モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.02 4月25日 オランダ
RACE DATA
■大会名称:2011モトクロス世界選手権第2戦オランダGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2011年4月25日(月)
■開催地:ファルケンスワルト
■サーキット全長:1750
■周回数:第1ヒート=20周、第2ヒート=19周
■天候:晴れ
■観客数:35,000人
REPORT
フロサードがランキングトップに浮上
フィリッパーツは3位で今季初の表彰台!
モンスターエナジー・ヤマハ・チームのS・フロサードが、晴天に恵まれたファルケンスワルトで鎖骨じん帯の痛みを押して総合4位を獲得。これによりフロサードは、YZ450FMでの参戦2戦目にしてランキング2位と5ポイント差¥でトップに立ちレッドプレートを掲げた。また、チームメイトのD・フィリッパーツは、3位に入り昨年のブラジルGP以来となる表彰台に立った。
イースターホリデイに開催された世界選手権第2戦には35,000人の観客が詰めかけた。ポールポジションを目指した予選で転倒を喫したフロサードは、決勝当日朝のウォームアップ走行で痛みを覚え、両ヒートへの参加も危ぶまれた。しかしテーピングなどで処置をしたフロサールは、両ヒートとも見事なスタートを決めトップグループでレースを進めた。第1ヒートではA・カイローリ(KTM)とトップ争いを演じた末、2位でゴール。続く第2ヒートは残り2周となったところでフィニッシュラインのジャンプでスリップしてフェンスに接触。5位でチェッカーフラッグを受け、3位表彰台に後一歩届かなかった。
フィリッパーツは第1ヒート序盤では3番手争いを展開するも5番手から浮上できなかったが、それでも後半に順位を上げて4位でゴールした。第2ヒートでは1周目からプッシュしてトップ争いを展開。フロサールの不運もあり、3位でゴールし今季初の表彰台に立った。
モンスターエナジー・ヤマハ3人目のライダー、A・ボアシエールは第1ヒートのスタート時に転倒を喫し、両ヒートをそれぞれ15位と13位で終え、総合13位となった。
シーズン序盤のランキングでトップに立つフロサード。MX1でフランス人ライダーがトップに立ったのは最近6年間で初となる。なおフィリッパーツは22ポイント差で5位につけている。
モンスターエナジー・ヤマハ・チームは2週連続開催となるUSAとブラジルの両グランプリに向かう。次戦アメリカGPは5月15日、カリフォルニア州グレンヘレンで開催される。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | ITA | KTM | 40'49.442 |
2 | S・フロサード | FRA | Yamaha | 0'06.303 |
3 | M・ナグル | GER | KTM | 0'10.631 |
4 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 0'34.320 |
5 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'43.305 |
6 | R・ゴンカルブス | POR | Honda | 0'43.485 |
7 | K・デ・ディッカー | BEL | Honda | 0'57.195 |
8 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 0'59.698 |
9 | T・レオク | EST | TM | 1'02.322 |
10 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 1'23.387 |
11 | M・ド・ルーバー | NED | Yamaha | 1'46.265 |
12 | D・グァルネリ | ITA | Kawasaki | 1'49.054 |
13 | M・バー | GBR | KTM | 1'50.558 |
14 | J・バラガン | ESP | Kawasaki | 1'57.099 |
15 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 2'01.533 |
16 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | -1 Laps |
17 | X・ブー | FRA | Kawasaki | -1 Laps |
18 | J・ドゥーガン | GBR | Yamaha | -1 Laps |
19 | B・タウンレイ | NZL | Kawasaki | -1 Laps |
20 | S・シンプソン | GBR | Honda | -1 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | M・ナグル | GER | KTM | 39'21.653 |
2 | A・カイローリ | ITA | KTM | 0'14.447 |
3 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 0'22.047 |
4 | R・ゴンカルブス | POR | Honda | 0'27.150 |
5 | S・フロサード | FRA | Yamaha | 0'44.569 |
6 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'53.640 |
7 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 1'09.411 |
8 | K・デ・ディッカー | BEL | Honda | 1'15.250 |
9 | T・レオク | EST | TM | 1'21.478 |
10 | J・バラガン | ESP | Kawasaki | 1'25.000 |
11 | D・グァルネリ | ITA | Kawasaki | 1'33.523 |
12 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 1'38.859 |
13 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 1'53.340 |
14 | X・ブー | FRA | Kawasaki | -1 Laps |
15 | G・クリスティノブ | EST | Kawasaki | -1 Laps |
16 | M・ウォークナー | AUT | KTM | -1 Laps |
17 | S・シンプソン | GBR | Honda | -1 Laps |
18 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | -1 Laps |
19 | J・ドゥーガン | GBR | Yamaha | -1 Laps |
20 | S・ティアイネン | FIN | Kawasaki | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | S・フロサード | Yamaha | 85 |
2 | M・ナグル | KTM | 80 |
3 | C・ドゥサル | Suzuki | 78 |
4 | A・カイローリ | KTM | 72 |
5 | D・フィリッパーツ | Yamaha | 63 |
6 | R・ゴンカルブス | Honda | 62 |
15 | A・ボアシエール | Yamaha | 28 |
17 | M・ド・ルーバー | Yamaha | 13 |
18 | J・ドゥーガン | Yamaha | 12 |
19 | C・カンパーノ | Yamaha | 11 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 89 |
2 | KTM | 85 |
3 | Suzuki | 78 |
4 | Honda | 64 |
5 | Kawasaki | 56 |
6 | TM | 36 |
COMMENT
D・フィリッパーツ選手談(4位/3位:総合3位)
「ラインが毎ラップ変化し、その度に2、3秒ロスをしそうで厳しい戦いになった。第1ヒートではスタートでリラックスし過ぎて失敗したので第2ヒートははじめからプッシュした。表彰台に戻れてすごくうれしいし、こういう結果を得るために僕らはみんながんばったんだ」。
S・フロサ-ル選手談(2位/5位:総合4位)
「レッドプレートを手にしてすごくうれしい。昨日転倒して鎖骨の痛みが激しかったし、ライディングをするのが難しかったのでなおさらだ。今朝のウォームアップ走行は走れなかった。でもドクターとトレーナーと相談して、マッサージを受けてテーピングをしてもらいレースにトライすることした。第1ヒートのスタートはすごくうまく決まって、その後はかなり集中することができた。目標は次のヒートで4位にとどまり、表彰台に立つことだったが、ジャンプの後、ハンドルから手が滑って転倒してしまった。それでもどうにか5位でゴールできたし、サンドコースのグランプリの後にレッドプレートを手にしたのだから気分は最高だ。自分には450の方がここでは楽に乗れた。バイクを楽に扱うことができたし、今日のレースではバイクのフィーリングがすごく良かった」。
A・ボアシエール選手談(15位/13位:総合13位)
「今日は厳しいレースとなりトップ10内に入れなかった。第1ヒートでは第2コーナーで転倒してしまい、挽回するのが大変で15位。第2ヒートは少し良くて13位。でもこちらの方が疲れた。コースはものすごくバンピーだった。アメリカでのGPではもっと良い成績が挙げられるようにがんばる」