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全日本トライアル選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。

Rd.02 4月14日 九州・大分

RACE DATA

全日本トライアル選手権 第2戦大分・玖珠大会
■開催日:2024年4月14日
■開催地:大分県・玖珠トライアルヒルズ
■観客動員数:750人
■気温:25度
■天候:晴れ
■競技:10セクション×2ラップ+SS-2セクション
■持ち時間:4時間30分(10セクション×2ラップ)
■最多クリーン数:小川友幸(ホンダ)/11

REPORT

黒山健一がTY-E 2.2で2戦連続2位
氏川政哉と野崎史高はそれぞれ6位、7位

全日本トライアル選手権シリーズの第2戦大分・玖珠(くす)大会は6年ぶりに大分県の玖珠トライアルヒルズで開催された。初夏を思わせる好天の中、大自然に用意された移動コースは長く、ダイナミックで難易度の高いセクションで競技は行われた。

最高峰の国際A級スーパークラスにYAMAHA FACTORY RACING TEAMから参戦する#3黒山健一は、電動トライアルバイク「TY-E 2.2」で2シーズン目の参戦となり、開幕戦では2位をゲット。さらに、今年は新たに#2氏川政哉(bLU cRU VICTORY)が「TY-E 2.2」で参戦、開幕戦は3位で黒山とともに表彰台に登壇した。「Team NOZAKI YAMALUBE YAMAHA」の#4野崎史高も今年から「TY-E 2.2」で参戦。開幕戦は5位となっただけに今回は上位進出を目指した。なお、6年前の同会場では、野崎が1位、黒山は2位で、YAMAHAの2人がワンツー・フィニッシュを果たしている。

国際A級スーパー(SA)クラスの競技は17名が出走、4時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップした後、上位10名だけがより難易度が高い2つのスペシャル・セクション(SS)に挑んだ。豊かな自然を生かした急斜面に大岩が連続する難易度の高いセクションなり、どこでどう順位が入れ替わるか予想できない展開となった。

そんな状況の中、前半の1ラップ目終了時点でトップに立ったのが、電動バイクに乗る黒山だった。黒山は1ラップ目、第2セクションから第4セクションまで3連続クリーン(減点0で走破)する好調ぶりだったが、その後は3つのセクションで減点5となる失敗を重ねていた。しかし、ライバルたちも同じかそれ以上に失敗しており、あらためてセクションの難しさと、だからこそ実力が明らかになった。ともあれトップ黒山(減点21)の背後にはディフェンディングチャンピオンの#1小川友幸(ホンダ)が1点差の減点22で2番手に迫り、以下は氏川政哉(減点23)、#18武田呼人(ガスガス/減点25)、#6柴田暁(TRRS/減点25)、#5小川毅士(ベータ/減点26)という接戦状態で、野崎史高は減点36と大きく出遅れた。

2ラップ目は、持ち時間が1ラップ目の3時間30分に対して1時間と短く、時間オーバーでタイムペナルティー(1分遅れにつき1点減点)を課されたり、申告減点5でセクションをパスするライダーも見られた。そうした状況の中、2ラップ目は小川(友)が最少減点18をマーク。その後に、激しく追い上げた野崎が減点21、黒山と武田、柴田が減点24、氏川は減点28となっていた。合計減点では、小川(友)40点に対して、2番手の黒山は45点と5点差でSSでの逆転に賭けることとなった。3番手以下は、武田49点、柴田49点、氏川51点、小川(毅)54点、野崎57点の順だった。

こうして迎えたSSの1つ目のセクションは、急斜面の上り下りと大岩越えを組み合わせたもの。ここを小川(友)はクリーン(合計40点)、黒山は減点1(合計46点)となった、この時点で小川(友)の1位が決まった。そしてまた黒山は、最終セクションとなるSS2つ目のセクションで柴田(合計49点)と3点差で2位を争うこととなった。最終セクションは見上げるような巨大な大岩のかたまりを上がるなど見応えも十分なもので、ここを黒山は減点1で突破、ここで減点5となった柴田を突き放して黒山が2位を獲得した。氏川は6位、野崎は7位。これで黒山は、開幕戦に続いて2戦連続2位をゲット。いよいよ「TY-E 2.2」での初優勝が期待されるところだ。

次回第3戦・もてぎ大会は6月2日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われる。その前には、同じモビリティリゾートもてぎで5月18・19日、FIMトライアル世界選手権日本GPが開催される。

RESULT

RIDERS RANKING

COMMENT

YAMAHA FACTORY RACING TEAM

黒山健一選手談(2位)

「九州大会、無事に終了しました。結果は、非常に残念ながら2番でした。今年は優勝しか見てないので、正直去年のことを考えれば2番はめちゃくちゃうれしい結果ではあるんですけど、やっぱり開幕戦と同様に勝ちきれなかったという意味では非常に残念な結果に終わったなと思います。自分の中では反省すべき点はしっかりとわかっていますので、次戦の関東大会までしっかり改善して、次は勝ちきれるように頑張ります。みなさん応援よろしくお願いします」

佐藤美之監督談

「選手とチーム、力を合わせて戦い、もう少しというところまで来ていますが、残念ながら今回は勝てませんでした。ファンの皆さまには申し訳なく思っています。1ラップ目にトップでしたが、2ラップ目にかなり時間に追われてしまったこと、マシンと選手のアンマッチな部分も多少あって、5点を連発してしまったのが今回の敗因かなと思ってはいます。勝利の近くまで来ているものですから、本当に手応えは感じていますが、あと一歩というところでまだちょっと足りないのかなと思っています。次回は世界選手権ですが、昨年はいい結果が出ていましたので、なんとか世界戦を皮切りに後半に向けて流れを変えていきたいと思っていますので、ぜひ応援よろしくお願いいたします」

bLU cRU VICTORY

氏川政哉選手談(6位)

「九州大会が終わりました。結果は6位で少し残念な結果ですけど、次戦に向けて自分の調子や体調を整えて頑張りたいなと思います。次こそは表彰台のてっぺんに乗れるように頑張りますので応援よろしくお願いします」

Team NOZAKI YAMALUBE YAMAHA

野崎史高選手談(7位)

「最悪の結果で終わりました。開幕戦に続いて自分の走りを出すことができませんでした。僕とバイクがマッチできてないのが一番で、2ラップ目には挽回できましたが、順位が上に行くものではありませんでした。第3戦までに世界選手権をはさんでいるので、その間に乗り込みをしっかり行って、いい車両を作り上げ上位にいけるよう頑張りますので、応援よろしくお願いいたします」

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