モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.03 5月15日 アメリカ
RACE DATA
■大会名称:2011モトクロス世界選手権第3戦アメリカGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2011年5月15日(日)
■開催地:グレンヘレン
■周回数:第1ヒート=13周、第2ヒート=14周
■天候:変わりやすい天気
■観客数:22,000人
REPORT
フィリッパーツが総合6位
FIMモトクロス世界選手権第3戦アメリカGPで、モンスターエナジー・ヤマハのライダー2選手がトップ10以内に入った。D・フィリッパーツはYZ450FMを駆って6位となり、A・ボアシエールがMX1で自己ベストとなる9位に入った。第2戦を終えてライダーランキングトップだったS・フロサードは両ヒートで転倒を喫して18位にとどまった。
カリフォルニアにあるグレンヘレンサーキットは、今世紀で2度目となるアメリカでのGP開催に向けて、2011年に一部変更が行われた。GP開催サーキットとしては最も長いレイアウトのコースには新しいコーナーが設けられ、平均速度を下げる試みがなされた。
日曜日朝に激しく雨が降ったため、泥が深く、滑りやすいコンディションとなった。それでも強風が午後までにコースを乾かし、コンディションはドライでバンピーなものに変化した。
フィリッパーツは両ヒートともスタートで出遅れてしまう。第1ヒートではいつも通りの激しい追い上げを見せて5位に入ったが、第2ヒートでは波打つような路面に手こずり9位でゴール。
ボアシエールは第1ヒートのスタート・ストレートで飛び出してホールショットを奪うとトップ10以内を力走し、7位でゴールする健闘を見せた。第2ヒートでは12位でゴールし、総合成績ではYZ450FMに乗って過去最高の9位でレースを終えた。
フロサードは第2戦オランダGPで手にしたレッドプレートを維持することができなかった。フロサードはスタートで出遅れ、7位につけていたが最終ラップにミスをおかして3つポジションを落として10位でレースを終えた。第2ヒートでは1周目にA・カイローリ(KTM)と接触して大きく順位を落としてしまう。その後トップ15を目指すが、再びスリップ。バイクにダメージを受けて終盤にリタイアを余儀なくされた。
フロサードとフィリッパーツはランキングでそれぞれ4位、5位につけており、その差は5ポイント。フロサードは1位のC・ドゥサル(スズキ)と32ポイント差でボアシエールは13位につけている。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 41’30.376 |
2 | A・カイローリ | ITA | KTM | 0’02.908 |
3 | M・ナグル | GER | KTM | 0’45.473 |
4 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 0’51.224 |
5 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 0’57.603 |
6 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 1’03.102 |
7 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 1’20.482 |
8 | C・クレイグ | USA | Honda | 1’21.415 |
9 | J・バラガン | ESP | Kawasaki | 1’36.743 |
10 | S・フロサード | FRA | Yamaha | 1’48.422 |
11 | J・ドゥーガン | GBR | Yamaha | 1’51.204 |
12 | R・ゴンカルブス | POR | Honda | 1’56.836 |
13 | D・グァルネリ | ITA | Kawasaki | 1’58.930 |
14 | X・ブー | FRA | Kawasaki | 1’59.880 |
15 | T・レオク | EST | TM | 2’01.293 |
16 | S・シンプソン | GBR | Honda | 2’02.042 |
17 | G・アランダ | FRA | Kawasaki | 2’39.358 |
18 | C・カンパーノ | ESP | Yamaha | -1 Laps |
19 | M・モンニ | ITA | Yamaha | -1 Laps |
20 | H・ブラッケ | NED | Yamaha | -1 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 43’24.372 |
2 | M・ナグル | GER | KTM | 0’01.561 |
3 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 0’11.515 |
4 | R・ゴンカルブス | POR | Honda | 0’12.887 |
5 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 0’20.108 |
6 | S・シンプソン | GBR | Honda | 0’30.121 |
7 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 0’34.060 |
8 | J・バラガン | ESP | Kawasaki | 0’35.550 |
9 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 0’52.794 |
10 | X・ブー | FRA | Kawasaki | 0’56.262 |
11 | A・カイローリ | ITA | KTM | 0’59.793 |
12 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 1’14.020 |
13 | C・クレイグ | USA | Honda | 1’25.635 |
14 | G・アランダ | FRA | Kawasaki | 1’28.691 |
15 | T・レオク | EST | TM | 1’30.396 |
16 | D・グァルネリ | ITA | Kawasaki | 2’26.628 |
17 | J・ドゥーガン | GBR | Yamaha | 2’36.874 |
18 | W・ペイク | USA | Kawasaki | 2’41.647 |
19 | C・カンパーノ | ESP | Yamaha | 2’43.992 |
20 | K・デ・ディッカー | BEL | Honda | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | C・ドゥサル | Suzuki | 128 |
2 | M・ナグル | KTM | 122 |
3 | A・カイローリ | KTM | 104 |
4 | S・フロサード | Yamaha | 96 |
5 | D・フィリッパーツ | Yamaha | 91 |
6 | R・ゴンカルブス | Honda | 89 |
13 | A・ボアシエール | Yamaha | 51 |
17 | J・ドゥーガン | Yamaha | 26 |
19 | C・カンパーノ | Yamaha | 16 |
20 | M・ド・ルーバー | Yamaha | 13 |
28 | M・モンニ | Yamaha | 2 |
32 | H・ブラッケ | Yamaha | 1 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | KTM | 129 |
2 | Suzuki | 128 |
3 | Yamaha | 117 |
4 | Honda | 99 |
5 | Kawasaki | 81 |
6 | TM | 48 |
COMMENT
D・フィリッパーツ選手談(5位/9位:総合6位)
「ここでのレースとしては昨年よりも良かったけど、今日はスタートに問題があった。両ヒートともハードにプッシュし、第1ヒートは若干運に助けられたけど、第2ヒートは最初に大きく離されてしまった。今日の結果は望んだものではないけど、ここでできる最高のものだった。コースはジャンプとバンプがたくさんあって難しく、一部の場所では危険ですらあった。来週はもっと良くなることを期待している」
S・フロサード選手談(10位/23位:総合18位)
「僕のウイークエンドじゃなかったね。第1ヒートはスタートがわるく、良いフィーリングが得られなかった。順位を挽回して7位に届くようにトライしたけど、最終ラップにミスを冒して転倒してしまった。第2ヒートでもスタートは良くなくて、カイローリのミスで彼にぶつかってしまい2人とも転倒してしまった。挽回すべくハードにプッシュしたけど、プッシュし過ぎたのか、また転んでハンドルバーを壊してしまった。ポイントか稼ぐことを目指したけど、かなわなかった」
A・ボアシエール選手談(7位)/12位:総合9位)
「初めて総合トップ10に入れたのだから今日はすごくうれしいよ。第1ヒートはホールショットを決めて、これは完璧だった。それからMX1の結果としてはこれまでで最高の7位に入った。第2ヒートのスタートはあまり良くなかったけど、12位まで挽回したのでOKだった。バイクは素晴らしく、スタート・ストレートでのパワーはまさにクレージーだよ! 僕らはみんな良い結果を得るためにモチベーションが上がっているよ」