Rd.12 Ironman

シーズン最終戦、渡辺はマシントラブルで予選通過ならず

シリーズ第12戦（最終戦）がインディアナ州クローフォーズビルで開催された。レース当日は朝から激しい雨に見舞われ、コースコンディションがヘビーマディとなったことにより、プラクティスのタイムスケジュールが変更。当初予定されていた2つのプラクティスグループ各15分間のセッションは1グループ20分間に、さらにタイムドプラクティスで上位40番手までに入らなかった選手のためのコンソレーションレースは行われないことになった。

渡辺祐介（3D Racing）はマディコンディションでよいライディングを見せており、予選も好タイムが期待された。予選最初の周回はタイムの計測がされておらず、ライダーがコンディションに慣れることに充てられていた。1周目を終えてメカニックスエリアを通過した渡辺はこの最初の周回こそ順調だったが、その後、渡辺は戻って来ることがなかった。マディコンディションにマシンがストップしてしまったのだ。

チームが駆けつけると、渡辺はコースサイドでバイクをスタートさせようとキックしているところだった。内山メカニックが引き継ぎ、一旦はエンジンがかかったが再びストップ。そしてマシンが息を吹き返す前に、プラクティスセッションは終了した。渡辺は1周も計測しておらず、コンソレーションレースを行わないという変更もあって、渡辺の最終戦、そして2018シーズンはここで終了することになった。

Comment

渡辺祐介選手談 (DNS)

「最終戦は非常に残念な終わり方になってしまいました。レース当日の豪雨と一度だけのタイムアタック、それに僕のマシンが最初のタイムドラップでトラブルに見舞われ、決勝に参加することがかなわなかったのです。今年はたくさんのことを経験し、そして学びました。ヤマハ、3Dレーシング、スポンサー各社、ファンの皆さん、そしてアドバイサーのダグさんには感謝の気持ちしかありません。有難うございました」

ダグ・デュバック談（アドバイサー）

「私にとって今シーズンは多くのよい点といくつかの残念な点がありました。充実した内容で完走したレースもあれば、トレーニング中の怪我もあったし、マシントラブルで走行できないレースもありました。それでも初めてのシーズンとしてすばらしい内容だったと思います。ハングタウンでの初レースから現在まで、祐介は非常に競争の激しい250クラスで、ファイターに成長しました。ほとんどのコースは経験がなく、祐介は本来のポテンシャルを発揮できていませんが、価値ある知識と経験はこれからのレース活動に役立つことでしょう。最後に今シーズン、祐介を支援する機会を与えてくださったすべての方々にお礼を申し上げたいと思います。祐介のような強い人間と一緒に仕事をすることができて、私は光栄に思っています」