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ダイジェスト

中須賀克行選手がチャンピオンを獲得した13シーズンを、当時の写真とともに振り返ります。

 

プロフィール

中須賀克行中須賀克行

中須賀克行 1981年8月9日生まれ/福岡県出身

Katsuyuki Nakasuga

2005年、それまでのGP250からステップアップし、「SP忠男レーシングチーム」からJSB1000に参戦を開始。この年、ランキング12位となるが、2006年、当時のヤマハトップライダーであった中冨伸一選手がスーパーバイク世界選手権に参戦することが決定したことから、ヤマハトップチーム「YSP Racing Team sponsored by PRESTO Corporation」のライダーに抜擢された。

2006年は未勝利でランキング9位に終わったものの、現YAMAHA FACTORY RACING TEAMの吉川和多留監督を中心に、様々なサポートを受けながら力をつけ、2007年、地元九州の第4戦オートポリスで念願の初優勝を遂げた。この年の12月にはヤマハ発動機のMotoGPマシン「YZR-M1」に初試乗し、これを起点に「YZR-M1」の開発ライダーとしての地位を確立していった。

そして2008年以降は安定して上位に食い込む強さを身につけ、JSB1000参戦4年目にして初のチャンピオンを獲得。2009年は、「YSP Racing Team」のエースとして連覇を達成し、トップライダーへと上り詰めた。

2010-2011年はJSB1000のチャンピオンは逃したが、2011年には怪我をしたホルへ・ロレンソ選手の代役としてマレーシアGPでMotoGPデビュー。決勝はマルコ・シモンチェリ選手の事故によって中止となったが、続くバレンシアGPにも代役参戦し、決勝レースで6位入賞を果たした。

2012年は、初優勝と同じオートポリス(第7戦)で通算10勝目を達成するなど自己最多の年間4勝で2度目のチャンピオンを獲得。また同年、MotoGPの最終戦バレンシアGPに、今度はベン・スピース選手の代役として参戦し2位表彰台を達成している。なお、中須賀選手が表彰台に立って以降、2025年シーズンを終えた時点でMotoGPの表彰台に立った日本人ライダーは現れていない。その後も中須賀選手は2018年までMotoGP日本GPへの出場を続け、計10大会(マレーシアGPを含む)を走っている。

続く2013年に連覇を達成した中須賀選手は、さらに勝利を重ね2014年には、ヤマハライダーの平忠彦氏、藤原儀彦氏の最高峰クラス3連覇に並び、レジェンドの仲間入りを果たした。

さらにギアを上げたのが、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」が復活し、相棒となる「YZF-R1」がフルモデルチェンジを果たした2015年。ファクトリー体制を力に躍動し、8レース中7勝を獲得する圧倒的な強さで先人を超える4連覇。2016年には9レースで6勝をあげ、自身の記録を塗り替える5連覇を達成し、異次元の領域に足を踏み入れた。

2017年は、年間最多となる5勝をマークするもランキング6位と低迷したが、YZF-R1誕生20周年を迎えた2018年には、12レースで自己最多となる8勝をあげタイトル奪還に成功。またこの年には、2015年からファクトリーチームで参戦していた鈴鹿8耐で、怪我により走行こそできなかったものの、ヤマハとして新記録、個人として4連覇を達成している。

続く2019年は、JSB1000での通算50勝をマークし9回目のチャンピオンを獲得。2020年は開幕戦で転倒・負傷もあり、シーズン1勝でランキング7位に終わったものの、40歳を迎える2021年は完全復活。開幕から一つの中止を挟んで5連勝と、圧倒的な強さで勝利を重ねた中須賀選手は、鈴鹿サーキットでの第53回MFJグランプリの2レースを勝利。ヤマハにとってWGP参戦60周年という記念すべきこの年に合わせるかのように通算60勝を達成し、1967年から54シーズン目となる全日本ロードレースにおいて数々の記録を打ち立てながら10回目のチャンピオンを決定。さらに残る2大会でも勝利を重ねた中須賀選手はシーズンを全勝(第3戦SUGOのレース1は濃霧のため中止)でシーズンを締め括ったのだ。

その後も衰える気配はなく、さらに強さは研ぎ澄まされていった。シーズン最多の13レースが組まれた2022年は、10回のポールポジションを獲得し全勝で11回目のチャンピオンへ。2023年は開幕4連勝で通算80勝を達成。第3戦のレース1でチームメイトの岡本裕生選手に敗れ、2021年の開幕戦からの連勝は27でストップしたが、プレッシャーからの解放もあり、その後は5連勝を重ね通算12回目のタイトル獲得に成功した。

