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YARTが2分5秒519で予選総合2番手を獲得!

新型コロナウィルス感染症の世界的な拡大した2020年から3年ぶりに行われた2022年の鈴鹿8時間耐久ロードレースでは、トップ10トライアルがキャンセルとなったため、今年は4年ぶりの開催となった。そのトップ10トライアルを走るヤマハチームは、公式予選で暫定トップとなった#7 YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team (YART)のみだった。

YARTで走行するのは、2分5秒870でチーム2番手タイムをマークしたカレル・ハニカと、チームベストの2分5秒845をマークしたマービン・フリッツ。走行の順番は第1グループとして10〜6位までのタイムが遅かったライダー(5名)。第2グループとして10〜6位までのタイムが速かったライダー(5名)。第3グループとして5〜1位までのタイムが遅かったライダー(5名)。第4グループとして5〜1位までのタイムが速かったライダー(5名)という順番になっていたことから、ハニカは15番目、マービンが最後の20番目に登場した。

そのハニカが、スーパーラップ。それまでの14人を抜き去り、自己ベスト、チームベスト、ヤマハの鈴鹿8耐ベストを更新する2分5秒519をマークして暫定トップに立った。その後、最大のライバルであるTeam HRC with Japan Postの長島哲太が2分5秒329をマークし2番手に後退する。

そして20番目、大トリとして登場したマービン。セクター2で区間最速となる赤マークをつけるも、その後はタイムを伸ばすことができず、2分6秒115でフィニッシュラインを通過した。これによりハニカのタイムでYARTは2番手から決勝に臨むこととなった。

また、YARTを除き、YZF-R1を使用するヤマハチームの予選最上位は、TEAM KODAMAの13番手。IRF with AZURLANEは2分14秒021で41番手。そして明日の決勝には、この3チームを含め11チームが出場する。

予選総合2番手:YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team(2分5秒519)

カレル・ハニカ選手談

「トップ10トライアルを走ることができともてうれしく思います。予選ではチームメイトが速かったので、トップ10トライアルのために学びましたが、セクター1でもうちょっとアグレッシブに走りたかったですね。そこがライバルに比べて劣っていたところでした。でも全体的に今日の仕事には満足していますし、チームとしてもすばらしい仕事ができました。 明日はまずスタートから集中しないといけません。そしてステイント中は2分8秒台を安定して出すこと。それと天気がどうなるか... これはすべてのチームにとって難しいことです。とにかくミスを減らし、できるだけトップに近い順位で走ること。そして目標はEWCのライバルに勝つこと、表彰台でフィニッシュすることです」

マービン・フリッツ選手談

「僕にとって初のトップ10トライアルでした。過去には3回チャンスあったけど、毎回台風などでキャンセルになったので、今日は走れてよかったです。でも僕のラップはセクター3がよくありませんでしたが、カレルがすばらしい走りをしてくれました。 明日は天気が安定しないようだけど、今日も降るはずだったからわかりませんね。大雨かもしれないし... でも僕らはどんなコンディションでも準備はできています。テストのウエットコンデションもよかったですしね。目標は表彰台です。そのためにも、明日は自分たちに集中してミスをしないこと。同時にEWCのライバルFCCとSERTの前でフィニッシュしたいと思います」

ニッコロ・カネパ選手談

「まずはチームメイトに感謝です。彼らはすばらしい仕事をしてくれました。特にカレルのラップタイムはすごかったですね。レースに向けては、今日の朝に3人とも5秒台に入ったことからもわかるように、準備はできています。目標は表彰台、そして他のEWCチームの前でゴールすること。そのためにも自分たちのリズムをつかんで、速いラップタイムを刻みたいと思いますし、それを達成するためにベストを尽くします。明日がドライだったら楽ですが、コンデションもどうなるかわからないし、何かドラマは起こることを踏まえてベストの準備をしていいレースをするだけです」

