全日本トライアル選手権 IAスーパー
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。
Rd.02 3月26日 九州
RACE DATA
■大会名称:全日本トライアル選手権第2戦九州大会
■カテゴリ:国際A級スーパークラス
■開催日:2006年3月26日(日)
■開催地:熊本県/矢谷渓谷トライアル場
■競技:10セクション×3ラップ
■持ち時間:5時間30分
■最多クリーン数:黒山健一(スコルパ)26
■観客数:3,800人 ■天候:雨のち晴れ ■気温:16度
REPORT
黒山が開幕2連勝!
野崎は2位、成田は6位と健闘
昨年に続いて今年もまた冷たい雨に見舞われた九州大会、国際A級スーパークラスは競技時間が30分延長され5時間30分の持ち時間で10セクション/3ラップで行われたが、1ラップ目が終わる頃には雨もあがり好天気のもとで競技が展開された。
1ラップ目、今年からヤマハに加入の野崎史高は、減点5となる失敗を重ね減点17で3番手となった。しかし2ラップ目に調子を上げて減点5で回ると田中太一(ホンダ)を逆転して2番手に浮上。3ラップ目は、唯一第9セクションにて1回足着付きの減点1におさえ、最終的には2位を獲得した。
成田匠は、序盤でつまづいて1ラップ目は減点32で7番手と出遅れてしまう。しかし2ラップ目は減点20、3ラップ目には減点11で回るなど上り調子となり6位で終了した。
今年からヤマハがサポートする黒山健一(スコルパ)は、1ラップ目から減点1の好成績でトップに立つと、続く雨が上がって陽射しがさしてきた2ラップ目は減点2。さらに3ラップ目は減点1でゴールし野崎と、ヤマハエンジン搭載車が1-2フィニッシュとなる圧勝で開幕2連勝を獲得した。
なお、野崎、成田、黒山のマシンは今回は2ストローク(野崎と成田はTYS250)だったが、第3戦関東新潟大会(5月7日/大日ヶ原トライアル場)ではヤマハ製4ストロークDOHCエンジン搭載の新型TYS250Fがデビューする予定となっている。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 黒山健一 | Team健ALPES-VENT SCORPA | Yamaha | 減点5/クリーン26 |
2 | 野崎史高 | チームフミタカヤマハ | Yamaha | 減点23/クリーン20 |
3 | 田中太一 | HRCクラブぱわあくらふと&T | Honda | 減点34/クリーン17 |
4 | 小川友幸 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点38/クリーン17 |
5 | 渋谷勲 | TEAM SHIBUYA | Sherco | 減点43/クリーン14 |
6 | 成田匠 | HAZARD BREAKERS | Yamaha | 減点63/クリーン9 |
7 | 尾西和博 | HRCクラブぱわあくらふと&K | Honda | 減点77/クリーン8 |
8 | 井内将太郎 | Gasgas | 減点84/クリーン6 | |
9 | 坂田匠太 | TEAM GASGAS SHOTA | Gasgas | 減点118/クリーン0 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 黒山健一 | Yamaha | 40 |
2 | 田中太一 | Honda | 32 |
3 | 野崎史高 | Yamaha | 30 |
4 | 小川友幸 | Honda | 28 |
5 | 渋谷勲 | Sherco | 22 |
6 | 成田匠 | Yamaha | 18 |
7 | 井内将太郎 | Gasgas | 18 |
8 | 尾西和博 | Honda | 18 |
9 | 坂田匠太 | Gasgas | 14 |
10 | 田中善弘 | Gasgas | 6 |
COMMENT
野崎史高選手談(2位)
「1ラップ目にタイムオーバーしたりセクションマーカーを移動させて、もったいない減点5を2回もとってしまいました。でも2ラップ目に田中選手を逆転できたし、3ラップ目は減点1でいけたから良かったです。昨年末に骨折した右足首は、まだ完治していないけれども、だいぶ良くなってきています。次回は1ラップ目から今日の2・3ラップのような感じで回れれば、黒山選手といい勝負ができるでしょう。4ストローク・マシンはまだテスト段階ですが、完成度は高く、違和感なく乗れる感じなので楽しみですね」
成田匠選手談(6位)
「1ラップ目は調子をつかむのに大切ですが、第1セクションからタイムオーバーで減点5になり、第1戦に続いて“またか”と思ってしまいました。3ラップ目にはだいぶ調子を取り戻せたけれど・・・。第1戦でいい成績を出せなかったので今回のスタート順が早く、路面に葉が積もっていたりで走りにくかったところはあります。次はいい成績を出し、後半のスタートで様子を見ながら走れるようにしたいですね。今後は4ストロークへチェンジの予定だが、バイクが変わってもチャレンジし続けたいと思います」
黒山健一選手談(優勝)
「雨のち晴れで、後半は路面が乾いてグリップが良くなりました。3ラップ目はオールクリーンを狙ったけれども、 第6セクションでホイールを振って移動させたときに不本意な足着きをして1点減点され、オールクリーンすることができなくて残念でした。今後、4ストロークマシンに乗り換えますが、これにどれくらい慣れるかが重要ですね」