モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.01 4月10日 ブルガリア
RACE DATA
■大会名称:2011モトクロス世界選手権第1戦ブルガリアGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2011年4月10日(日)
■開催地:セブリエボ
■周回数:第1ヒート=20周、第2ヒート=20周
■天候:曇り
■観客数:35,000人
REPORT
フロサードが開幕戦で総合2位
全15戦で争われる2011年モトクロス世界選手権のMX1クラス、第1戦のブルガリアGPはモンスターエナジー・ヤマハのS・フロサードにとって記憶に残る1戦となった。セブリエボ・サーキットで開催されたこのレースで、ファクトリーチームの "ルーキー" フロサードは第1ヒートを制して総合1位と同点で総合2位となった。
土曜日に行われた予選レース。フラットでハードな路面のサーキットでYZ450FMを巧みに操り、フロサードは1位となりポールポジションを獲得した。
決勝では35,000人を超える観客が見守る中、フロサードはスタート良く飛び出すと後続集団から抜け出し、第1ヒートを1位でゴール。シーズン最初のヒートを制するとともに、フロサード自身にとってこのクラスではヤマハ入りして初の勝利を挙げた。
第2ヒートはC・ドゥサル(スズキ)のトリッキーなチャレンジを受け、両選手の間でエキサイティングなバトルが展開されたが、フロサードは第1ヒート同様のスピードとパフォーマンスを見せる。優位にレースを進めるフロサードは終盤に入り、4秒のリードを築いたが、コーナー出口でトラクションを失い、スピン。すぐに再走したフロサードはドゥサル、J・バラガン(カワサキ)と競う。最終ラップにタイミングを誤り、攻め切れなかったフロサードは2位でゴール。第2ヒートの結果により1位と同ポイントながら総合2位となった。
フロサードがトップ争いを見せる一方、D・フィリッパーツは両ヒートともスタートで出遅れる。第1ヒートで激しい走りで4位まで順位を上げてゴール。第2ヒートではスタート直後の第1コーナーでバランスを崩し、大きく順位を落としてしまう。そこから果敢に追い上げた元世界チャンピオン、フィリッパーツは結局、14位まで挽回したところでチェッカーフラッグを受けた。総合成績は10位となった。
MX1でヤマハ入りしたもうひとりのライダー、A・ボアシエールは両ヒートをそれぞれ15位と13位で終え、総合13位となった。
モンスターエナジー・ヤマハは総合2位、10位、13位でMX1第1戦を終えた。第2戦オランダ・グランプリは2週間後のファルケンスワルトで開催される。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | S・フロサード | FRA | Yamaha | 38'47.398 |
2 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 0'08.004 |
3 | M・ナグル | GER | KTM | 0'19.535 |
4 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 0'23.876 |
5 | D・グァルネリ | ITA | Kawasaki | 0'42.423 |
6 | J・バラガン | ESP | Kawasaki | 0'44.452 |
7 | A・カイローリ | ITA | KTM | 0'48.293 |
8 | R・ゴンカルブス | POR | Honda | 0'49.798 |
9 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 0'55.906 |
10 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 1'04.730 |
11 | X・ブー | FRA | Kawasaki | 1'10.145 |
12 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 1'15.151 |
13 | S・シンプソン | GBR | Honda | 1'18.136 |
14 | J・ドゥーガン | GBR | Yamaha | 1'19.171 |
15 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 1'19.964 |
16 | C・カンパーノ | ESP | Yamaha | 1'46.669 |
17 | L・レオンス | FRA | KTM | -1 Laps |
18 | M・ド・ルーバー | NED | Yamaha | -1 Laps |
19 | Y・マーテンス | BEL | KTM | -1 Laps |