2024年は開幕4連勝でスタートダッシュに成功したが、シーズン後半は岡本選手の成長もありランキング2位。そしてヤマハ発動機の創立70周年を迎えた2025年、全日本トップライダーが欧州メーカーの強力なマシンで参戦し戦いが激化するなか、中須賀選手は得意なSUGOやオートポリス、岡山国際で5勝、その他ではすべて2位という安定感で13回目のタイトル獲得し、70周年に華を添えた。

2005年以来、21シーズンで139大会・189レース(中止された6レースを除く/ヤマハ調べ)を戦ってきた中須賀選手。13回のチャンピオンと通算94勝、約5割の勝率とともに、高いレベルの心技体を維持し続け、さらに転倒などによる怪我を乗り越え(欠場は5レースのみ)参戦を続けてきたこともまた、中須賀選手の規格外の強さを象徴している。

中須賀選手の全日本に年間でエントリーをはじめたのが2000年から、以降2004年までをGP250で過ごし、2005年からJSB1000にエントリーしてきた。そして26シーズン目となる今年、45歳を迎えるにあたりラストイヤーとして引退を宣言。ライダーとしての区切りをつけるにあたり14回目のチャンピオン獲得を目指す。

 

データ

中須賀選手が2005〜2025年のJSB1000参戦中に記録した様々なデータをまとめました。

優勝獲得数
94/189
94Total Wins
表彰台獲得数
140/189
140Total Podiums
ポールポジション獲得数
86/189
86Total Poles
優勝獲得率(%)
表彰台獲得率(%)
ポールポジション獲得率(%)
レーシングキャリア
大会/レース PP 優勝 2位 3位 表彰台 ポイント 年間順位
2005 6/8 0 0 0 0 0 38 12
2006 6/8 0 0 0 0 0 42 9
2007 6/8 1 2 0 1 3 118 4
2008 6/8 0 2 3 1 6 157 1
2009 7/8 3 2 2 1 5 156 1
2010 7/7※中止1 0 0 2 3 5 133 4
2011 6/8 1 1 2 2 5 130 5
2012 7/8 4 4 2 1 7 167 1
2013 6/7 4 5 0 1 6 167 1
2014 7/8 6 4 3 0 7 187 1
2015 7/8 7 7 1 0 8 203 1
2016 7/7※中止2 6 6 0 1 7 196 1
2017 8/9 5 5 0 0 5 143 6
2018 8/11※中止1 10 8 2 0 10 271 1
2019 7/12 5 6 4 1 11 264 1
2020 5/8※中止1 2 1 3 0 4 105 7
2021 6/10※中止1 8 10 0 0 10 266 1
2022 7/13 10 13 0 0 13 334 1
2023 7/12 8 9 1 0 10 245 1
2024 7/11 2 4 3 3 10 211 2
2025 6/10 4 5 3 0 8 185 1
合計 139/189※中止6 86 94 31 15 140 3718

※レース数の合計は中止を除いた数字です

 

レーシングマシン

1998年に誕生した「YZF-R1」は、市販車として大きな進化を遂げてきました。同時にサーキットにおいてもJSB1000の参戦マシンとして「速さ」と「強さ」を追求し、中須賀選手とともに進化を続けてきました。その進化が、前人未到となる13回のチャンピオンと94回の優勝となって現れています。ここでは、中須賀選手とともにチャンピオンを獲得してきた13台のYZF-R1を写真でご紹介します。

2008年

8レース・2勝

2009年

8レース・2勝

2012年

8レース・4勝

2013年

7レース・5勝

2014年

8レース・4勝

2015年

8レース・7勝

2016年

7レース・6勝

2018年

11レース・8勝

2019年

12レース・6勝

2021年

10レース・10勝

2022年

13レース・13勝

2023年

12レース・9勝

2025年

10レース・5勝

 

