Rd.9 Washougal

渡辺がMoto 2で23位、Moto 1はリタイア

トレーニング中の負傷で3大会欠場を余儀なくされ、第8戦で復帰した渡辺祐介（3D Racing）が、第9戦ワシューガル（ワシントン州クラーク郡）に臨んだ。前戦からさらに1週間が経過して怪我の状態もよくなっていること、レースの舞台となるワシューガルMXパークの路面はハードパックで滑りやすく、渡辺が日本のレースで馴染んでいたコースに似ていることから、スタッフ、そして渡辺自身もまた、このレースを楽しみにしていた。

ところが、渡辺はABふたつのグループで行われるプラクティスのBグループでの走行となる。これは大きな問題ではないものの、Bグループは先に走行を行うためコースにラインができあがっていない。また、コースを学ぶ上で渡辺にとって一緒に走ることが有効となる速いライダーもいないのだ。さらにMoto 1では、マシンにトラブルが発生するという不運にも見舞われることとなった。

Bグループで走行した最初のプラクティス・セッションは6番手。そしてコースができあがって速いラインが作られたこともあり、渡辺は2回目のセッションで5秒以上もタイムを短縮し、Bグループで3番手として総合結果では26番手で決勝へと駒を進めた。

Moto 1

渡辺は非常によいスタートを見せ、第2コーナーに16番手前後で進入する。だがこのラップ、渡辺はミスをおかし24番手まで後退して1周目を終える。そして3周目に入ったところでマシンにトラブルの兆候が現れ、渡辺はペースとポジションを落とし、リタイアを余儀無くされてしまった。

Moto 2

Moto 1でのマシントラブルにより、渡辺のグリッドは40番手。インサイドからは大きく離れたポジションからスタートを切ることとなった渡辺は、第1コーナーを35番手で抜ける。その後、レース全体を通して力強いライディングを見せた渡辺だったが、23番手まで順位を上げたところでレースを終えることとなった。

Comment

渡辺祐介選手談（DNF／23位：総合34位）

「今回のコースは日本のハードパックのコースにとてもよく似ていたこともあり、タイムアタックはとてもよい感じで走ることができて26番手でした。Moto 1ではスタートはよかったのですが1周目にミスしてポジションを落としてしまいました。その後、バイクのトラブルで3周目にリタイア。Moto 2はグリッドが40番手だったのでスタートの時点から厳しいレースになりました。次のレースに向けてトレーニングに励みます」

ダグ・デュバック談（アドバイサー）

「Moto 1のマシントラブルは非常に残念でした。これがMoto 2のスタートに大きく影響してしまいました。最後の3レースでは何らトラブルが出ないよう、最善の整備を行って行きたいと思います。祐介の怪我の具合はよくなっていて、今はほぼ100％の状態です。次のユーナディラ（ニューヨーク州）の前に1週間のオフがありますが、私たちはもっともっと強くなって、最高の結果が得られるよう、努力を続けます」