モトクロス世界選手権 MXGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.08 6月7日 フランス
RACE DATA
■大会名称:2009モトクロス世界選手権第8戦フランスGP
■カテゴリ:MX1クラス
■開催日:2009年6月7日(日)
■会場:エルネー
■周回数/ヒート1=18周、ヒート2=19周
■天候:雨のち晴れ
■観客数:38,000人
REPORT
フィリッパーツとカイローリ、揃って表彰台獲得!
38,000人の観客を集めたエルネーサーキットで開催された第8戦、ヤマハ・モンスターエナジー・モトクロス・チームのD・フィリッパーツが総合2位、ヤマハ・レッドブル・デ・カルリのA・カイローリが総合3位と活躍した。
急な勾配で知られるエルネーでのGP開催は2006年以来。コースは路面をよりソフトに仕上げる施策が施されたが、小さな石が混ぜられた柔らかい表面は滑りやすく、ライダーには抜き差しの難しいコースとなった。35分プラス2周の第1ヒートは、雨の中での競技となった。午後は雨、晴れ、雷、そしてヒョウが降り、1日のうちに春夏秋冬が一気に通り過ぎる天候での大会となった。
先週のイギリスGPで今季初優勝を飾ったフィリッパーツは第1ヒート、C・ドゥサル(ホンダ)とのバトルを制して2位でゴール。第2ヒートでは転倒するも、再スタートから追い上げて4位となった。カイローリは第1ヒート、順調なスタートをきったものの上位への浮上はならず7位でゴール。第2ヒートではJ・コピンズ、チームメイトのT・レオクと接近戦を披露、ラフなギャップで速さをもつカイローリは、ここでの速さを活かして2位でゴールした。
レオクは先週のイギリスGPから好調を維持しており8位、3位で総合4位となった。第1ヒートでは2度の転倒を喫して8位に留まったが、第2ヒートではカイローリを追撃しながら3位でのゴール。コピンズは体力的な問題を抱えながらも6位、7位で総合6位となった。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | M・ナグル | GER | KTM | 41'20.506 |
2 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 0'16.244 |
3 | K・デ・ディッカー | BEL | Suzuki | 0'47.406 |
4 | C・ドゥサル | BEL | Honda | 0'58.202 |
5 | M・ピション | FRA | Honda | 1'05.130 |
6 | J・コピンズ | NZL | Yamaha | 1'08.726 |
7 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 1'29.764 |
8 | T・レオク | EST | Yamaha | 1'50.119 |
9 | A・レオク | EST | TM | 2'12.353 |
10 | T・チャーチ | GBR | CCM | -1 Laps |
11 | M・プリエム | BEL | Aprilia | -1 Laps |
12 | D・ビーラマン | FRA | Kawasaki | -1 Laps |
13 | G・スワンプール | RSA | Kawasaki | -1 Laps |
14 | J・ビル | CHE | Aprilia | -1 Laps |
15 | G・アランダ | FRA | Kawasaki | -1 Laps |
16 | G・クレスティノーブ | EST | KTM | -1 Laps |
17 | R・V・ヴィフェイケン | NED | Yamaha | -1 Laps |
18 | B・マッケンジー | GBR | Honda | -1 Laps |
19 | S・テレブランシュ | RSA | Kawasaki | -2 Laps |
20 | R・ボードゥワン | FRA | Honda | -2 Laps |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | 国籍 | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | M・ナグル | GER | KTM | 41'08.999 |
2 | A・カイローリ | ITA | Yamaha | 0'12.302 |
3 | T・レオク | EST | Yamaha | 0'15.882 |
4 | D・フィリッパーツ | ITA | Yamaha | 0'19.173 |