勝利の記録2007.5.27 - 2025.10.5

中須賀選手が2007年の第4戦オートポリスで獲得したJSB1000初優勝から、2025年の第6戦岡山国際まで積み重ねた94勝を写真で振り返ります。

2007.05.27

Rd.4 オートポリス

2007.09.30

Rd.6 岡山国際

2008.04.06

Rd.1 もてぎ

2008.05.11

Rd.2 筑波

2009.08.30

Rd.4 SUGO

2009.11.01

Rd.7 鈴鹿 Race 1

2011.10.09

Rd.7 岡山国際

2012.04.01

Rd.1 もてぎ

2012.05.13

Rd.3 筑波

2012.09.09

Rd.7 オートポリス

2012.10.07

Rd.8 岡山国際

2013.06.02

Rd.3 オートポリス

2013.08.25

Rd.6 SUGO

2013.09.29

Rd.8 岡山国際

2013.11.03

Rd.9 鈴鹿 Race 1

2013.11.03

Rd.9 鈴鹿 Race 2

2014.04.13

Rd.1 鈴鹿

2014.09.14

Rd.6 オートポリス

2014.09.28

Rd.7 岡山国際

2014.11.02

Rd.8 鈴鹿 Race 1

2015.04.26

Rd.2 オートポリス

2015.05.31

Rd.3 もてぎ

2015.06.28

Rd.4 SUGO

2015.09.13

Rd.6 オートポリス

2015.10.18

Rd.8 岡山国際

2015.11.01

Rd.9 鈴鹿 Race 1

2015.11.01

Rd.9 鈴鹿 Race 2

2016.04.24

Rd.2 鈴鹿

2016.05.29

Rd.3 もてぎ

2016.06.26

Rd.5 SUGO

2016.09.24

Rd.8 岡山国際 Race 1

2016.11.06

Rd.9 鈴鹿 Race 1

2016.11.06

Rd.9 鈴鹿 Race 2

2017.06.25

Rd.5 オートポリス

2017.09.10

Rd.7 オートポリス

2017.10.01

Rd.8 岡山国際

2017.11.05

Rd.9 鈴鹿 Race 1

2017.11.05

Rd.9 鈴鹿 Race 2

2018.04.07

Rd.1 もてぎ Race 1

2018.04.08

Rd.1 もてぎ Race 2

2018.04.21

Rd.2 鈴鹿 Race 1

2018.04.22

Rd.2 鈴鹿 Race 2

2018.06.16

Rd.4 SUGO Race 1

2018.06.17

Rd.4 SUGO Race 2

2018.08.19

Rd.6 もてぎ

2018.09.02

Rd.7 オートポリス Race 2

2019.04.06

Rd.1 もてぎ Race 1

2019.04.07

Rd.1 もてぎ Race 2

2019.08.18

Rd.5 もてぎ

2019.10.05

Rd.7 オートポリス Race 1

2019.10.06

Rd.7 オートポリス Race 2

2019.11.03

Rd.8 鈴鹿 Race 1

2020.10.31

Rd.5 鈴鹿 Race 1

2021.04.03

Rd.1 もてぎ Race 1

2021.04.04

Rd.1 もてぎ Race 2

2021.04.24

Rd.2 鈴鹿 Race 1

2021.04.25

Rd.2 鈴鹿 Race 2

2021.05.23

Rd.3 SUGO Race 2

2021.07.17

Rd.5 鈴鹿 Race 1

2021.07.18

Rd.5 鈴鹿 Race 2

2021.09.05

Rd.6 岡山国際

2021.09.18

Rd.7 オートポリス Race 1

2021.09.19

Rd.7 オートポリス Race 2

2022.04.02

Rd.1 もてぎ Race 1

2022.04.03

Rd.1 もてぎ Race 2

2022.04.23

Rd.2 鈴鹿 Race 1

2022.04.24

Rd.2 鈴鹿 Race 2

2022.05.21

Rd.3 オートポリス Race 1

2022.05.22

Rd.3 オートポリス Race 2

2022.06.04

Rd.4 SUGO Race 1

2022.06.05

Rd.4 SUGO Race 2

2022.08.28

Rd.6 オートポリス

2022.09.18

Rd.7 岡山国際

2022.11.05

Rd.8 鈴鹿 Race 1

2022.11.06

Rd.8 鈴鹿 Race 2

2022.11.06

Rd.8 鈴鹿 Race 3

2023.04.01

Rd.1 もてぎ Race 1

2023.04.02

Rd.1 もてぎ Race 2

2023.04.22

Rd.2 鈴鹿 Race 1

2023.04.23

Rd.2 鈴鹿 Race 2

2023.05.21

Rd.3 SUGO Race 2

2023.08.20

Rd.5 もてぎ

2023.09.02

Rd.6 オートポリス Race 1

2023.09.03

Rd.6 オートポリス Race 2

2023.09.24

Rd.7 岡山国際

2024.03.10

Rd.1 鈴鹿

2024.04.13

Rd.2 もてぎ Race 1

2024.04.14

Rd.2 もてぎ Race 2

2024.05.21

Rd.3 SUGO Race 1

2025.05.24

Rd.2 SUGO Race 1

2025.06.25

Rd.2 SUGO Race 2

2025.09.13

Rd.5 オートポリス Race 1

2025.09.14

Rd.5 オートポリス Race 2

2025.10.05

Rd.6 岡山国際
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