ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.10 7月31日 ドイツ
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第10戦ドイツGP
■開催日:2005年7月30日(土)予選結果
■開催地:ドイツ/ザクセンリンク(1周3.671km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:24度
■PP:N・ヘイデン(ホンダ/1分22秒785)
REPORT
ロッシ&YZR-M1が予選4位
ゴロワーズ・ヤマハ・チームのV・ロッシとC・エドワーズはそれぞれ、予選4位と7位を獲得。前日のフリープラクティスでは思うようにタイムが上がらなかったが、今日はともに大きく前進した。
ポールポジションを獲得したのはN・ヘイデン(ホンダ)。これにS・ジベルナウ(ホンダ)、A・バロス(ホンダ)が続いた。ロッシは2列目スタートとなったもののトップとはわずか0.188秒差。マシンセットアップにも満足しており決勝に期待がかかる。一方のエドワーズは、高速セクションと低速セクションが混在するこのコースでセッティングに悩んだが、前日のタイムを更新して3列目の7位となった。
フォルトゥナ・ヤマハ・チームのT・エリアスとR・チャウスはそれぞれ17位と18位。エリアスは5月にル・マンで負った左手のけがが完治せず、決勝には痛み止めを打って臨む。チャウスもまた左足のけがの影響があり、予選を中断して手当を行った。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | N・ヘイデン | Repsol Honda Team | Honda | 1'22.785 |
2 | S・ジベルナウ | Movistar Honda MotoGP | Honda | 1'22.889 |
3 | A・バロス | Camel Honda | Honda | 1'22.932 |
4 | V・ロッシ | Gauloises Yamaha Team | Yamaha | 1'22.973 |
5 | M・メランドリ | Movistar Honda MotoGP | Honda | 1'23.051 |
6 | M・ビアッジ | Repsol Honda Team | Honda | 1'23.054 |
7 | C・エドワーズ | Gauloises Yamaha Team | Yamaha | 1'23.139 |
8 | L・カピロッシ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'23.174 |
9 | K・ロバーツ | Team Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'23.212 |
10 | J・ホプキンス | Team Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'23.296 |
11 | C・チェカ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'23.341 |
12 | 中野 真矢 | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'23.382 |
13 | A・ホフマン | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'23.405 |
14 | O・ジャック | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'23.715 |
15 | 玉田 誠 | Konica Minolta Honda | Honda | 1'23.860 |
16 | T・ベイリス | Camel Honda | Honda | 1'23.916 |
17 | T・エリアス | Fortuna Yamaha Team | Yamaha | 1'24.421 |
18 | R・チャウス | Fortuna Yamaha Team | Yamaha | 1'24.605 |
19 | J・エリソン | Blata WRC | Blata | 1'24.988 |
COMMENT
V・ロッシ選手談(予選4位/1分22秒973)
「今日はきのうよりずっといいよ。特徴的なこのコースに合わせ、チームがバイクをしっかり作り上げてくれた。きのうはちょっと方向性を見失ってしまった感じだったが、今日は正しい方向へ進むことができた。午前中にフロントエンドの問題を解決し、午後にはリアに関しても大きく前進した。最速ラップの最終コーナーでミスをしてしまったのでコンマ1秒くらい遅れたが、それでもトップとの差は0.188秒だけ。きのうのことを考えれば、かなり良い状態だと言える。明日は4、5台がトップを争うことになるだろうが、チームのおかげで僕もそこに入れそうだ」
C ・エドワーズ選手談(予選7位/1分23秒139)
「今日は大きく前進できたが、まだ完璧ではない。午前中のフリープラクティスで予選タイヤを試してみたら、そのときはかなりいいタイムが出たんだ。第3セクションでコンマ3秒くらい遅れてしまう。このコースでコンマ3秒の遅れは非常に大きい。でも正直な気持ち、きのうがひどすぎたから、7位、3列目にも満足だよ。問題が何なのかよくわかっているから、あとはチームと協力して最善を尽くすのみ」
D・ブリビオ、ゴロワーズ・ヤマハ・チーム監督談
「チーム一丸となって問題に取り組んだ。二人のライダーもタイムを更新できた。実際、バレンティーノのタイムはかなり良くて、2列目スタートも大きな問題ではない。決勝になればいつもと同じように競えると信じている。コーリンは3列目とちょっと厳しいが、明日のウォームアップでさらに改善し、トップグループに食い込めるよう期待している。きのうのような苦しい状況にもしっかり対処することができたチームに満足している。きっと、気分良く夏休みを迎えられるだろう」
T・エリアス選手談(予選17位/1分24秒421)
「タイムにもポジションにも満足していない。でも気持ちは前向きにいかなければならない。少なくともきのうよりも前進したことは確かなんだ。多くは望めないが、少しずつ良くなってきているのだから、このままさらに前に進むことを考えるだけだ。長く厳しい戦いになるだろうが、もしも雨が降れば少しはいいかもしれない。激しくプッシュし過ぎてまたけがを悪化させるようなことだけは避けたい。計画通りに進めるためには体作りを怠らず、常に賢明でなければいけないと思う」
R・チャウス選手談(予選18位/1分24秒605)
「脚が痛くて思うような走りができなかった。明日するべきことはわかっているし、決勝でより良いパフォーマンスができるよう頑張るだけ。目標はポイント獲得だ」