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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

モトクロス世界選手権 MXGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.07 5月31日 イギリス

RACE DATA

■2009モトクロス世界選手権第7戦イギリスGP
■カテゴリ:MX1クラス
■開催日:2009年5月31日(日)
■会場:マロリーパーク(1.580km)
■周回数:ヒート1=20周、ヒート2=20周
■天候:晴れ
■観客数:35,000人

REPORT

フィリッパーツ、MX1今季初勝利

晴天のマロリーパーク・サーキットで開催された第7戦イギリスGP。ヤマハ・モンスターエナジー・モトクロスチームから参戦するディフェンディング・チャンピオンのD・フィリッパーツが、ヤマハに今シーズン5度目となる総合優勝をもたらした。

2年連続でイギリスGPの舞台となったマロリーパークは、ジャンプセクションとコーナーがミックスされたテクニカルなレイアウトが特徴。もともとライダーにとってはタフなコースとして知られているが、さらにこの日は暑さが加わってレースをいっそう厳しいものにした。

第1ヒート、予選を制し今季2度目のポールポジションからスタートしたフィリッパーツは、オープニングラップをM・ナグル(KTM)に続く2番手とする。その後もナグルの後方につけ周回を重ねると、15周目にナグルのミスをついてトップに立ち、そのままファーストチェッカーを受けて優勝した。

第2ヒートもナグル、フィリッパーツの順でレースは展開。ミスのないナグルに対し、フィリッパーツも終止安定したペースで逆転をうかがうが最後まで及ばず2位でフィニッシュとなった。しかし総合成績ではナグルを上回り今季初の優勝を獲得した。

土曜日の予選で発生したアクシデントに巻き込まれ、背中と手首を痛めていたヤマハ・レッドブル・デ・カルリ・チームのA・カイローリ。ほぼ最後尾のグリッドからスタートした決勝は、両ヒートとも後方から果敢に追い上げ8位と10位でゴール。総合成績は8位にとどまったが、ランキング2位との差はわずかに2ポイント縮まっただけで、依然トップを守っている。

ヤマハ・モンスターエナジー・モトクロスチームのJ・コピンズは第1ヒート、飛んできた石が左鎖骨に当たると言うアクシデントに加え、フロントホイールのスポークにダメージを受けながらも健闘し5位でフィニッシュ。第2ヒートは、ほぼ単独走行に終始して4位となり、総合成績でも4位を獲得した。

ヤマハ・レッドブル・デ・カルリ・チームのT・レオクも土曜日の予選で不運に見舞われ、決勝のグリッドは19番手。それでも第1ヒートは8位、第2ヒートでは6位に入り、総合成績では5位とトップ5に入った。

優勝したフィリッパーツは、47ポイントを獲得してランキングトップのカイローリと34ポイント差の2位に浮上。コピンズはフィリッパーツと12ポイント差の4位、レオクは8位。また、コンストラクター部門ではヤマハが2位に50ポイント差でトップにつけている。

RESULT Race.1

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 D・フィリッパーツ ITA Yamaha 38'59.149
2 C・ドゥサル BEL Honda 0'03.351
3 J・バラガン ESP KTM 0'06.308
4 M・ナグル GER KTM 0'10.966
5 J・コピンズ NZL Yamaha 0'30.006
6 K・デ・ディッカー BEL Suzuki 0'34.966
7 M・ピション FRA Honda 0'35.680
8 T・レオク EST Yamaha 0'37.779
9 G・アランダ FRA Kawasaki 0'39.483
10 A・カイローリ ITA Yamaha 0'41.467
11 G・スワンプール RSA Kawasaki 0'49.177
12 B・アンダーソン GBR Honda 0'57.048
13 A・レオク EST TM 1'15.800
14 C・ナン GBR Suzuki 1'33.855
15 J・ドーガン GBR CCM 1'38.940
16 C・カンパーノ ESP Yamaha 1'39.038
17 G・クレスティノーヴ EST KTM 1'53.590
18 M・プリエム BEL Aprilia -1 Laps
19 B・マッケンジー GBR Honda -1 Laps
20 F・ニュージバウワー CZE Kawasaki -1 Laps

