全日本トライアル選手権 IAスーパー
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。
Rd.04 10月16日 中部
RACE DATA
■大会名称:全日本トライアル選手権第4戦中部大会
■開催日:2011年10月16日
■開催地:愛知県・キョウセイドライバーランド
■観客:2,700人■気温:28度■天候:晴れ
■競技:13セクション×2ラップ+3スペシャルセクション
■持ち時間:5時間25分
■最多クリーン数:黒山健一(ヤマハ)14
REPORT
黒山健一、2位獲得でランキング首位キープ
前回の第3戦まで3連勝を飾りタイトル争いで優位に立っていた黒山健一(ヤマハ)。昨年の黒山は、ここ中部大会で3位となり小川友幸(ホンダ)に逆転されタイトルを逃すことになった。それだけに黒山にとって気の抜けない第4戦となった。
大会当日は好天に恵まれたが、朝方まで降った雨により路面は悪化していた。国際A級スーパークラスの競技は13セクションを2ラップした後、観客用に見やすい場所に用意され難易度も高い3つのスペシャルセクション(SS)で行われた。
1ラップ目、第2セクションからトップに立った黒山は第4セクションで一時小川に同点に追いつかれた。しかし、小川らのライバルが全員失敗した第5セクションの険しい岩場の上りを、黒山は唯一人クリーンし再びトップに立った。その後も首位を守った黒山が、1ラップ目終了時点で小川を3点リードしていた。
2ラップ目も小川をおさえ続けた黒山は、第10セクションでいったん小川に逆転されたが、その後すぐに同点に追いつき、クリーン数では黒山が小川をリードしていた。そして迎えたSS。この2つ目のセクションで黒山は失敗し、小川の再度逆転を許すことになり、2点差で優勝を逃すことになった。とはいえ2位となった黒山はランキングで小川に8ポイント差をつけており、次の第5戦(最終戦)東北大会(10月30日/SUGO)では、仮に小川が優勝したとしても、黒山が4位以内に入ればチャンピオンとなる計算となる。もちろん、黒山自身は勝ってMFJ新記録となる10度目のタイトルを獲得する決意である。
一方、前回2位と活躍した野崎史高(ヤマハ)は腰痛に見舞われて1ラップ目は4位と出おくれたが、2ラップ目に小川毅士(ベータ)を逆転して3位をゲットした。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | 減点/クリーン |
---|---|---|---|---|
1 | 小川友幸 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点55/クリーン13 |
2 | 黒山健一 | team黒山レーシング・ヤマハ | Yamaha | 減点57/クリーン14 |
3 | 野崎史高 | TeamYSP京葉レーシング | Yamaha | 減点78/クリーン9 |
4 | 小川毅士 | WISE BETA RACING | Beta | 減点92/クリーン8 |
5 | 田中善弘 | WISE BETA RACING | Beta | 減点103/クリーン4 |
6 | 野本佳章 | モトベントBeta | Beta | 減点118 /クリーン1 |
7 | 柴田暁 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点121/クリーン3 |
8 | 宮崎航 | WISE BETA RACING | Beta | 減点125/クリーン0 |
9 | 田中裕人 | TEAM MITANI | Beta | 減点137/クリーン1 |
10 | 斎藤晶夫 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点141/クリーン1 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 黒山健一 | Yamaha | 77 |
2 | 小川友幸 | Honda | 69 |
3 | 野崎史高 | Yamaha | 60 |
4 | 小川毅士 | Beta | 48 |
5 | 柴田暁 | Honda | 43 |
6 | 田中善弘 | Beta | 42 |
7 | 野本佳章 | Beta | 38 |
8 | 宮崎航 | Beta | 35 |
9 | 田中裕人 | Beta | 21 |
10 | 斎藤晶夫 | Honda | 6 |
COMMENT
黒山健一選手談(2位)
「今日は小川友幸選手と最初から最後までずっと競っていたのは分かっていたので、大きなミスはしないように心がけていました。でも、所々のセクションで大きなミスをしてしまった。それが残念でした。確かに1ラップ目の第5セクションなど、各選手が減点5のところを減点0のクリーンで終えましたが、その後の第7セクションなど皆がクリーンしているところで失敗したのが痛かった。今回は浮き沈みが大きかった。最終戦は、しっかり勝ちたいと思います」
野崎史高選手談(3位)
「今日は3位を死守しました。セクションが異常なくらいハードでしたし、前回の中国大会で腰を痛めてしまい、足首から下の感覚がない状態でした。それで足を着いた時に、さらに腰を痛めてしまいました。この状態で3位は"よし"としなければなりませんが、満足はしていません。苦手なキョウセイの大会が終わったので、次の得意なSUGOで頑張りたいと思います」