全日本トライアル選手権 IAスーパー
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。
Rd.03 5月7日 新潟
RACE DATA
■大会名称:全日本トライアル選手権第3戦新潟大会
■カテゴリ:国際A級スーパークラス
■開催日:2006年5月7日(日)
■開催地:新潟県/大日ヶ原トライアル場
■競技:11セクション×3ラップ
■持ち時間:5時間30分
■最多クリーン数:黒山健一(スコルパ)13
■観客数:1,500人 ■天候:小雨時々曇り ■気温:17度
REPORT
新型4ストローク、デビューウインならずも
黒山が2位、野崎は5位、
ヤマハDOHCエンジンを搭載した新型4ストローク・マシンが2台、全日本トライアル第3戦にデビューした。2台は基本的に同じマシンだが、野崎史高 (Team FUMITAKAヤマハ)のマシンはヤマハTYS250F、黒山健一(チーム健アルプスヴァンスコルパ)のマシンはスコルパSY250Fである。
大会当日、天気予報では激しい雨が予想されていたが、降ったり止んだりの状態た続いた。競技は会場の山を一周するコースに11のセクションが設けられ、国際A級スーパークラスは5時間30分の持ち時間で3ラップを行う。
その1ラップ目、減点5となる失敗が目立った野崎は、5番手と出遅れてしまう。さらに2ラップ目は1ラップ目よりも減点を増やした野崎だったが、3ラップ目は1ラップ目と同じ減点で回り、5位のままフィニッシュ。とりわけ川の中から大岩を上がる第5セクションで2ラップ連続でミスをした野崎だったが、3回目はここをクリーンするなど、マシンに慣れるにしたがって走破力を上げていく姿が見られた。
黒山は、野崎よりもいち早く4月30日に奈良県で行われた国際A級トップライダーだけの賞金レース「T1トーナメント」にSY250Fで出場し、新型4ストローク・デビューウインを飾っていた。ところが今回は、川のセクションで熱による蒸気を吸い込んだキャブレターの不調に見舞われるなどして苦戦。1、2ラップ目は3番手につけていたが、3ラップ目に渋谷勲(シェルコ)を逆転して2位をゲットした。優勝は小川友幸(ホンダ)。一方、成田匠(ヤマハ)はスコルパSY250Fで、SSDT(スコティッシュ6日間トライアル、5月1~6日/スコットランドで開催)に出場するため、今大会は欠場した。なお、SSDTでの成田はマシントラブルなどに見舞われながらも無事完走し21位。数多くのデータを集めた。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | 減点/クリーン |
---|---|---|---|---|
1 | 小川友幸 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点66/クリーン9 |
2 | 黒山健一 | Team健ALPES-VENT SCORPA | Yamaha | 減点80/クリーン13 |
3 | 渋谷勲 | TEAM SHIBUYA | Sherco | 減点88/クリーン9 |
4 | 田中太一 | HRCクラブぱわあくらふと&T | Honda | 減点108/クリーン5 |
5 | 野崎史高 | チームフミタカ ヤマハ | Yamaha | 減点123/クリーン1 |
6 | 尾西和博 | HRCクラブぱわあくらふと&K | Honda | 減点139/クリーン0 |
7 | 井内将太郎 | Gasgas | 減点147/クリーン1 | |
8 | 田中善弘 | Gasgas | 減点149/クリーン0 | |
9 | 坂田匠太 | TEAM GASGAS SHOTA | Gasgas | 減点159/クリーン0 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 黒山健一 | Yamaha | 57 |
2 | 小川友幸 | Honda | 48 |
3 | 田中太一 | Honda | 45 |
4 | 野崎史高 | Yamaha | 41 |
5 | 渋谷勲 | Sherco | 37 |
6 | 尾西和博 | Honda | 28 |
7 | 井内将太郎 | Gasgas | 27 |
8 | 坂田匠太 | Gasgas | 21 |
9 | 成田匠 | Yamaha | 18 |
10 | 田中善弘 | Gasgas | 14 |
COMMENT
野崎史高選手談(5位)
「バイク自体はすごくいい性能が出ていますが、自分がそれについていってない感じでした。体がバイクに慣れていないし、僕自身の調子が悪かった。マシンと自分の動きがバラバラで、マシンに操られるような感じだった。またとっさの時に2ストロークの乗り方が出て、焦ることもあった。5~6回練習できたけれど、まだまだ乗り込み不足。僕が慣れるしかないので、乗れるだけ乗って、次は上をめざしたい」
黒山健一選手談(2位)
「T1トーナメント(※一週間前に行われたこの大会で、黒山選手は新型4ストロークに乗り優勝)はセクションも競技時間も違うので、全日本とは別物。4ストロークにようやく乗りはじめたところなので、これからだと思う。基準となるセッティングがまだ出ていないが、最低のライン(2位)に入ったので良かった。気持ちは新鮮で、セクションを攻められる。あと3週間で次の大会があるので、それまでにセッティングを煮詰めたい」