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レース情報

モトクロス世界選手権 MXGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.04 5月22日 ブラジル

RACE DATA

■大会名称:2011モトクロス世界選手権第4戦ブラジルGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2011年5月22日(日)
■開催地:インダイアツーバ
■周回数:第1ヒート=20周、第2ヒート=20周
■天候:晴れ
■観客数:26,000人

REPORT

フィリッパーツが今季初の総合優勝!

モトクロス世界選手権第4戦ブラジルGPがインダイアツーバで開催された。26,000人のファンで埋め尽くされた決勝では、モンスターエナジー・ヤマハ・チームのD・フィリッパーツが両ヒートで大接戦を展開した末、見事勝利を飾った。

今回はブラジルが会場となり、2週連続ヨーロッパ以外での開催となったグランプリ。コースは、サンパウロの北1時間という位置にあり、短くコンパクトなレイアウトで、かつ高温多湿のコンディションとなりライダーにとって厳しいものとなった。

その中でヤマハ勢は、土曜日の予選ヒートから気を吐いた。序盤をフロサードがリードすると、中盤からはフィリッパーツがレースをコントロール。昨年のイタリアGP以来のポールポジションを奪った。

迎えた決勝第1ヒートは、フィリッパーツとフロサールはともに好スタートを決め、これにA・カイローリ(KTM)、C・ドゥサル(スズキ)が加わってトップ争いを展開する。序盤はカイローリが先行、中盤に入りフロサードがトップに立つも、後半に入り再びカイローリがトップを奪いそのままフィニッシュ。2位はフロサードとフィリッパーツ、ドゥサルの争いとなるが、フィリッパーツがフロサードかわして2位、ドゥサルがミスで後退しフロサードが3位でゴールとなった。

午後の第2ヒートでは、第1ヒートの顔ぶれに、S・ラモン(スズキ)が加わって好バトルが見られた。序盤はカイローリがトップをキープ。その後ドゥサルがトップとなるが、またしてもミスで後退すると、その直後にフィリッパーツが先頭に立ってレースをコントロール。残り2周となったところでカイローリが背後に迫りプレッシャーをかけるが、フィリッパーツは最終ラップに最速ラップタイムを記録してこれを退け優勝。総合成績では、カイローリと同ポイントとなったが第2ヒートの結果によりフィリッパーツが総合優勝となり、今シーズン2度目のポディウムに立った。
一方のフロサードは、序盤は3番手をキープしていたが、その後アメリカGPで負傷した親指の影響が出て後退し5位でゴール。総合成績ではドゥサル同点となったが第2ヒートの結果によって3位入賞を逃した。

A・ボアシエールはトップ10入りを目指したが、第1ヒートは12位。第2ヒートでは激しく転倒して肩を痛めてしまった。また、YZ450Fを駆る2010年MX3のチャンピオンであるC・カンパーノが、第1ヒートのスタートで並み居るファクトリーマシンを抑えてホールショットを奪った。しかし残念ながらカンパーノは先週グレンヘレンで転倒した際の手の負傷により完走は果たせず、第2ヒートも断念せざるを得なかった。

ランキングでは、フィリッパーツとフロサードがそれぞれ4位と5位、ボアシエールが12位につけている。次回のフランスGP(フロサールとボワシエールにとって母国グランプリ。加えてボアシエールは2005年の第1ヒートを制している)は2週間後、サン・ジャン・ダンジェリーで行われる。その後、グランプリはスペイン、ポルトガルと3週連続開催となる。

