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レース情報

全日本トライアル選手権 IAスーパー

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。

Rd.06 9月10日 中国

RACE DATA

■大会名称:全日本トライアル選手権第6戦中国大会
■カテゴリ:国際A級スーパークラス
■開催日:2006年9月10日(日)
■開催地:山口県・フィールド幸楽トライアルパーク
■競技:10セクション×3ラップ 
■持ち時間:6時間
■最多クリーン数:黒山健一(スコルパ)21
■観客:2,000人 ■天候:晴れのち曇り ■気温:28度

REPORT

ヤマハサポートの黒山が4ストで初優勝を獲得!
野崎は4位、成田今季最高5位!

ヤマハDOHCエンジン搭載のスコルパSY250Fに乗るヤマハサポートの黒山健一が、全日本トライアル第6戦中国大会でついに4ストローク初優勝を獲得。野崎史高(ヤマハ)はTYS250Fで競技序盤2位につける活躍を見せ、成田匠(ヤマハ)も4ストで自己最高5位を獲得した。

全日本は初開催の会場、“幸楽”には10セクションが設けられ6時間で3ラップする。当日は好天に恵まれ、2,000人の観客がつめかけた。人気のTY-S125Fだけでなく発売前のSY250Fにも乗れるとあって、会場内で行われたトライアル車体験試乗会も100人が集まり順番待ちの行列となった。

競技は1ラップ目から唯一人1桁減点(減点4)の圧倒的な好成績でトップに立った黒山が2、3ラップ目もそれぞれ減点7と減点8で回り、ゴールに遅れてタイムオーバーの減点2を加算したものの、ライバルたちにつけ入るスキを与えず優勝。4ストに乗りかえて4戦目にして初優勝を獲得するとともに、今季3勝目をマーク。タイトル争いを展開中の小川友幸(ホンダ)に対して、2戦を残して8ポイント差をつけることに成功した。

前回第5戦で4スト初の3位表彰台に立った野崎は、今回1ラップ目は減点12で黒山に続く2番手につけた。ところが、2ラップ目の第4セクションで大岩から転落し、ハンドルが曲がってその交換しなければならなくなっただけでなく、クラッチを操作する大事な左手人差し指を痛めてしまう。これで2ラップ目以降は本来の走りができず、減点17で3番手となると、3ラップ目は減点13となり、最後は4位で競技を終えた。

成田は、1ラップ目こそ減点36で7番手と出遅れたが、2ラップ目は減点22で6番手、3ラップ目は減点14と着実に調子を上げ、今シーズンで最高の5位を手にした。成田のライディングは、成績を狙うだけでなく観客の期待に応える派手なジャンプなどのパフォーマンスにあふれ、観衆を沸かせた。黒山の勝利と野崎・成田の活躍が、ヤマハとスコルパ(ヤマハエンジン)の新型4ストが仕上がりつつあることを実感させた第6戦だった。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1黒山健一Team健ALPES-VENT SCORPAYamaha減点21/クリーン21
2田中太一HRCクラブぱわあくらふと&THonda減点29/クリーン18
3小川友幸HRCクラブMITANIHonda減点36/クリーン17
4野崎史高チーム フミタカ ヤマハYamaha減点42/クリーン17
5成田匠HAZARD BREAKERSYamaha減点72/クリーン8
6尾西和博HRCクラブぱわあくらふと&KHonda減点73/クリーン9
7井内将太郎TEAMイウチ&ペガサスGasgas減点96/クリーン4
8坂田匠太TEAM GASGAS SHOTAGasgas減点103/クリーン1
9田中善弘TEAM MINE GASGASGasgas減点115/クリーン2

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1黒山健一Yamaha111
2小川友幸Honda103
3田中太一Honda90
4野崎史高Yamaha80
5尾西和博Honda54
6渋谷勲Sherco50
7成田匠Yamaha48
8坂田匠太Gasgas48
9井内将太郎Gasgas43
10田中善弘Gasgas38

COMMENT

野崎史高選手談(4位)

「1ラップ目は調子が良かったけれど、2ラップ目にクラッシュしてハンドルを交換するのに時間がかかったし、左手の人差し指を脱臼したのが痛かったですね。独特の滑りかたをする第9セクションの登りは、上まで気持ち良く回ってくれるバイクのおかげで上がれました。今日の結果は悔しいですが、バイクはすごく良くなってきているし4ストにも慣れてきて、まだまだ上を狙えると思うので、残り2戦頑張ります」

成田匠選手談(5位)

「ファンの皆さんがエキサイティングな走りを見たいのではないかと感じたので、精一杯努力したらそれがうまくいって良かったです。クリーンした時のファンの喜ぶ顔が何よりもうれしいです。会場も素晴らしく、大会を運営する皆さんの情熱を感じて、よけいに気持ちの入った走りができました」

黒山健一選手談(優勝)

「4スト初優勝、うれしいです。せっかくいいマシンに仕上げてもらっているので、勝たないと意味がないですからね。この会場はグリップさせるのが難しかったですが、パワーがあってグリップもいいエンジンに助けられました。残り2戦も勝ってチャンピオンになりたいです」

木村治男監督談(ヤマハチーム)

「4スト初優勝は、“待ってました”という感じです。これまでは、ライダーがライディングでバイクをカバーしていた部分がありましたが、ここにきてバイクがライダーを助けられるようになっています。野崎選手も、結果は4位でしたが、走りそのものは良かったと思います。バイクがさらに良くなれば余裕も出てくると思うので、より良いマシンとライダーの組み合わせにしていきたいですね」

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