5 | B・マッケンジー | GBR | Honda | 0'22.343 |
6 | C・ドゥサル | BEL | Honda | 0'24.320 |
7 | J・コピンズ | NZL | Yamaha | 0'32.330 |
8 | A・レオク | EST | TM | 1'12.048 |
9 | M・ピション | FRA | Honda | 1'18.576 |
10 | J・ドゥーガン | GBR | CCM | 1'21.536 |
11 | M・プリエム | BEL | Aprilia | 1'24.926 |
12 | J・ビル | CHE | Aprilia | 1'32.363 |
13 | T・チャーチ | GBR | CCM | 1'35.771 |
14 | D・ビーラマン | FRA | Kawasaki | 1'52.964 |
15 | G・スワンプール | RSA | Kawasaki | 2'03.032 |
16 | G・クレスティノーブ | EST | KTM | -1Laps |
17 | S・テレブランシュ | RSA | Kawasaki | -1 Laps |
18 | B・マッケンジー | GBR | Honda | -1 Laps |
19 | C・カンパーノ | ESP | Yamaha | -1 Laps |
20 | R・V・ヴィフェイケン | NED | Yamaha | -1 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | Yamaha | 291 |
2 | D・フィリッパーツ | Yamaha | 261 |
3 | M・ナグル | KTM | 248 |
4 | J・コピンズ | Yamaha | 238 |
5 | C・ドゥサル | Honda | 237 |
6 | K・デ・ディッカー | Suzuki | 228 |
7 | T・レオク | Yamaha | 223 |
24 | C・カンパーノ | Yamaha | 36 |
29 | R・V・ヴィフェイケン | Yamaha | 18 |
CONSTRUCTORS RANKING
順位 | コンストラクター | ポイント |
---|---|---|
1 | Yamaha | 352 |
2 | KTM | 308 |
3 | Honda | 272 |
4 | Suzuki | 243 |
5 | Kawasaki | 155 |
6 | TM | 118 |
7 | Aprilia | 98 |
8 | CCM | 66 |
COMMENT
D・フィリッパーツ選手談(2位/4位:総合2位)
「今日はハッピーだ。ファンがたくさん集まるここフランスでのレースは楽しいよ。第1ヒートで2度転倒したけど、いいラインを見つけることが出来て2位になれた。今日は第1ヒートと第2ヒートでまったく違うレースだった。第1ヒートは選択できるラインが少なく、一方第2ヒートでは選択の幅が広がったけれど路面がラフになっていてリズムをつかむのが難しいレースだったからね。今日のナグルは乗れていたけれど、最近の2大会でのトップ争いは、僕ら2人なんだ。でもシリーズ戦はまだ長い。まだ本来の力を発揮していない選手もいるし、これからだね」
A・カイローリ選手談(7位/2位:総合3位)
「先週のイギリスGPの後は背中が痛み、今週はトレーニングしていないんだ。ダメージを負ったときは不安だったけれど、検査によれば問題ないというのでホッとしたよ。今日のフィーリングは100%ではなかったけれど、今回のGPは楽しみにしていたレース。でも第1ヒートの雨には参ったよ。他のライダーをパスするのはとてもリスクが多く、こうした状況でのYZ450Fの走り方については、もう少し経験を積む必要があると思ったよ」
T・レオク選手談(8位/3位:総合4位)
「まずまずの結果だと思う。第1ヒートは、マディーで滑りやすく2度転倒してしまった。コピンズが僕の前で転んだけど、それが良く見えなくて彼にヒットしてしまったんだ。それからカイローリが僕にヒットしてきて、そこで何人かのライダーと絡んだ。その後ゴーグルが曇って視野を確保するのに慎重にならざるを得なかったんだ。第2ヒートはスタートが良くなかった。スタート直後のストレートでピションに接触して大きく遅れてしまった。でも1周目で多くのライダーをパスすることができて満足。実は今取り組んでいる自分のライディングをここで確認できたんだ」
J・コピンズ(6位/7位:総合6位)
「疲れてしまったし、最後は自分のパワーがなくなっていた。最近のレースでは同じ課題を抱えている。体力は自分の長所なので、この課題の理由ははっきりわからない。今、これを解決しなければ・・・」