだね。集中力を保って、落ち着いたライディングをするように務めた。楽なレースではなかったけど、スタートが良かったことが寄与したよ。第1ヒートのスタートはラッキーだった。というのもほとんどアントニオと絡みそうだったし、実際、肩がぶつかっている。手の怪我のために、コンスタントに走るのが大変だったけど、手はどんどん良くなっている。この週末に向けてバイクにいくつか小さな変更を施したんだけど、YZ450FMのフィーリングはすごく良かった。第2ヒートではカイローリが速かったけど、僕は序盤にハードにプッシュしたんだ。彼が終盤に向けて強くなるのは分かっていたからね」
D・フィリッパーツ選手談(15位/3位:総合8位)
「第2ヒートは良かった。3位を争っていたデ・ディッカー(ホンダ)に一時パスされたけど、我慢した。彼が40分フルに走れる状態ではないことがわかっていたからね。今日は僕の日ではなかった。ここは僕好みのサーキットではないし、この週末を通してグリップを見つけるのに苦労した。第1ヒートはブレーキトラブルで、レースを戦うのが本当に厳しかった。今日、表彰台も狙えたと感じてはいるけど、モトクロスとはこういうこともあり得るもの。次のレースがもっと良くなることを期待しているよ」