RESULT Race.2

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 M・ナグル GER KTM 39'36.111
2 D・フィリッパーツ ITA Yamaha 0'16.922
3 C・ドゥサル BEL Honda 0'27.179
4 J・コピンズ NZL Yamaha 0'32.638
5 B・マッケンジー GBR Honda 0'35.068
6 T・レオク EST Yamaha 0'38.133
7 M・ピション FRA Honda 0'42.789
8 A・カイローリ ITA Yamaha 0'46.843
9 G・アランダ FRA Kawasaki 0'48.545
10 C・ナン GBR Suzuki 0'50.837
11 K・デ・ディッカー BEL Suzuki 1'03.623
12 B・アンダーソン GBR Honda 1'07.929
13 C・カンパーノ ESP Yamaha 1'23.274
14 F・ニュージバウワー CZE Kawasaki 1'36.893
15 M・プリエム BEL Aprilia 1'39.221
16 S・テレブランシュ RSA Kawasaki 1'45.644
17 G・スワンプール RSA Kawasaki 1'48.231
18 J・ローズ GBR Honda 1'52.759
19 L・レオンス FRA Aprilia 1'54.324
20 G・クレスティノーブ FRA KTM -1 Laps

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 A・カイローリ Yamaha 255
2 D・フィリッパーツ Yamaha 221
3 J・バラガン KTM 215
4 J・コピンズ Yamaha 209
5 K・デ・ディッカー Suzuki 208
6 C・ドゥサル Honda 204
8 T・レオク Yamaha 190
20 C・カンパーノ Yamaha 34
32 R・V・ヴィフェイケン Yamaha 13

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Yamaha 308
2 KTM 258
3 Honda 238
4 Suzuki 223
5 Kawasaki 139
6 TM 93
7 Aprilia 78
8 CCM 44

COMMENT

D・フィリッパーツ選手談(優勝/2位:総合優勝)

「ここ何戦か厳しいレースが続いていただけに、今日は僕にとって最高の一日となった。昨年ロケットで勝ってからの間がすごく空いてしまって、勝利の感触をほとんど忘れてしまっていたよ! 今日の両ヒートはスタートが良かったけど、今シーズンは全体的にスタートが好調で、チームにはとても感謝している。スタートで前に出られれば、後のレースが楽になるのは間違いないからね」

J・コピンズ選手談(5位/4位:総合4位)

「第1ヒートは続けてアクシデントに見舞われた。石が左鎖骨に当って痛みを耐えながらのレースとなったし、ドゥサルと絡んで転倒した際にフロントホイールのスポークを何本か折ってしまったんだ。その後、ホイールは少しぐらついていたし、僕のほうもちょっと腕が上がってしまって上位グループからは離された。でも今日は第2ヒートを含め、いくつか良いポイントがあり進歩も見られたので、次のフランスGPでは表彰台に戻りたいね」

T・レオク選手談(8位/6位:総合5位)

「グリッドが19番手と厳しい位置からのスタートだった。第1ヒートではうまくジャンプアップしたけど、結局アウトに押し出されて第1コーナーは15番手になってしまった。そこから8位まで順位を上げるのはすごく大変だったよ。フィーリングは良かったし、ライディングもうまくいっていたけど、追い抜きに苦労したんだ。第2ヒートのスタートは第1ヒートより良かったんだけど、中盤にミスしてしまった。でもグリッドから考えれば、総合5位という結果については満足している」

A・カイローリ選手談(10位/8位:総合8位)

「昨日の転倒で、レースは無理かと思っていたので、8位と10位は上出来。ランキング上位のバラガンとデディッカーの調子があまり良くなかったことも幸いだった。スペインGPの後、体に痛みがあって、土曜日の転倒でそれがさらにひどくなってしまった。フランスGPまでには問題なくなっていればいいのだけれど。このコースはラインが一本しかない箇所がたくさんあるので抜くのが難しく、トップグループとの差を詰めるのにとても時間がかかった。それでもデビッドのおかげでヤマハが総合優勝をとれたのだから、良かったよ」

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