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レース情報

モトクロス世界選手権 MXGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.09 6月21日 ドイツ

RACE DATA

■大会名称:2009モトクロス世界選手権第9戦ドイツGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2009年6月21日(日)
■開催地:ドイツ/トイチェンタル
■周回数:第1ヒート=19周、第2ヒート=19周
■天候:雨のち晴れ
■観客数:35,400人

REPORT

カイローリ、ドイツGPで今季3勝目

トイチェンタルで開催されたモトクロス世界選手権第9戦で、ヤマハ・レッドブル・デ・カルリのA・カイローリが自身28回目となる総合勝利を獲得した。YZ450Fを駆るカイローリは、第1ヒートでは2位、第2ヒートでは今季18ヒート中、7度目となる1位でゴール。MX1へのデビューイヤーとなる今年、3度目となる総合優勝を飾り、ランキングでもトップを堅持した。

高速でバンピーなトイチェンタルのコースには、35,000人を超える観客が集まった。午前中は曇りと雨という状況だったが、午後には天候が回復し、陽射しを取り戻して青空のもとでレースが行われた。

土曜日の予選、最終ラップでM・ナグル(KTM)をかわし、シーズン3度目のポールポジションを獲得したカイローリ。同時に、ヤマハ車がポールポジションを獲得したのは全9回中5度目となった。そのカイローリは第1ヒートでも同様に見事なパフォーマンスを披露。オープニングラップを3番手で終えたカイローリは、序盤にJ・コピンズをかわして2番手に浮上。その後、先行するナグルとの間にあった6秒近い差を詰めていき、終盤にはコンマ5秒にまで接近するも一歩及ばず、2位でゴールした。

続く第2ヒート、1周目はカイローリが2番手、ナグルがトップで終える。しかし今回は2周目にカイローリが先行すると、序盤からレースをコントロール。そのまま他を寄せつけることなくフィニッシュした。これによりカイローリは、2007年第14戦へのスポット参戦を含め、MX1出場10戦目にして4度目の総合優勝となった。

ヤマハ・モンスターエナジー・モトクロス・チームのD・フィリッパーツは、ハードな週末を過ごしたが、なんとかセットアップを決めて総合4位でレースを締めくくった。ディフェンディングチャンピオンのフィリッパーツは両ヒートともスタートで遅れ、そこからの追い上げを強いられた。そして、第2ヒートではチームメイトのコピンズ、そしてC・ドゥサル(ホンダ)との激しいバトルを展開し、両ヒートとも4位でフィニッシュした。

コピンズは、4月のブルガリアGPを制したライダーらしい走りを見せた。そのパワーとスタミナを回復したコピンズは両ヒートともまずまずのスタートを決め、それぞれ3位と5位でゴール。総合成績では5位となった。第1ヒートはエンジンストールに見舞われてポジションを落としたが、それでもトップ3を確保し、第2戦ブルガリアGP以来の3位を獲得した。第2ヒートではフィリッパーツ、ドゥサルとの激しいバトルを見せ、ドゥサルを最終ラップの最終2コーナーでかわして5位を奪うというドラマチックな展開でゴールした。

カイローリのチームメイト、T・レオクはまずまずの走りを見せ、各ヒートをそれぞれ6位と7位でゴールし総合7位。これにより、最終結果で7位以内に4台のヤマハ車が入ることとなった。

ランキングでは、4人のヤマハライダーがトップ7以内に、さらに3人が上位4位までに入っている。カイローリは2位フィリッパーツに41ポイント差トップ。コピンズはフィリッパーツと16ポイント差で4位。コンストラクター部門ではヤマハが2位と46ポイント差で1位となっている。

3週連続で開催される世界選手権、その2戦目は6月28日(決勝)のラトビアで開催される。

RESULT Race.1

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 M・ナグル GER KTM 40'30.499
2 A・カイローリ ITA Yamaha 0'00.584
3 J・コピンズ NZL Yamaha 0'20.172
4 D・フィリッパーツ ITA Yamaha 0'23.357
5 C・ドゥサル BEL Honda 0'24.782
6 T・レオク BEL Yamaha 0'27.502
7 K・デ・ディッカー BEL Suzuki 0'39.118
8 D・ビーラマン FRA Kawasaki 0'41.714
9 M・ピション FRA Honda 0'44.450
10 G・アランダ FRA Kawasaki 1'04.246
11 M・プリエム BEL Aprilia 1'28.491
12 A・レオク EST TM 1'34.224
13 T・チャーチ GBR CCM 1'42.159
14 F・リシエ FRA Kawasaki 1'45.920
15 G・スワンプール RSA Kawasaki 1'50.488
16 L・レオンス FRA Aprilia 1'52.911
17 J・ビル CHE Aprilia 1'57.020
18 J・ドゥーガン GBR CCM 2'01.120
19 B・マッケンジー GBR Honda 2'09.936
20 G・クレスティノブ EST KTM 2'11.511

