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公式予選1回目、ハニカがチームベストの2分6秒009をマーク

2023 FIM世界耐久選手権 "コカ・コーラ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第44回大会の2日目。午前中には1時間半の8耐テスト走行。11時20分からは2時間の8耐フリープラクティス。そして午後に入ると、公式予選1回目として、ブルー、イエロー、レッドの各3人が20分間のタイムアタックを行う8耐公式予選。さらに18時からは夜間走行と、盛りだくさんの1日となった。

その公式予選1回目は、#7 YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Teamが、今大会の主役であることを証明する内容となった。

まず、最初に登場したのはブルーライダーのニッコロ・カネパ。前後にニュータイヤを装着し、クリアラップを確保すべく、他のライダーと1分30秒程度、遅れてピットを離れた。しかし1回目のアタック、セクター2で赤マークをつける好調な走りを見せていたが、赤旗でキャンセル。それでも2回目のアタックでは2分6秒513をマークしてトップに浮上した。ところが次の瞬間、#33 Team HRC with Japan Postが2分5秒722をマークして逆転を許し2番手でセッションを終えた。

続いて登場したのが、イエローライダーのマービン・フリッツ。フリッツは、前後ともにタイヤを変えずにユーズドタイヤのまま出走。それでも1回目のアタックから好調で、セクター2で赤マークをつけフィニッシュラインを目指していた最中に、再び赤旗が提示。その直後にフィニッシュラインを超えたため、2分7秒004のタイムはキャンセルとなった。そして、2回目のアタックではタイヤも消耗していたが2分7秒084とこのセッションのトップタイムをマーク。ユーズドタイヤで大きな仕事をやってのけた。

そして最後に登場したのが、レッドライダーのカレル・ハニカ。このセッションも序盤に赤旗が提示された。そこからもう一度、集中してハニカはアタックを開始。先にアタックしていたTeam HRC with Japan Postが、2分6秒121という好タイムをマークしたが、その後方を走っていたハニカはこれを上回るペースで走り、2分6秒 009でフィニッシュラインを通過。このマービンに続きセッションのトップを獲得し、明日行われる2回目の公式予選に、良い形でつなぐこととなった。

#41 IRF with AZURLANEは、ブルーライダーの川名拳豊が、2分14秒129で40番手。イエローライダーで鈴鹿8耐初出場となる遠藤晃慶が、チームベストとなる2分13秒996で38番手。そしてレッドライダーの澤村元章が2'14.046で32番手として、8耐公式予選1回目を終えた。

1st Qualifying Rider Blue

Pos.No.TeamMachineTime
133Team HRC with Japan PostHonda2'05.722
27YART Yamaha Official EWC TEAMYamaha2'06.513
312Yoshimura SERT MotulSuzuki2'06.923
417Astemo Honda Dream SI RacingHonda2'07.048
51F.C.C. TSR Honda FranceHonda2'07.050
673SDG Honda RacingHonda2'07.253
776AutoRace Ube Racing TeamSuzuki2'07.296
895S-PLUSE DREAM RACING -ITECSuzuki2'07.415
937BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMBMW2'07.565
10104TOHO RacingHonda2'07.668
4041IRF with AZURLANEYamaha2'14.129

1st Qualifying Rider Yellow

Pos.No.TeamMachineTime
17YART Yamaha Official EWC TEAMYamaha2'07.084
233Team HRC with Japan PostHonda2'07.158
376AutoRace Ube Racing TeamSuzuki2'07.175
417Astemo Honda Dream SI RacingHonda2'07.193
512Yoshimura SERT MotulSuzuki2'07.201
671Honda Dream RT SAKURAI HONDAHonda2'07.265
7104TOHO RacingHonda2'07.314
837BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMBMW2'07.417
91F.C.C. TSR Honda FranceHonda2'08.011
1011Kawasaki Webike TrickstarKawasaki2'08.234
3841IRF with AZURLANEYamaha2'13.996

1st Qualifying Rider Red

Pos.No.TeamMachineTime
17YART Yamaha Official EWC TEAMYamaha2'06.009
233Team HRC with Japan PostHonda2'06.121
3104TOHO RacingHonda2'07.317
41F.C.C. TSR Honda FranceHonda2'07.486
573SDG Honda RacingHonda2'07.594
695S-PLUSE DREAM RACING -ITECSuzuki2'07.859
771Honda Dream RT SAKURAI HONDAHonda2'08.271
854GOSHI RacingHonda2'08.357
912Yoshimura SERT MotulSuzuki2'08.402
1040Team ATJHonda2'08.431
3241IRF with AZURLANEYamaha2'14.046

YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team

カレル・ハニカ選手談:2分6秒009

「今日も長かったけど、実は水曜日の方が長くて、水曜日にいろんなことを試しました。今日は小変更を行い、特に電子制御は進歩しましたし、サスの微調整もできました。午前中から感触がよく、はじめてソフトタイヤを使って速く走ることができたし、ペースもかなりいい感じでした。 予選は、新しいリアタイヤを使い、最初のラップはあまりよくなかったけど、2周目は大きなミスもなくかなりよく走れ、ラップタイムには満足しています。ライダー3人のタイムもほぼ同じだったので、明日に向けてポジティブですが、コンディションに左右されるのでどうなるかわかりません。特にトップ10トライアルは誰が走るか決まってないけど、誰が走ってもいい仕事ができると思います。

ニッコロ・カネパ選手談:2分6秒513

「僕の最初のアタックは赤旗が出てしまいました。かなりいいアタックだったので残念でした。その後、いい状態のタイヤをマービンに渡すために、気をつけながら走ったけどいいタイムが出てよかったし、改めて決勝に挑む準備ができていることを確認できました。 今日の路面温度は60度以上と劇的に暑かったけど、よくこんなタイムが出たなと思います。明日は昨年のラップタイムを更新したいからいいコンディションだといいですね。そして、トップ10トライアルを今年こそ走りたいと思います。僕は何回も予選を経験しているけど、毎回天気によってキャンセルになってトップ10トライアルはまだ走ったことがないんです」

マービン・フリッツ選手談:2分7秒084

「最初のセッションで2分6秒台をマークでき、水曜日の仕事がウィークに向けて有効だったことを証明できました。予選は気温が高くなりタイヤライフを気にしながらの難しいアタックになりました。特に僕はカネパ選手のユーズドタイヤを使いましたが、最初のアタックは赤旗によってキャンセル。2回目は2分7秒台とタイヤはしっかりと機能して、セッションのトップにもなれたので満足です。チーム、ヤマハ、ブリヂストンのサポートに感謝しなければなりません。明日はニュータイヤで走るので、5秒台に入ると思います。トップ10トライアルは誰が走るかわかりませんが、3人ともとっても速いから、必ず上位にいけると思います」

マンデー・カインツ監督談

「予選では2回も良いアタックの途中に赤旗が出てしまいましたが、YARTより速いライダーがほとんどいなかったことを含め、今日の結果には満足です。クラッシュもなく、タイヤも残っていて、明日はもう一度アタックできる状態です。EWCのタイトル獲得に向けポイントを取らないといけないので、予選2回目は残っているニュータイヤを投入しもっとプッシュします。明日のコンディションが今日よりよくなることを祈っています。」

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