全日本トライアル選手権
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Rd.02 4月17日 近畿
RACE DATA
■開催日:2016年4月17日
■開催地:奈良県・名阪スポーツランド
■観客:1,300人
■気温:25度
■天候:雨のち晴れ
■競技:8セクション×3ラップ+SS-2セクション
■持ち時間:5時間(8セクション×3ラップ)
■最多クリーン数:小川友幸(ホンダ)/16
REPORT
黒山健一が大接戦の末2位に
全日本トライアル選手権シリーズ(全7戦)の第2戦は、今年も奈良県の名阪スポーツランドで行われた。YAMAHA FACTORY RACING TEAMから参戦する黒山健一(ゼッケン2)は、さらにパワーアップしたTYS250Fで出場。僅差で2位となった開幕戦の雪辱をすべく戦いに挑んだ。
大会当日は朝から雨だったが、最高峰の国際A級スーパークラスがスタートする頃には晴れて青空が広がった。初夏のような暑さと強風の中で行われた競技は、まず5時間の持ち時間で8セクションを3ラップした。その後、より難易度が高く観客が見やすい場所に設定された2つのスペシャル・セクション(SS)を走った。黒山はこの会場で昨年まで2年連続3位となっていたため、首位奪還に意欲を燃やしていた。
1ラップ目、黒山は第1セクションをクリーン(減点0)して好調なスタート。第2セクションの崖上りは黒山を含め選手全員が失敗することになったが、黒山は多くの選手が上がれなかったところを上がるなど走破力の高さを見せていた。そして第3セクションの崖を最少減点1で上がり、好調をキープ。第4セクションでの減点5に続き第5セクションも減点3を喫したが、ライバルたちが失敗した第8セクションでの唯一人のクリーンが光った。黒山は1ラップ目終了時点でトップに立った。とはいえ1点差で小川友幸(ゼッケン1)が2番手につけていた。3番手の柴田暁(ゼッケン5)には早くも6点差をつけ、勝負は再び黒山と小川のトップ争いになっていった。
2ラップ目、黒山は小川といよいよ大接戦を展開。第8セクションは再びクリーンして小川に1点差をつけた黒山だったが、小川がクリーンしていた第5セクションでの減点2が響き、2ラップ目の黒山は小川に同点に追いつかれてしまう。クリーンの数は、黒山は小川よりも1つ少なく、僅差をつけられていた。
そして3ラップ目、第5、第8セクションで減点を重ねた黒山は、3ラップ終了時点で2位。1位の小川に9点差をつけられていた。残るSSの2つのセクション、黒山は2つとも結果的に失敗となり、逆転ならず。とはいえ、追い上げてきた3位の野崎史高(ゼッケン3)と1点差で、2位を手にした。
次回第3戦・九州大会は5月15日、熊本県の矢谷渓谷トライアル場で行われる予定。
RESULT
RIDERS RANKING
COMMENT
黒山健一選手談(2位)
「今日は残念です。悔しいです。もったいなかったです。1ラップ目はトップで、そのまま簡単に勝てるとは思っていなかったですけれども、非常に自信をもって走れてましたし、非常に良い走りができていました。第4セクションは2、3ラップ目にクリーンすることができましたが、第5セクションでの減点が残念でした。あの辺をちゃんとクリーンしたいですね。SSが2つとも5点だったのも悔しいです。1位が取れる位置にはいたので、次の大会もありますから色々な原因を追及して次は勝てるように頑張りたいと思います」
木村治男監督談
「良い勝負はしているんですよ。ただ残念なことに結果に結びついていないですね。きっと何かが足りないと思うので、その何か足りないものを見つけて。しっかりとそれを補って第3戦に備え、次は絶対に勝ちたいと思います」