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全日本トライアル選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。

Rd.01 3月31日 中部・愛知

RACE DATA

全日本トライアル選手権 第1戦愛知・岡崎大会
■開催日:2024年3月31日
■開催地:愛知県・キョウセイドライバーランド
■競技:10セクション×2ラップ+SS-2セクション
■持ち時間:4時間40分(10セクション×2ラップ)
■最多クリーン数:黒山健一(ヤマハ)、氏川政哉(ヤマハ)/11

REPORT

黒山、電動トライアルバイク「TY-E 2.2」で開幕戦2位
氏川と野崎も「TY-E 2.2」でそれぞれ3位、5位

全日本トライアル選手権シリーズの第1戦愛知・岡崎大会は今年もキョウセイドライバーランドが舞台。初夏を思わせる暖かさで桜が開花しはじめた好天のもと、昨年の1,800人を大きく上回る2,631人の観客動員数を記録して行われた。最高峰の国際A級スーパークラスにYAMAHA FACTORY RACING TEAMから参戦する#3黒山健一は、今季も電動トライアルバイク「TY-E 2.2」で参戦。さらに今年は、#2氏川政哉(bLU cRU VICTORY)と、「Team NOZAKI YAMALUBE YAMAHA」の#4野崎史高も今年から「TY-E 2.2」で参戦、電動バイクの3台体制で開幕戦に挑んだ。

国際A級スーパー(SA)クラスの競技は18名が出走。4時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップした後、上位10名だけがより難易度が高くて見ごたえがある2つのスペシャル・セクション(SS)に挑んだ。SAクラス専用のセクションは大岩や急斜面が連続する難易度の高い設定となった。そんな状況の中で、電動バイクで2年目のシーズンを迎えた黒山だけではなく、移籍早々TY-Eに乗る氏川も高い走破力で大観衆を沸かせるレースを繰り広げた。

競技前半の1ラップ目は、第1セクションからただ一人クリーン(減点0)の走りを見せた小川友幸(#1)が、1ラップをトータル減点5でまわりトップに立った。この小川に迫る減点1で第1セクションをこなしていた氏川は、トータル減点11で、1ラップ目終了時点の2番手につけた。また黒山は第1セクションで減点3と出遅れていたが、その後は追い上げて氏川とわずか1点差のトータル減点12で1ラップ目を3番手。一方、野崎は1ラップ目、減点39で10番手と出遅れていた。ともあれ、小川と氏川、黒山のトップ争いは予断を許さない状況だった。

2ラップ目は、小川が好調を保って減点6でまわり、トータル11点でトップを堅持。調子を上げてきた黒山は2ラップ目を小川についで少ない減点8でまわり、トータル20点で2番手に進出。ミスが目立った氏川は、2ラップ目は減点13を加算してトータル24点となったが黒山につづく3番手で電動バイクにポテンシャルの高さを印象づけた。野崎もまた、2ラップ目に大きく追い上げて5番手に浮上してきた。トップの小川と2番手・黒山との差は9点となっているが、残りのスペシャル2セクション(最大10点の差がつく)で黒山にも逆転優勝の可能性は残されていた。

いよいよ迎えたSSの1つ目は、ヒューム管や大きな岩を越えた後のコンクリートの壁が鬼門となった。ここでなんと、SSに選ばれた10名全員が失敗。この時点で、2番手の黒山に9点差をつけていた小川の優勝が決まった。2番手の黒山と3番手の氏川は4点差と、SSの2つ目の最終セクションで2位・3位を争うこととなった。

注目の最終セクションは、後半の見上げるような貯水タンクに挑むなど見応え十分で難易度も高かった。ここでは小川も失敗して減点5。氏川は減点3で走破したが、黒山は見事に最少減点1で切り抜け2位を獲得した。3位の氏川とともに、電動バイクに乗るライダーが開幕戦から初の快挙となる表彰台の2位・3位をゲット。いよいよ残るはテッペンのみとなった。

次回第2戦・大分・玖珠(くす)大会は4月14日、大分県の玖珠トライアルヒルズで行われる。

RESULT

RIDERS RANKING

COMMENT

YAMAHA FACTORY RACING TEAM

黒山健一選手談(2位)

「開幕戦が無事に、元気に終了できました。順位は2番で、今年は優勝しか見ていないのでいろいろとミスがあったことは非常に残念ですが、もっといい成績を出すために改善したいと思います。昨年の開幕戦に比べると全セクションをちゃんとトライできたということと、電動バイクに迷わず乗ることができたので、非常によかったと思います。2週間後の九州大会しっかり頑張りたいと思いますので、みなさん応援をよろしくお願いします」

佐藤美之監督談

「まずは勝てなくて申し訳ありませんでした。3台体制のスタートで、選手たちもかなり緊張感をもって挑み、乗れていないというわけではなかったのですが開幕戦ということで焦りやミス、マシンもちょっとしたミスがあったので、そういった歯車が噛み合わないと勝てないとあらためて感じた次第です。次回までにもう一度テストで課題を洗い出して、次の戦いに挑みたいと思いますので、みなさん応援よろしくお願いします」

bLU cRU VICTORY

氏川政哉選手談(3位)

「無事、開幕戦が終わりました。結果は3位です。すごくくやしいです。そのくやしさをバネに、次回の第2戦でがんばりますので、引き続き応援よろしくお願いします」

Team NOZAKI YAMALUBE YAMAHA

野崎史高選手談(5位)

「1ラップ目に10番手になるほどミスが続いてしまったのですが、2ラップ目にようやく通常の走りに戻せて結果は5位。残念でしたが、電動バイクは自信が持てるところが多くて、ミスは慣れの問題もありますが、これから扱いやすくしていく方向でそれが結果や勝ちにつながると思うので、今後も開発を続けて次のレースに臨みます。応援ありがとうございました」

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