マンディ・カインツ監督談

今日はR1から最大限のポテンシャルを引き出すことができましたし、ライダーたちも最高で、私たちは最も強いチームだと改めて感じました。特にカレルは今日、すべて出し切ってくれました。素晴らしい瞬間で、本当に限界で走っていたのです。そして、私たちには3人の速いライダーがいますし、十分戦える速さと準備をしてきました。 明日は、コンディションに関わらず、すべてを出し切ってベストを尽くすだけ。ホンダやスズキ、カワサキに対してではなくて、自分たちの鈴鹿8耐を戦います。そして表彰台はもう夢ではありません。そう。目標です。EWC のタイトルをつかみ取るチャンスもあります。ルマンで表彰台に立ち、SPAで勝てるってことを証明しました。今回の鈴鹿8耐は... 本当に楽しみです」

予選総合41番手:IRF with AZURLANE(2分14秒021)

川名拳豊選手談

「去年はチェッカーを受けたものの、完走扱いにならず、本当に悔しい思いをしました。無理をするわけではありませんが、常に自分ができる限りのベストを積み重ねしっかり8時間走りきって、結果を出して終わりたいです。8耐初出場だった去年よりも経験値がある分、落ち着いてレースに臨めると思います。今日はヤマハファンブースでのトークショーに参加したのですが、予想以上にたくさんのアズレンファンのお客さまに集まっていただき、嬉しかったですね。と同時に、改めて今年はしっかり結果を出したいと決意した次第です」

遠藤晃慶選手談

「初めての8耐ですが、トライアウトの鈴鹿2&4の方が緊張しましたね。今日のフリー走行では、決勝を見据え、燃料満タンで走行したり、新品パーツのならしをするなど、3ライダーともにリラックスして臨めました。今年もIRF with AZURLANEとして出場していますが、このコラボがきっかけで、バイクの免許を取りに行ったとか、初めて鈴鹿にきたという声を聞くと、僕らの活動がレースに興味持ってもらえるきっかけになっているんだと嬉しいですし、皆さんの声援に応えるためにも、がんばろうという原動力にもなります。また、僕らのレース活動はあくまでもプライベートですが、量産モデルに活かすことを視野に入れた取り組みなど、後々の仕事に役立てることがあるので、意味があるかなと思っています。決勝では、自分の役割を全うし、チーム一丸となってチェッカー目指します」

澤村 元章選手談

「昨日の1本目の予選で、ライダーそれぞれが目標とするタイムをきちんと出せたこともあり、使えるタイヤの本数を考えて、今日の2本目の予選はキャンセル。その時間を活用して、決勝に向けてマシンの準備を進めました。明日の決勝では、しっかりと走りきることが一番。自分ができることをやる、次のライダーにしっかりバトンをつなぐだけです。それで自ずと結果がついてくればと思っています。気がかりは天候だけですね。雨だと思うと、雨を呼んじゃうので、ドライでいく! 曇りの天気予報しか信じてません! 強い気持ちが大事です」

Overall Qualifying Classification

Pos.No.TeamMachineAvg. Best Lap
133Team HRC with Japan PostHonda02'05.329
27YART Yamaha Official EWC TEAMYamaha02'05.519
3104TOHO RacingHonda02'06.343
473SDG Honda RacingHonda02'06.644
512Yoshimura SERT MotulSuzuki02'06.720
617Astemo Honda Dream SI RacingHonda02'06.756
776AutoRace Ube Racing TeamSuzuki02'06.811
871Honda Dream RT SAKURAI HONDAHonda02'06.970
995S-PLUSE DREAM RACING -ITECSuzuki02'07.780
101F.C.C. TSR Honda FranceHonda02'07.788
1350TEAM KODAMAYamaha02'07.798
1574AKENO SPEEDYamaha02'08.349
1986NCXX RACING with RIDERS CLUBYamaha02'09.015
2399KM 99Yamaha02'09.165
3070OGURA CLUTCH ORC with RIDE INYamaha02'10.999
3213Taira Promote RacingYamaha02'11.374
3865Motobox Kremer Racing #65Yamaha02'13.292
4141IRF with AZURLANEYamaha02'14.021
4355NICHIRIN RACING NOIZYamaha02'14.401
46411Team MATSUNAGA KDC & YSP NAGOYA KITAYamaha02'14.885
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