RESULT Race.2

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 A・カイローリ ITA Yamaha 41'07.118
2 K・デ・ディッカー BEL Suzuki 0'06.415
3 M・ナグル GER KTM 0'10.703
4 D・フィリッパーツ ITA Yamaha 0'14.935
5 J・コピンズ NZL Yamaha 0'16.036
6 C・ドゥサル BEL Honda 0'16.048
7 T・レオク BEL Yamaha 0'22.632
8 M・ピション FRA Honda 0'43.285
9 A・レオク EST TM 1'03.054
10 J・ビル CHE Aprilia 1'07.557
11 L・レオンス FRA Aprilia 1'08.705
12 K・ネメス HUN KTM 1'13.950
13 M・プリエム BEL Aprilia 1'19.225
14 D・ビーラマン FRA Kawasaki 1'21.299
15 T・チャーチ GBR CCM 1'32.603
16 C・カンパーノ ESP Yamaha 1'34.462
17 G・スワンプール RSA Kawasaki 1'57.921
18 S・テレブランシュ RSA Kawasaki 2'06.017
19 I・ステインバーグス LVA Honda 2'08.569
20 R・V・ヴィフェイケン NED Yamaha 2'10.915

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 A・カイローリ Yamaha 338
2 D・フィリッパーツ Yamaha 297
3 M・ナグル KTM 293
4 J・コピンズ Yamaha 274
5 C・ドゥサル Honda 268
6 K・デ・ディッカー Suzuki 264
7 T・レオク Yamaha 252
23 C・カンパーノ Yamaha 41
29 R・V・ヴィフェイケン Yamaha 19

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Yamaha 399
2 KTM 353
3 Honda 303
4 Suzuki 279
5 Kawasaki 175
6 TM 139
7 Aprilia 119
8 CCM 80

COMMENT

A・カイローリ選手談(2位/優勝:総合優勝)

「このコースは追い抜きが難しく、第1ヒートの序盤は長い間ジョシュの後ろを走らなければならなかった。そのため最終ラップになってナグルを捕らえることになり、追い抜くには時間がなかった。第2ヒートのスタートは2番手につけ、その後2周に渡って適切なラインを探してナグルを抜き、その後は自分のレースができた。走行中は観客の声が聞こえたが、これは良かった。というのもピットボードが見えなかったので、ナグルが迫ってきているのかどうかを知るためにそれが役立ったんだ。シリーズは後半に入ったけど、今は楽しんでいるし、今日は多くのポイントを加算することができて良かった」

D・フィリッパーツ選手談(4位/4位:総合4位)

「難しい一日、難しいウイークエンドだった。コースは高速でバンピーだったが、それがかなり危険な状況を作りだし転倒しやすかった。また思うようにバイクのセットアップが決まらず苦労した。いくつか違うセッティングを試したけど、結局あまりうまくいかないまま決勝を迎えることとなった。スタートは両ヒートともに良くなかったけれど、どちらのレースも多くのライダーをパスして4位に入れたのは自分としては満足だ」

J・コピンズ選手談(3位/5位:総合5位)

「疲れてしまった。上位争いをする強烈なヒートを2回連続で走ることがここしばらくなかったからね。スタートは両ヒートとも良かったが、唯一がっかりしたのは序盤のスピードが足りなかったこと。でも全体的にはかなり良くなっていた。なかでも第2ヒートの結果は第1ヒートより良くなかったけれど、ライディングは気持ちの入ったいい走りができた。以前の自分のようだったよ」

T・レオク選手談(6位/7位:総合7位)

「今日は 総合7位とまずまずの成績だったが、実際はもっとやれたはずだと思っている。第1ヒートは良かったけれど、第2ヒートではちょっと走りに戸惑いがあった。恐らく違うリアタイヤを選択すべきだったのだろう。また自分のライディング自体も悪く、これにはがっかりした」

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