RESULT Race.1

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 A・カイローリ ITA KTM 39’14.114
2 D・フィリッパーツ ITA Yamaha 0’02.121
3 S・フロサード FRA Yamaha 0’12.140
4 C・ドゥサル BEL Suzuki 0’17.508
5 M・ナグル GER KTM 0’24.048
6 K・デ・ディッカー BEL Honda 0’33.108
7 S・ラモン BEL Suzuki 0’35.392
8 E・ボブリシェブ RUS Honda 0’38.190
9 X・ブー FRA Kawasaki 0’39.471
10 R・ゴンカルブス POR Honda 0’52.877
11 K・ストライボス BEL Suzuki 0’56.486
12 A・ボアシエール FRA Yamaha 1’04.899
13 S・シンプソン GBR Honda 1’14.505
14 G・アランダ FRA Kawasaki 1’15.546
15 A・バルビ BRA Kawasaki 1’43.697
16 M・モンニ ITA Yamaha 1’45.204
17 J・バラガン ESP Kawasaki 1’47.642
18 M・ド・ルーバー NED Yamaha 1’52.683
19 T・レオク EST TM 1’57.833
20 R. カストロ CRC Honda -1 Laps

RESULT Race.2

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 D・フィリッパーツ ITA Yamaha 39’52.654
2 A・カイローリ ITA KTM 0’01.944
3 S・ラモン BEL Suzuki 0’24.845
4 C・ドゥサル BEL Suzuki 0’29.849
5 S・フロサード FRA Yamaha 0’34.546
6 M・ナグル GER KTM 0’36.320
7 K・ストライボス BEL Suzuki 0’37.526
8 X・ブー FRA Kawasaki 0’38.436
9 J・バラガン ESP Kawasaki 0’51.306
10 K・デ・ディッカー BEL Honda 0’59.566
11 E・ボブリシェブ RUS Honda 1’03.958
12 T・レオク EST TM 1’37.014
13 R・ゴンカルブス POR Honda 1’39.467
14 M・ド・ルーバー NED Yamaha 2’02.334
15 M・モンニ ITA Yamaha 2’16.173
16 G・アランダ FRA Kawasaki -1 Laps
17 R・カストロ CRC Honda -1 Laps
18 S・シンプソン GBR Honda -1 Laps
19 J. P・シルバ BRA Honda -1 Laps
20 L. コレア ARG Kawasaki -1 Laps

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 C・ドゥサル Suzuki 164
2 M・ナグル KTM 153
3 A・カイローリ KTM 151
4 D・フィリッパーツ Yamaha 138
5 S・フロサード Yamaha 132
6 E・ボブリシェブ Honda 110
12 A・ボアシエール Yamaha 60
17 J・ドゥーガン Yamaha 26
18 M・ド・ルーバー Yamaha 23
21 C・カンパーノ Yamaha 16
22 M・モンニ Yamaha 13
35 H・ブラッケ Yamaha 1

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 KTM 176
2 Suzuki 166
3 Yamaha 164
4 Honda 125
5 Kawasaki 106
6 TM 59

COMMENT

D・フィリッパーツ選手談(2位/1位:総合優勝)

「勝ててすごくうれしいし、昨年のブラジルでも良い戦いができていたので自分にとって特別なところになっている。昨年と同様、アントニオ(カイローリ)と同ポイントとなったけど、今回は勝てたのでうれしいよ。第2ヒート中盤にラインを変えて大きくプッシュした。アントニオは速かったし、彼が来るのはわかっていたけど、コースの先を見てライディングに集中した。それで最速ラップを最終ラップに出すことができた。次のフランスは2005年に僕が初めて勝ったグランプリで、昨シーズンも勝った。だからこのレースに向けてモチベーションは高まっている」

S・フロサード選手談(3位/5位:総合4位)

「第1ヒートはカイローリとフィリッパーツと好バトルができたので良かったし、とても楽しかった。第2ヒートはすごく良いスタートを決めたけど、フィリッパーツの方が速かった。中盤になると親指の痛みが激しくなり、的確なブレーキングができずラモンとドゥサルを先行されて5位でレースを終えた。表彰台に近いところにいたのでがっかりだ」

A・ボアシエール選手談(12位/29位:総合18位)

「はじめはOKだったけど、コースはハードで難しかった。第1ヒートは12位で、第2ヒートではバラガンのバイクに接触するまではトップ10内を走っていた。転倒したときは少しの間、息ができなかったし、肩を傷めてしまい、再走できる状態ではなかった。今週はハードにやってきたのでこれにはがっかり。フランスではうまくいくようにがんばるよ」

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