Rd.11 Budds Creek

渡辺は24／23位、ポイント獲得にあと一歩届かず

シリーズ第11戦はメリーランド州バッズクリークで開催された。天候は、雨にたたられた先週のユナディア大会よりはるかによかったが、蒸し暑いコンディションでの大会となった。渡辺祐介（3D Racing）は、これまでこうしたコンディションのもとでは非常に強いところを見せており期待のもてる大会となった。

これまでの成績から、今大会も渡辺はタイムドプラクティスのグループ別けでAグループに組み込まれ、最初のセッションでは29番手となった。このセッションではライディングが少々硬かったこと、今回もまた前に位置するライダーたちとは極めて僅差だったため、2回目のタイムドプラクティスでは改善が期待された。

しかし、2回目で渡辺はタイムを更新することができず、さらに第1セッションでBグループの属した地元のライダーが速いタイムを記録したことも影響し、1回目のタイムに基づいて34番手となった。

Moto 1

Moto 1のコースの状態はすばらしかった。アドバイサーのダグ・デュバックから渡辺に、スタートのストレートが短いコースでは、ここでいかに順位をあげるかについてのアドバイスが与えられた。スタート練習はあまりよいものではなかったが、渡辺自身、いくつか修正し、実際のスタートでは見事な反応を見せた。スタート位置は34番グリッドということで、アウト側であったが、渡辺は22番手前後で最初のストレートに入った。そこから速いラップタイムを刻み、力強いライディングを見せて24位でフィニッシュとなった。

Moto 2

続くMoto 2で渡辺は25番手あたりで1周目を終える。第1コーナーで多くのライダーを巻き込むマルチクラッシュが発生し、その影響から渡辺もスローダウンを余儀なくされたことが影響した。続く数ラップは、第1コーナーでクラッシュしたトップライダーが激しい追い上げを見せたため、コース上は混乱し、渡辺の周囲もあわただしい展開となった。レースの折り返し時点での渡辺の順位は25番手。その後2人を抜き去り、さらに2人をパスすべく狙っていたが、上位のライダーたちが迫ってきたことで渡辺はペースを落とすこととなり、さらに最終ラップは暑さの影響によりペースを落とすこととなった。渡辺は23位でチェッカーとなり、またしてもあと一歩ポイント獲得には届かなかった。

Comment

Yusuke Watanabe (24th/23rd: 25th overall)

「コースが非常に荒れていて、逆カントが付いたコーナーも多く、非常にタフなレースになりました。両Motoともにスタートの感触はよかったのですが、最初の何ラップでミスが多すぎました。何ラップかした後、落ち着きを取り戻してマシンとコースのフィーリングはよくなりました。次はいよいよ最終戦ですが、ポイント獲得に向け最善の準備をします」

Doug Dubach, Rider Coach

「24位と23位でフィニッシュして、全体によい一日になりました。ただ、私は祐介がレースの最終ラップになってペースを落としてしまうのを初めて見ました。彼は今週1日しかトレーニングできなかったので、それがよくなかったのかもしれません。来週はついに最終戦になりますが、とても楽しみにしています」