20 | G・シュミディンガー | AUT | Suzuki | -1 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・ドゥサル | BEL | Suzuki | 39'21.139 |
2 | S・フロサード | FRA | Yamaha | 0'01.222 |
3 | J・バラガン | ESP | Kawasaki | 0'13.352 |
4 | E・ボブリシェブ | RUS | Honda | 0'19.955 |
5 | R・ゴンカルブス | POR | Honda | 0'22.354 |
6 | M・ナグル | GER | KTM | 0'23.603 |
7 | K・ストライボス | BEL | Suzuki | 0'26.653 |
8 | X・ブー | FRA | Kawasaki | 0'30.906 |
9 | T・レオク | EST | TM | 0'33.340 |
10 | A・カイローリ | ITA | KTM | 0'33.861 |
11 | D・グァルネリ | ITA | Kawasaki | 0'41.968 |
12 | S・ラモン | BEL | Suzuki | 0'43.285 |
13 | A・ボアシエール | FRA | Yamaha | 0'47.818 |
14 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 0'50.648 |
15 | C・カンパーノ | ESP | Yamaha | 0'52.279 |
16 | S・シンプソン | GBR | Honda | 1'05.533 |
17 | K・デ・ディッカー | BEL | Honda | 1'36.201 |
18 | G・シュミディンガー | AUT | Honda | 1'39.491 |
19 | L・レオンス | FRA | KTM | -1 Laps |
20 | M・ウォークナー | AUT | KTM | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | C・ドゥサル | Suzuki | 47 |
2 | S・フロサード | Yamaha | 47 |
3 | M・ナグル | KTM | 35 |
4 | J・バラガン | Kawasaki | 35 |
5 | R・ゴンカルブス | Honda | 29 |
6 | E・ボブリシェブ | Honda | 27 |
10 | D・フィリッパーツ | Yamaha | 25 |
13 | A・ボアシエール | Yamaha | 14 |
16 | C・カンパーノ | Yamaha | 11 |
17 | J・ドゥーガン | Yamaha | 7 |
20 | M・ド・ルーバー | Yamaha | 3 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Suzuki | 47 |
2 | Yamaha | 47 |
3 | Kawasaki | 36 |
4 | KTM | 35 |
5 | Honda | 31 |
6 | TM | 12 |
COMMENT
S・フロサード選手談(1位/2位:総合2位)
「バイクのフィーリングはすごく良かったし、YZ450Fは僕に合っているね。第1ヒートのスタートはすごく良くて、数秒のリードを楽に奪うことができた。第2ヒートはスタートが良くなかったので、まるで違った。クレマン(ドゥサル)をパスして4秒リードしたんだけどミスを冒してしまった。体調がすごく良かったこともあって2位まで挽回できたし、優勝を狙うこともできた。勝ちたかったので、すごくハードにプッシュしたけど再びミスを冒してしまい、コンマ5秒ロスしてしまった。冬の間、ヤマハとともにハードワークを続けたのでアタマの中ではこのスピードで行けることはわかっていた」
D・フィリッパーツ選手談(4位/14位:総合10位)
「第1ヒートは良かったけど、第2ヒートのスタートで転倒した。リアが乱れてミスを冒してしまった。最後尾から再スタートして可能な限りハードにプッシュしたけど、タイムは第1ヒートのようには良くなかった。コースがすごくハードだったので、今日はトップ4以内でフィニッシュできれば充分だと思っていた。この場所は好きだけど、今日は速いライダーたちが居た。今はファルケンスワルトが楽しみだ。それとスタートを改善しなければならない」
A・ボワシェール選手談(15位/13位:総合13位)
「第1ヒートの1周目に転倒してしまった。高速コースなので挽回するのは難しかったし、どうがんばっても大きく違う結果を得ることは無理だった。第1ヒートで15位というのは良い結果ではないけど、ライディングはOKだった。第2ヒートはこれより良かったけど、終盤ごろにやや疲労を感じた。結果を見ると素晴らしくはないけど、ポイントを挙げることができたし、もっと上に行けるようにトライするよ」